MVで区間変更券を作ってみよう

wota様のブログ「吾輩はヲタである。」10月28日エントリーの「区間変更券1」にて、マルス発行の区間変更券が紹介されています。
これをMV端末(指定券販売機)で購入すると、様式が少し変わっています。

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これは東京駅の新幹線乗換口にあるJR東日本のMVにて発行されたものです。MVのものはマルス発行のものと違い、「領収額」の左側に原券発駅名が記載されます。東京駅で購入した150円券をJR東海の東海道新幹線の品川駅(160円)に変更したもので、右上に新幹線経由を示す「(幹)」の文字が、「区間変更券」の表題の下に幹在識別記号である「■■■■・・・・・・・・」と、その右に他社関連を示す「(2-タ)」の標記が記載されます。
これがJR東日本の新幹線への変更になると、

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「(幹)」の標記はありますが、幹在識別記号は必要ありませんので表題の下はアンダーラインとなり、自社完結を示す「(2- )」の標記が記載されます。

次回もMVで区間変更券を作って遊んでみようと思います。

この投稿はwota様の「吾輩はヲタである。」10月28日エントリー、「区間変更券1」にトラックバックさせていただきました。

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私鉄の特別補充券

私鉄の特別補充券(出補)を見てみると、比較的旧国鉄の形式に則ったものを多く見かけます。例として、東京急行電鉄(現、東急電鉄)や横浜高速鉄道のものを御紹介します。

images(東急)  images(横浜高速)

旧国鉄バージョンのものには「指定」欄があります。
東京急行も横浜高速も座席指定の列車は運行されていないにもかかわらず、指定欄を設けています。
眺めていると、ふと不思議に思います。これら2社に限ったものではありませんが、なぜにして指定欄が必要なのでしょう?

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長野電鉄の特別補充券


本日、水浜軌道様のブログ「海辺のきっぷ館」とリンクを張らせて戴きました。今後もたくさんの「きっぷ系」ブログを参考に、いろいろな情報を収集していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(4-タ)様のブログ「(4-タ)」10月27日エントリーの「特別補充券の種類」の記事にて、特別補充券の種類についての解説があります。
特別補充券類は、硬券収集が盛んであった頃、きっぷコレクターの中では地味な存在でしたが、JR各社や大手・中小私鉄の乗車券類の機械化が進むうち、「希少性」「保存性」の面からでしょうか、今や人気のコレクションアイテムになってきているようです。しかし、あくまでも非常用である特別補充券類は、各社局の判断により必ずしも趣味発行をしていただけるというものではなく、また、一部心無い者の行動により、鉄道事業者の業務に支障が出てくる事態が発生し、趣味発行不可という事態に陥っているのが現状です。お互いにきっぷコレクターとして、鉄道事業者には迷惑をかけないように充分こころがけて趣味の世界を楽しみたいものです。

さて、今回御紹介するのは、長野電鉄の某駅にあった特別補充券(出補)です。

images(表)

なんの変哲もないように見えますが、これがまた特徴あるものでした。とにかく、裏を見てみましょう。

images(裏)

(1)のグリーン料金とA寝台料金に通行税が含まれている制度は平成元年3月31日までですが、(2)の「東京電環」は正確には「東京電車環状線内」といい、昭和47年9月1日に「東京山手線内」改定されています。驚くのは次の(3)です。
「キロ程が片道30キロメートル以内の区間…」という制度は昭和41年3月5日から昭和44年11月14日までの制度で、翌11月15日には「片道50キロメートル以内…」に改定されています。ということは、この券は昭和44年以前に作成されたものであり、また、等級制が廃止されたのが昭和44年5月10日ですから、実に37年以上もの間残っていたことになります。
大変薄いですが、地紋を拡大して良く見てみると、

images(地紋拡大)

国鉄地紋が使われており、国鉄が私鉄乗車券の印刷を受注していたころのものであることが推測されます。

この券は恐らく今も存在していると思いますが、特補はベテランの駅員氏でないと記入の仕方がわからない為あまり売りたくないとのことでしたので、駅名は伏せさせていただきます。

