東京急行電鉄 玉川線乗換券 ~その1

発行時期は不明ですが、東京急行電鉄(現・東急電鉄)玉川線の車内で発行された乗換券です。


   

桃色PJRてつどう地紋の千切り軟券になっていて、発行時に概算鋏で日付を入れるようになっています。

乗換券は玉川線本線の電車から、三軒茶屋駅で下高井戸線(現・世田谷線)の電車に乗換える際に発行されたもので、最終下車駅で乗務員に渡すようになっています。
これは、同線が均一乗切り制になっていることから、乗換えた電車での運賃収受を行わないためのもので、全国各地の路面電車でも同様の例が数多くあります。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

秩父鉄道 上熊谷駅発行 無札証明

1987(昭和62)年8月頃に、秩父鉄道秩父線の上熊谷駅で発行された無札証明です。


   

何かも空き箱を再利用したような厚紙に、「無札証明」「乗車になりましたら、車掌へ申し出下さい」というゴム印を捺印した簡素なものです。
同社では、現在はきちんとしたB型硬券の無札証明が設備されていますが、御紹介の券はそれが設備される前に作成されていたものと考えられます。


   

裏面です。こちらの方が表面がツルツルしていて、もともとの「空き箱」の表面側であったのではないかと思われます。
恐らく、裏面のザラザラした方が、ゴム印を捺印したあとのインクの乗りが良かったのでしょう。

最近は出札機器の発展や小駅の無人化などが進み、このような無札証明にお目にかかることは少なくなりました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

西武鉄道 高田馬場駅発行 振替乗車票

日付の記載はございませんが、2023(令和5)年9月に、西武鉄道新宿線の高田馬場駅で発行された振替乗車票です。


   

白色無地紋のA型千切り式軟券で、発行駅名は記入式になっています。
同社ではかつて硬券の振替乗車票を発行しておりましたが、平成の初期に硬券の常用が廃止された時期以降、在庫が切れた時点で軟券に変更されています。
硬券時代には駅名まで印刷された様式が一般的で、小規模のあまり需要がない駅については駅名記入式のものが使用されておりましたが、軟券化されてからは駅名まで印刷されたものは未見ですが、御紹介のような大規模で発行枚数の多い駅でさえ記入式になっていることから、記入式一種類しかないものと思われます。


   

裏面です。券番はなく、ロット番号と思われる丸囲みの数字のみ印刷されています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

京浜急行電鉄 株主優待乗車証

京浜急行電鉄(京急電鉄)で発行された、2012(平成24)年度用の株主優待乗車証です。


   

黄色PJR鉄道地紋のA型感熱式券で、中心が黄色く塗り潰された特殊な券紙が使用されています。

株主優待乗車証は株主に対し、取得している株数に応じて年1回もしくは年2回発行されるもので、1回の発行枚数は、取得株数が100株以上200株未満の株主に対して2枚という単位が最低単位になります。有効期間は6ヶ月で、5月中旬頃送付分は到着後11月末まで有効で、11月上旬頃送付分が到着後翌年5月末まで有効となります。
御紹介の券は2013(平成25)年5月31日まで有効となっておりますので、前年2012(平成24)年の11月上旬頃に発行されたものということになります。

利用できる区間は京急電鉄電車全線および京浜急行バス、川崎鶴見臨港バスの一般路線バス全線となり、泉岳寺駅からの都営地下鉄線方面は区間外となり、乗車するには別途運賃が必要となります。
ただし、モーニング・ウィング号は、乗車証の他に別途Wing TicketまたはWing Passが、イブニング・ウィング号およびウィング・シートは、Wing Ticketが必要となります。

バスの利用については一般路線のみとなり、横浜駅(YCAT)~羽田空港線を除く空港リムジンバス、高速乗合バス、アクアラインバス、品川・川崎・横浜駅等発着の中距離バス、川崎駅前~川崎病院線、川崎市からの受託路線、定期観光バスは利用できません。また、利用可能な路線の深夜・早朝バスを利用する際には、別途普通運賃との差額が必要になります。


