上田電鉄 上田から別所温泉ゆき 片道乗車券

2010(平成22)年8月に上田電鉄別所線の上田駅で発行された、別所温泉ゆきの片道乗車券です。


   

青色BJRてつどうじどうしゃ地紋のB型一般式大人・小児用券です。
同社の硬券乗車券は上田電鉄となる前の上田交通・上田丸子電鉄の時代から基本的に様式は替わっておらず、数十年間同じ様式で発売されておりましたが、本日2022年1月31日を以て発売中止となることが正式に発表されました。

同社のリリースに拠りますと、硬券乗車券の発売はすべて中止するようですが、入場券類については硬券の発売を継続する旨が記載されておりました。

乗車券のみについて硬券の発売が中止されることの理由については触れられておりませんが、同社では有人駅全駅(上田・下之郷・別所温泉)と無人駅の一部(赤坂上・上田原・大学前)については自動券売機が設備されており、券売機があればこれ以上硬券乗車券を補充する必要性が無いことが理由だと思われますが、特段必要の無い硬券乗車券を設備することによる精算・経理処理への事務手数や補充する際の印刷費等のコストカットが最大の目的と思われます。


同社では全列車がワンマン運転となっており、車内での運賃および乗車券の回収は自動運賃機を使用していますが、図示いたしませんが、同社の硬券はワンマン対応のための裏面への発着駅の印刷はされておらず、車掌が乗務していた頃のままとなっていました。

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蒲原鉄道 村松駅発行(信)加茂駅経由 東京都区内ゆき片道連絡乗車券

前回エントリーで国鉄信越本線加茂駅で発行された東京都区内ゆきの片道乗車券と急行券の連綴券を御紹介いたしました。この中で、以前蒲原鉄道の村松駅で東京都区内ゆきの片道連絡乗車券を使用したことを申し上げましたので、今回はそのときの乗車券を御紹介いたしましょう。


   

1975(昭和50)年5月に蒲原鉄道の村松駅で発行された、加茂駅経由の東京都区内ゆき片道連絡乗車券です。青色TTDてつどう地紋のA型一般式大人・小児用券で、日本交通印刷で調製されたものです。
当時はある程度の需要があったものと思われますが、東京都区内ゆきや東京山手線内ゆきといった長距離の連絡乗車券を硬券で設備している地方私鉄が多数存在していました。

蒲原鉄道はその後、1985(昭和60)年4月に村松駅~加茂駅間を部分廃止し、1999(平成11)年11月に残されていた村松駅~五泉駅間が廃止され、鉄道線が全線廃止されてしまっています。

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(信)加茂駅発行 東京都区内ゆき片道乗車券・急行券連綴券

1977(昭和52)年4月に信越本線加茂駅で発行された、東京都区内ゆき片道乗車券・急行券連綴券です。


   

青色こくてつ地紋のD型大人専用連綴券で、新潟印刷場で調製されたものです。
発駅の加茂駅は信越本線の他に関西本線にもありますので、信越本線の駅であることを示す「(信)」の符号が頭に付けられています。


   

裏面です。乗車券部分の裏面に、東京都区内各駅で下車した場合は前途無効である旨が記載されています。

同駅では東京都区内へ急行列車を利用して旅行する需要が多かったようで、一度に乗車券と急行券を発券することのできる連綴券が設備されていました。確か、自由席特急券の付いた連綴券も設備されていたと記憶しています。

この券は、かつて加茂駅から磐越西線五泉駅までを結んでいた蒲原鉄道を訪問した帰路に使用したものでした。以前訪問した際には蒲原鉄道の村松駅で東京都区内ゆきの連絡乗車券を購入しておりましたので、このときは連綴券を選択しました。

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白坂駅発行 白坂から240円区間ゆき 片道乗車券

1982(昭和57)年6月に東北本線白坂駅で発行された、白坂から240円区間ゆき片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
この券は撮影の帰り、確か黒磯まで購入し、黒磯駅で下車した際に頂いたような気がします。
もう40年も前のことなので記憶が鮮明ではありませんが、ED75の写真が手元にありますので記憶に間違いはないのですが、当日の乗車経路がどうであったのか、曖昧です。往きは定期券を持っていたので、白坂駅で精算して下車したので、手元に乗車券が残っていません。

この日はED75が牽引する旧型客車の普通列車を撮影していて、無計画に降りたような記憶があります。当時はまだ在来線の特急列車が頻繁に運転されており、特急列車や急行列車、貨物列車の合間に普通列車が運転されているといった感じでした。
当時の白坂駅は外側の本線から内側に上下の副本線が分岐し、そこに島式ホームがある構造の駅で、普通列車が通過列車の通過待ちをするような駅でしたが、現在では1日あたりの平均乗車人員が50名前後の無人駅となり、副本線のない2面2線の駅になっています。

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相模鉄道 羽沢横浜国大駅発行 普通入場券 ~その3

前回エントリーで開業当日の相模鉄道羽沢横浜国大駅で発行された普通入場券を御紹介いたしましたので、今回は昨年末に発行されたものを御紹介いたしましょう。

2021(令和3)年12月に硬券の普通入場券を買い求めた際、
「日付は和暦と西暦、どちらがよろしいですか?」
と聞かれました。硬券の入場券を購入するときにこのようなことを聞かれたのは初めてでした。また、西暦のダッチングなどは見たことありませんし、こういう誘惑に弱い管理人は、
「両方ください。」
と申し上げました。
すると、出てきたのはこのような券でした。


    (和暦日付)

    (西暦日付)