この記事は(4-タ)様の「(4-タ)」10月27日エントリー、「特別補充券の種類」にトラックバックさせていただきました。

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特急用通学定期券


このたび、(4-タ)様のブログ「(4-タ)」とリンクを張らせて戴きました。またもやきっぷ系ブログのお友達が増えました。よろしくお願いいたします。

JR四国の路線は普通列車よりも特急の走る割合が多い路線があり、どうしても通勤・通学に特急列車を使う必要があります。そこで登場したのが、今回御紹介する予讃線の松山⇔壬生川間の特急用通学定期券です。

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JR四国のHPを見ると、「快て~き」という商品名で紹介されており、200キロ以内の特急停車駅相互間で発売されているもので、乗車区間の一部を特急利用にすることも可能です。
JR本州旅客鉄道各社には新幹線用の定期券は存在しますが、このような在来線特急のものは無いのではと思います。(※注)
この他、JR3島旅客鉄道各社には、JR北海道には「かよエール」という特急用定期が、JR九州には「エクセルパス」という特急用定期がそれぞれ設定されているようです。

それにしても、壬生川⇔松山間は67.6kmあり、特急でも約1時間かかります。定期代金はとても高価ですが、なんとも豪華な通学ライフですね。

(※注)
105系F11様より、JR西日本にも「パスカル」という在来線特急用定期券があるというコメントをいただきましたので、訂正いたします

(4-タ)様より、JR東日本には「定期券用月間料金券」なるものがあるというコメントを戴きました。これは純粋に特急用定期券というものではありませんが、目的として、「恒常的に定期券で在来線特急に乗るためのパス」とい点では同じようなものです。定期券と料金回数券を足して2で割ったようなものでしょうか?現物は見たことありませんが、確か120ミリのマルス券だったと記憶しています。

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料補の表紙


このたび、Sekky様のブログ「Sekky’s Blog」とリンクを張らせて戴きました。着々と諸先輩方のブログの仲間入りをさせて頂いております。よろしくお願いいたします。

とある簡易委託駅の受託者様より、ちょうど使い切った料補の表紙を戴きました。

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私たちは何気なく「料金専用補充券」とか「料補」とか言いますが、本当の名称は、料金専用の特別補充券と言うのが正しいのでしょうか?
特別補充券というと、なんとなく縦型の「あれ」のような気がしますが、それって私だけでしょうか?

別段なんてことないのですが、眺めていたらふと思ったまでのことでした。

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都区内フリー乗車券 ~その2

拙ブログ10月20日エントリーのなかで、国鉄時代に発行された国電フリー乗車券(現、都区内パス)を御紹介いたしましたが、印発機にて発行された券が出てきましたのでアップします。

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当時のことですので自動改札は関係ありませんが、120ミリで発行されております。現在の都区内パスは85ミリ券で別に注意書きのスリップが120ミリで出てくるようになっていますが、この当時はスリップはありませんでした。そして常備券同様、急行列車に乗るときには別に急行券が必要なことなどの注意書きが標記されております。しかし、乗るたびにはさみを入れることは書かれておりません。また、フリーきっぷを表すのでしょうか、「○フ」のマークがありません。

images 常備券の裏面

なぜ、乗る度にはさみを入れなければならなかったのかが疑問です。

この記事はSekky'sさまのブログ「Sekky's Blog」10月23日エントリー「都区内フリー乗車券1」にトラックバックさせていただきました。

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このきっぷ、なかなか売れないね ~その3

拙ブログ9月30日エントリーの「売れないきっぷ」企画第3弾です。

昭和62年当時、津軽鉄道の津軽五所川原駅の券箱の中も、売れないで残っている券の匂いがプンプンしていました。窓口越しにじ~っと見つめていたら、一番最初に見つけたのがこのきっぷです。