   

裏面です。自動改札機対応の磁気券になっていますが、「京急株主優待」の文字と最終有効日である「25.5.31」の数字が印刷されています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

西武鉄道 ゴシック体が使用された振替乗車票

前回エントリーで、
> 同社の硬券時代の振替乗車票は、使用されているすべての活字が明朝体になっており、
> 時代的にもやや「古臭さ」が感じられました。
と申し上げましたが、硬券末期には「振替乗車票」の表記がゴシック体になっている券が登場しています。


   

西武鉄道新宿線鷺ノ宮駅で発行された、硬券末期の振替乗車票です。白色無地紋のB型券となっています。
前回御紹介の池袋駅発行のものと様式は同じですが、「振替乗車票」の部分がゴシック体になっている部分が異なります。


振替乗車票は都度発行されるものではなく、また、発行枚数の少ない駅はいつまでも古い券が残存しており、また、同社の硬券は2社で調製された券が平行して設備されており、同じ入場券や乗車券でも全く雰囲気が異なっていましたので、池袋駅のような「フル明朝体」の券と今回御紹介の一部ゴシック体の券の設備された順番がどうであったのか、また、平行して設備されていたのかが不明です。


本当に硬券末期の頃になりますと、首都圏では振替乗車票を発行しないで振替輸送を行うことが多くなり、振替乗車票の発行需要が減っていることから、発行駅名が記入式の券が登場します。


   

こちらは池袋線の東飯能駅で発行された振替乗車票です。白色無地紋のB型券となっており、鷺ノ宮駅の一部がゴシック体の券の駅名記入式バージョンになります。

詳細は不明ですが、恐らくこれが同社の硬券振替乗車票の最終形で、その後に駅名記入式のまま軟券に移行されたものと思われます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

西武鉄道 池袋駅発行 振替乗車票

前回と前々回エントリーで、西武鉄道高田馬場駅で発行された、過去と現行の振替乗車票を御紹介いたしましたので、今回は発行駅が異なりますが、硬券末期の振替乗車票を御紹介いたしましょう。


   

池袋線のターミナル駅である池袋駅で発行された、振替乗車票です。白色無地紋のB型券となっています。

同社の振替乗車票は、軟券化されるまで発行日を入れる欄がありました。発行日を入れる欄はかつての国鉄や首都圏大手の私鉄でも例はありましたが、緊急時に大量に捌くことから入れる余裕が無いからか、各社とも次第に無くなってしまっており、西武鉄道が一番最後まで残していたような気がします。しかしながら、やはり発行日を入れる余裕は無かったようで、日付印を捺してある券は手元には1枚しかありませんでした。

同社の硬券時代の振替乗車票は、使用されているすべての活字が明朝体になっており、時代的にもやや「古臭さ」が感じられました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

西武鉄道 高田馬場駅発行 振替乗車票 ~その2

前回エントリーで西武鉄道高田馬場駅で発行された、昭和20~30年代のものと思われる振替乗車票を御紹介いたしましたので、現行の振替乗車票を御紹介したいと思います。


   

2020(令和2年)7月に新宿線の高田馬場駅で発行された振替乗車票です。白色無地紋のA型千切り軟券になっています。発行駅名は記入式となっており、管理人はこの様式となってから、駅名が印刷されているものを見たことがありません。

最近、首都圏大手の私鉄では、振替輸送が実施されても振替乗車票は発行せず、振替先の事業者においても振替区間に有効な定期券もしくは乗車券を提示すれば乗車できるようになっているのが実態で、路線バスに振り替えるときなど、請求しなければ振替乗車票が発行されないことが多いようです。そのような理由からでしょうか、同駅のようなターミナル駅であっても、駅名の印刷された券ではなくなっているようです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

西武鉄道 高田馬場駅発行 振替乗車票 ~その1

発行された時期は不明ですが、西武鉄道新宿線の高田馬場駅で発行された振替乗車票です。


   