開業当時はダッチングで刻印していましたが、ダッチングは退役してしまったのでしょうか、日付はゴム印に替わっていました。これならば和暦と西暦の双方が存在することに納得です。

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相模鉄道 羽沢横浜国大駅発行 普通入場券 ~その2

前回エントリーで相模鉄道の羽沢横浜国大駅の券売機で発行された普通入場券を御紹介いたしましたが、同駅には硬券の普通入場券の設備もあります。相模鉄道では全駅に硬券の普通入場券が設備されており、同駅もそれに倣って設備されたようです。


   

同駅が開業した令和元年11月30日に発行された硬券の普通入場券です。白色無地紋のB型大人・小児用券で、山口証券印刷で調整されたものと思われます。


   

裏面です。券番の他、発行駅名が裏面に印刷されています。

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相模鉄道 羽沢横浜国大駅発行 普通入場券 ~その1

相模鉄道とJR東日本の共同使用駅であります羽沢横浜国大駅には普通入場券の設備がありますが、同駅の駅務管理は相模鉄道が行っていることから、相模鉄道の普通入場券しか設備されていません。


   

前回エントリーと同じ、機番081の券売機で発行された普通入場券です。桃色PJRてつどう地紋のA型券売機券で、やはり首都圏の私鉄では比較的一般的な様式のものです。


   

再掲いたしますが、乗車券のフォーマットと基本的には同一ですが、乗車券では金額であったところに「入場券」、乗車券では発売当日限り有効となっていたところが「発売当日1回限り有効」、乗車券では下車前途無効となっていたところが「客車内に立ち入ることはできません」と部分的に修正がされています。
そして、なぜか入場券になると駅名のローマ字表記が無くなります。

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相模鉄道 羽沢横浜国大から180円区間ゆき片道乗車券

前回および前々回エントリーで、JR東日本の「◯社」羽沢横浜国大駅関連の乗車券を御紹介いたしましたので、今回は相模鉄道羽沢横浜国大からの相模鉄道線用乗車券を御紹介いたしましょう。


   

2021(令和3)年12月に相模鉄道羽沢横浜国大駅で発行された180円区間ゆきの片道乗車券です。桃色PJRてつどう地紋のA型金額式券売機券で、関東圏の大手私鉄では比較的一般的な様式です。


   

再掲いたしますが、JR東日本の乗車券と同じ券売機で発券されており、当該機は「081」という機番が振られているようです。券番が0248・0249と続き番号になっています。

   

相模鉄道の乗車券を購入した際に発券された領収書です。取引内容には「乗車券」と記載されており、相模鉄道のものかJR東日本のものかはここでは分かりません。


   

こちらはJR東日本の乗車券を購入した際の領収書です。こちらも取引内容には「乗車券」と記載されており、相模鉄道のものかJR東日本のものかは区別されていないようです。


   

これらの券を発券された順に、地紋を手がかりに並べてみますとこのようになります。次の券は上に繋がっていくことが分かります。

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JR東日本 「◯社」羽沢横浜国大から鶴見ゆき 片道乗車券

前回エントリーでJR東日本 「◯社」羽沢横浜国大から180円区間ゆきの片道乗車券を御紹介いたしました。
同駅では駅務業務が相模鉄道にて行われている関係で、JRの窓口がありませんので、JRの乗車券は券売機のみでの発売になります。しかし、他駅のマルス端末もしくは指定券券売機を利用することにより、同駅発の長距離乗車券を購入することは可能です。


   

長距離乗車券ではありませんが、羽沢横浜国大駅開業日に他駅で発行された、同駅から鶴見ゆきの片道乗車券です。青色JRE特殊指定共通券になります。
経由欄は「経由:東海道」とか「東海道3」となることを期待していたのですが、「経由:---」となっており、ちょっと残念でした。

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JR東日本 「◯社」羽沢横浜国大から180円区間ゆき 片道乗車券

2021(令和3)年12月に、JR東日本東海道本線(東海道貨物線)羽沢横浜国大駅で発行された、同駅から180円区間ゆき片道乗車券です。


   

桃色PJRてつどう地紋のA型金額式券売機券となっています。
同駅はJR東日本の東海道本線(東海道貨物線)と相模鉄道新横浜線が接続する共同使用駅で、駅務は相模鉄道が管理しており、JRの窓口は無く、長距離乗車券等の近距離用券売機で発売することのできない乗車券の発売は行われていません。

JRの近距離乗車券は券売機で行われていますが、JR専用の券売機はなく、相模鉄道の券売機にJRの口座が組み入れられている形態で発売されています。そのため、発行される乗車券の様式はJRのものに準じていますが、フォントや券紙がJRのものとは異なっています。

両社ともに旅客に対して路線の正式名称で案内することはなく、JR東日本では「埼京線直通」または「相鉄線直通」と案内され、相模鉄道では「相鉄・JR直通線」または「JR直通線」と案内されているようです。

同駅では、運賃計算上の隣の駅が同駅発着の全列車が通過する東海道本線の鶴見駅となっていることから、開業と同時に運賃計算の特例が新たに設定されています。これは、列車運転上の隣駅である南武線武蔵小杉駅までの現行運賃は310円ですが、JR直通線が通過する東海道本線鶴見駅までの営業キロが短く、同駅から武蔵小杉駅を経由して鶴見駅まで乗車した場合の運賃が170円となることに拠ります。
それでも、羽沢横浜国大駅から鶴見駅間の駅間キロ程は8.8 kmで、首都圏のJR電車特定区間内では最長の駅間距離になります。

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