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3等時代の生き残りで、今だったら260円の区間が20円と、実に1/13の値段です。永らく売れ残っていた割には色が褪せておらず、大変綺麗なピンク自社地紋の券です。また、奇跡的に運賃改定印が捺されておらず、実に美しいです。決してイベントで売られたような廃札券ではありません。
これを手にした途端とてもご機嫌になり、調子に乗って「こういう古い券、もっと他にないですか?」と窓口氏に訊いてしまいました。すると、次から次へと出るわ、出るわ…
津軽中里往復券、芦野公園往復小児券etc.…

特に、芦野公園の往復小児券はとてもすごいものでした。

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3等40円ってのもすごいけど(今は620円です)、昭和初期の標記みたいに「○○より」という標記になっています。また、「小兒」っていう影文字もすごい!しかも、往路券の「芦野公」が「芦野公」ってミスってる!!
恐る恐る裏も見てみると、

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「津鉄道」ってのもすごいし、よくよく地紋を見てみると、

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GJRてつだうしやうだあっっ!!!

GJRはJAPAN GOVERNMENT RAILWAYの頭文字で、昭和24年に国鉄になる前の鉄道省の地紋です。
鉄道省は昭和18年に逓信省と合併して「運輸通信省」に変わっています。ただし、運輸通信省になっても、鉄道省地紋は戦時中の簡易地紋(工の字を組み合わせたもので、大阪および広島地区で使用された)を除き、国鉄地紋に引き継がれるまで使用されていたようです。
この券が本当にその時代に印刷されたものなのか、はたまた、昭和24年以降に不良在庫ととして残っていた券紙を利用して印刷されたのか、定かではありません。

こんなの見つけちゃったもんだから、すごい散財をしてしまったのは言うまでもありませんでした
いったい、この券はいつから設備されていたんだろうか?そして、今でも売られているんだろうか?

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名古屋駅の復路専用乗車券


この度、シズ区さまの掲示板「きっぷ情報」とリンクを張らせて頂きました。拙ブログとしてははじめてのブログ以外のジャンルとのリンクです。

さて、今回リンクを張らせて頂きました掲示板で、10月21日に名古屋駅の復路専用乗車券の話題があります。私もこの夏、家族旅行で名古屋に行った際、同じ桜通口にて購入いたしました。

・・・この改札口に復路専用券置いてますか?
駅員氏・・・ありますけど…
・・・集めてるんで売っていただけますか?(この時は乗車券の提示をすっかり忘れていました
駅員氏・・・必要なきっぷが無いとお出しできないんですよぅ…
・・・(思い出してきっぷを出して)これでいいですか?
駅員氏・・・はい、大丈夫です。

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そうして出てきたのがこのきっぷでした。
でも、なんか気になります。この券は大人専用券しかないんです。子供でこんな乗り方する人いないんでしょうか?
とてもとても気になって仕方がありません。秩父鉄道の急行券みたいに「○小」のハンコでも押して、金額訂正でもして売るんでしょうか?すっごく気になります。

そこで持っていた小児券も出して、
・・・子供用の券もいいですか?
駅員氏・・・はぁ、いいですけど、ちょっと時間かかりますが、よろしいですか?
・・・時間充分ありますから、お願いします。

すると、駅員氏、奥の別の駅員氏に「分岐往復子供用作ってっ!」と指示していました。この時のワクワクした気持ちは何ともいえないものでした。いったい、どんなものが出てくるんだろう?

