活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

日本最初の迎賓館

2011-08-10 11:57:36 | 活版印刷のふるさと紀行
 立秋と聞きましたが、トンデモナイ。全国の都府県で35℃以下のところが
数県しかないといいますからまだ炎暑であり、酷暑の真っ最中です。
 かてて加えて「節電」を求められていますから、船にでも乗れば涼しいかと
豊洲のららぽーとから浜離宮に行ってきました。
 涼しいどころか、炎熱地獄でしたが、収穫はありました。

 この浜離宮が江戸時代の大名庭園で将軍が鷹狩をしたり、鴨を撃ったりした
ところといううことは知っておりましたが、ここがいまでいう迎賓館で国賓第
1号を接待したところだっとは知りませんでした。

 そこでガイドの受け売り。
 国賓第1号は英国ビクトリア女王の第2皇子のエジンバラ公アルフレッドで
25歳、海軍士官でフリゲート艦の艦長として世界周航の途中でした。明治2
年7月のことでした。

 なにぶんにも訪問希望が明治政府に届いたのがその年の4月、ここにあった
旧幕府海軍伝習所を補修して宿舎にすることにしたのだそうです。
 館名は、「延遼館」、遠来のお客様を招くという意味で明治政府最初の迎賓
館の誕生でした。

 五稜郭戦争が5月に終わったばかりの7月ですからはたしてどんな国賓接待
ができたでしょうか。西洋風ではなく、和風だったと聞きました。
 たとえば、宴会招待状とか晩餐会の料理メニューとかの印刷はどうしたのかな
と考えてしまいます。おそらく木版だったでしょう。明治2年には活版は無理だ
ったと思います。

 
コメント
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