白色無地紋のB型券となっています。
券面を見ますと、發・乘・驛などの文字が見られますので、昭和20年代から30年代初頭ごろに発行されたものではないかと思われます。
また、着駅を記入する部分の「驛」と発行駅名部分の「駅」が同じ文字であっても片方が旧字体になっており、活字が変換される過渡期のものなのかもしれません。

「着駅」の印刷が「著駅」となっています。「著」という漢字の意味は「書物を書きあらわすこと、また、その書物、著書」や「明らかであること」などであり、意味合いとして「ちゃくえき」にはなりませんので、活字ミスなのでは無いかと思われます。
ただし同じ記載方法の振替乗車票が京浜急行でも発行された実績があり、これが活字のミスなのかどうかは断定できません。


   

裏面です。券番の他、着駅で改札掛に渡す旨の案内文がありますが、こちらは「著駅」ではなく「着駅」と印刷されています。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

京王帝都電鉄 東松原駅発行 運賃着駅払証

先日、7年間使用していたPCのハードディスクがクラッシュしてしまいました。管理人は携帯電話の文字入力が苦手で、どうしても「あれ」で記事を入力する気にはなれず、しばらく更新をお休みしていました。昨日、やっと新しいPCがやって来たので、更新を再開します。今後とも、拙ブログをよろしくお願いいたします。

再開1回目は、かつてご紹介したような気がしますが、機器の故障に因み、券売機の故障時に発行された券をご紹介いたしましょう。


   

発行された年代は不明ですが、京王帝都電鉄(京王電鉄)井の頭線の東松原駅で発行された、運賃着駅払証という券です。青色けいおうていと旧地紋のB型千切り券で、シンコー印刷で調製されたものと思われます。
この券は、券売機が故障や点検、その他使用できない理由で乗車券の発行ができない場合に発駅が旅客の乗車駅を証明する券になります。

この券を交付された乗客は、「着駅または乗継駅でお支払いください。」とありますように、着駅または乗継駅で精算することになります。
着駅の場合は出場時に改札口もしくは精算所で現金精算することになります。乗継駅の場合は、乗換改札口の精算所で精算することになると思いますが、明大前駅のように京王井の頭線から京王本線に乗り継ぐような場合、大抵の旅客はそのまま着駅まで乗車すると思われますが、精算所で精算を請求された場合、改札内において特別補充券での精算がなされた可能性があります。


   

裏面です。
「ただいま自動券売機の点検中です。大変ご迷惑おかけいたしますがご了承願います。」という案内文が記載されています。大変迷惑をかけたにもかかわらず、「ご了承願います」とは、現在では考えられない、少々横柄な感じがします。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

西武鉄道 株主優待乗車証

西武鉄道が株主に発行する優待乗車証です。


   

PJRてつどう地紋のA型印発券で、裏面は黒色の磁気券となっています。
この券は本年5月31日まで有効のもので、毎次券紙の地紋色が変更となるようで、この次に発行されたものは緑色地紋になっています。

題字の「(西武鉄道・西武バス)」となっております通り、この券は西武鉄道全線の他、系列の高速バスなどの一部路線を除いた西武バス全線も利用することができます。
1枚につき1名1回限り有効で、途中下車は出来ません。

一番下の行の「下車前途無効」の右側には券番6ケタがあり、上4ケタは配布先ごとの識別番号のような券番で、下2ケタは上4ケタの番号に対する発行番号になっており、この券は29枚目ということになります。
その次の「201910-3」は発行日ですが、最後の「002」が不明で、恐らく発行した機器番号ではないかと推測されます。


鉄道で使用する時はそのまま自動改札を通ります。


   

別の券ですが、西武柳沢駅の改札を通した券になります。自動改札を通すと、使用した日と入場駅名が印字されます。


   

印字部分を拡大してみました。かなり重なってしまい、パッと判断しづらいところですが、全線乗車できる乗車証ですので、使用するにあたって特段支障はないものと思われます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