2~3分で出てきたのがこれでした。

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一瞬「えっ?」と思いましたが、考えてみれば、復路専用券というのは常備乗車券のように見えますが、実は「分岐往復」という改札補充券であったということを思い知らさせられたのでした。まずは、めでたし、めでたし

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都区内フリー乗車券


この度、スユ16 2207様のブログ、「きっぷを拝見します」とリンクを張らせて頂きました。よろしくお願いいたします。

リンク記念といたしまして、今回も「きっぷを拝見します」の「パスとフリー乗車券」のなかで紹介されている、都区内フリー乗車券の常備軟券がありましたので投稿させていただきます。

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これは昭和63年に中央本線荻窪駅の西口窓口にて購入したものです。これは、紙質といい大きさといい、当時の定期券を髣髴させる雰囲気です。今年まで南武線の川崎新町駅に設備されていた「横浜フリーきっぷ」の常備券と基本は同じです。このころは既に印発機による発行がメインとなっており、常備券はどの駅にでもあるというものではなかったようです。

今は「都区内パス」と名前の変わっておりますが、国鉄時代は「国電フリー乗車券」というものでした。

images(表)  images(裏)

パンチが2つ入っておりますが、裏を見ると「お乗りのたびにはさみを入れます」の記載の通り、当時は乗車改札の度にパンチを入れておりました。これが何の意味を成すのか不明ですが…
また、「急行列車にお乗りのときは、別に急行券をお求めください」とあり、今と違って急行列車が多く走っていたことを感じさせます。しかも、埼京線の浮間舟渡駅はまだ無く、池袋⇔赤羽間は「赤羽線」という山手線の一部でした。

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現在でも同じような設定がありますが、フリー区間外からの乗車の場合、フリー区間までの往復運賃をセットしたものがあります。これは青梅線拝島駅発行の券ですが、運賃は予め印刷されていたものの、発駅はゴム印による補充式になっていました。これは無人駅の熊川等、近隣の駅発としても発売できるようにしたものと思われます。私は完全常備の券は見たことはありませんが、もしかすると存在していたかもしれません。
また、拝島は西荻窪がフリー区間の境界になるので上記のような券面になっていますが、おそらく蒲田・小岩・金町・赤羽各駅を境界とする別様式の券が存在したと考えられます。

この記事は、スユ16 2207様のブログ「きっぷを拝見します」10月20日エントリー、「パスと乗車券」にトラックバックさせていただきました。

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入場券代用の乗車券

スユ16 2207様のブログ「きっぷを拝見します」10月16日エントリーの「乗車券による入場券代用」のなかで、西船橋駅の券売機券へ捺印による入場券代用券が紹介されております。

国鉄時代、首都圏の駅によっては券売機に入場券口座が付いておらず、予め最短区間の券が入場券併用として設備されていた駅がありました。すべての駅を調べたわけではありませんが、国分寺・国立・北府中といった、旧東京西鉄道管理局管内でその存在を確認しております。

images(国分寺)images(国立)

これは国分寺駅と国立駅発行の併用券で、国分寺のものは、この様式のほぼ末期のものです。同駅はすぐにキレート式券から感熱式に機種変更がなされ、この券は無くなったようです。かなりインクが滲んでおりますが、「発売当日限り有効 下車前途無効」の下に、「入場券としてご使用になるときは、旅客車内に立ち入ることはできません。」という表示があり、入場券として代用できる旨が記載されております。

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昭和51年3月以前は三角矢印が単なる矢印になっておりましたが、この当時は「入場券としてご使用になるときは、旅客車内に立入ることはできません。」の下に「発売当日限り有効 下車前途無効」となっており、注意書きが上下逆になっておりました。

また、北海道には硬券の入場券併用券がありました。

images(表)   images(裏)

こちらも時代により、地紋が青かったり、発駅名の下に小児運賃の表示があったりと様式の変化はあったようです。

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また、番外編として、新札幌駅には地図式の併用券が存在しました。

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小児運賃(料金)の記載がありますが、子供用として発売するときはどのようにしたのでしょうか?
探してみると、答えがありました。答えは…

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別途小児専用券が設備されていたのでした

この記事は、スユ16 2207様の「きっぷを拝見します」10月16日エントリーの「乗車券による入場券代用」にトラックバックさせていただきました。

菅沼天虎様より、「入場券代用」より「入場券併用」の方が表現として適切ではないかというご指摘を賜りました。日本語表現としてもその方が適切でありますので、修正させていただきました。

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