日立電鉄 ◯社 大甕駅発行 精算済券

2005(平成17)年1月に日立電鉄の◯社 大甕駅で発行された、自社線内精算済券です。


   

白色無地紋のA型軟券になっています。
この券は日立電鉄線の大甕駅で、運賃が不足していた旅客が運賃精算をした際に交付されたもので、この券でJR東日本の大甕駅改札を出るが、もしくはそのままJR線の列車に乗車し、車内もしくは着駅でJR運賃を精算します。

日立電鉄の大甕駅はJR東日本常磐線の大甕駅構内にあり、同社の出改札窓口は跨線橋を降りたホーム上にあったことから、このような措置が採られていました。

日立電鉄は老朽化した設備の更新費用が嵩むことから営業の継続を断念し、この券が発行された年の4月に全線が廃止されてしまっており、会社自体も清算され、現在は消滅しているようです。

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明覚駅発行 普通入場券

国鉄民営化間近の1987(昭和62)年1月に八高線の明覚駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅は昭和初期に八高線が開業した時に開業した旅客および貨物の取扱い駅で、開業時からの木造駅舎が使用されておりましたが、JR民営化となった後の1988(昭和63)年11月に駅舎が全焼する火災が発生し、現在は2代目の駅舎になっています。
また、2013(平成25)年には無人化され、現在では高崎駅が管理する無人駅になっています。

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東武鉄道 南宇都宮から浅草ゆき 片道乗車券

1992(平成4)年5月に東武鉄道宇都宮線の南宇都宮駅で発行された、伊勢崎線(スカイツリーライン)浅草ゆきの片道乗車券です。


   

黄褐色東武鉄道自社地紋のB型一般式大人・小児用券で、足利印刷で調製されたものと思われます。


   

裏面です。券番や発行駅名の他、「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言は裏面に記載されています。
同社の昭和40年代以降の硬券乗車券は、表面には乗車区間と運賃程度しか記載がなく、その他の記載については裏面に記載されている特徴があります。

南宇都宮駅は大谷石が基礎に使用された木造駅舎で、開業時からの建物がそのまま使用されているそうです。この券を購入した当時は自動券売機がなく、乗車券は窓口で購入するのみとなっていましたが、現在は券売機が設置されています。

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小田急電鉄 経堂駅発行 新宿接続茅野ゆき 片道連絡乗車券

1961(昭和36)年4月に小田急電鉄小田原線の経堂駅で発行された、新宿接続中央本線茅野ゆきの片道連絡乗車券です。


   

青色PJRてつどう地紋の準常備券式大人・小児用券で、井口印刷で調製されたものと思われます。準常備券なので下の部分は報告片として切断のうえで発行されますので、発行前の原型がA型であったのかD型であったのかは不明です。券の雰囲気から、A型券であったのではないかと思われます。

乗車経路は、新宿駅で社線から国鉄線に乗り継いで中央本線の列車に乗車するというものですが、準常備式券とはいえ、ターミナル駅ではない経堂駅で、このようは長距離用の連絡乗車券が設備されていたことが驚きです。


   

裏面です。券番の他に発行駅名の記載があり、その下に「(35・10)」というカッコ書きの数字が記載されています。恐らくこれは印刷会社から納められた年月が記載されているものと思われます。


ところで、この券をよく見てみますと、着駅である茅野駅までの乗車券の有効期間が「2日」となっておりますが、「3日」が正当ということで、ペンのようなもので修正されています。ただし、駅名小印による訂正印が捺されていません。


   

修正されている部分の拡大です。
経堂駅から茅野駅までは、小田急線内が営業キロ8km、国鉄線内が営業キロ184.9kmで合計しても192.9kmなので「2日」と判断されて作成されたと思われますが、国鉄線内が東京電環(現・東京山手線内)適用として未乗区間の新宿~東京間を含めた195.2kmとすると203.2kmなので「3日」になりますので、どのような事情で修正されているのか不明な券です。

(LUPIN様より203.2kmの計算方法が正解であるというコメントを戴きましたので、わかりやすく内容を修正させて戴いています。)

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JR九州 虹ノ松原駅発行 140円区間(小児70円)ゆき 片道乗車券

1988(昭和63)年2月にJR九州筑肥線の虹ノ松原駅で発行された、同駅から140円区間(小児70円)区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型金額式千切り軟券で、国鉄時代の残券の流用券です。
様式は前回エントリーで御紹介いたしました西唐津駅の券と同じもので、発駅(=発行駅)名を捺すだけでそれぞれの駅発の乗車券になります。

御紹介の券は国鉄が民営化されて筑肥線がJR九州になってからのもので、民営化以後1年間については、一斉の乗車券類更新による印刷場の能力のキャパオーバーの対策として国鉄地紋の券を使用することが認められており、この券はその例によって民営化後も使用されていたものと推測されます。
現在、JR九州では発駅を改札スタンパーで捺印することで発行日と発駅を同時に捺すことができる新様式の券に切り替えられています。

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西唐津駅発行 140円区間ゆき 片道乗車券(小児用)

前回エントリーで西唐津駅発行の140円区間ゆき大人専用片道乗車券を御紹介いたしましたが、同駅には小児専用券の設備もありました。


   

大人券と同じ、1985(昭和60)年11月に西唐津駅で発行された、同駅から140区間ゆきの小児用片道乗車券です。
桃色こくてつ地紋のA型金額式千切り軟券となっています。

国鉄の金額式券は印刷場による様式は違っていても記載方法は全国統一のように思えますが、小児専用券の金額の記載方法はまちまちで、九州地区の券は首都圏のように大人用の金額を大きく記載し、傍に小さく「小児◯◯円」と発売額を記載するのではなく、のっけから「国鉄線70円区間まで」と小児用の運賃のみが記載されています。

改札現場の立場からすれば、「◯◯円区間」の表記はあくまでも乗車券の有効区間の表す着駅のような性格のものであることから大人用の金額を記載したうえで別に小児用の発売額を記載したほうが楽なように感じますが、敢えてこのような表記を採用したのには、何らかの理由があったのかもしれません。

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西唐津駅発行 140円区間ゆき 片道乗車券

1985(昭和60)年11月に唐津線西唐津駅で発行された、同駅から140円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型金額式大人専用の千切り式軟券になっています。この様式は直営駅用ではなく、業務委託駅に設備されているもので、同駅はこの券が発売される2年前の昭和58年の唐津線一部電化の際に無人化された以降に設備されたものと思われます。
同駅エリアの乗車券類は門司印刷場で調製されていますが、国鉄末期の軟券類については民間印刷場に委託している場合が多く、この券がどのように印刷されたかは不明です。

金額式の軟券になりますが、乗車駅を記載する場所の前に「乗車駅」と記載されていたり、「国鉄線140円区間まで」という表現など、特徴的な様式です。

門司印刷場管内の委託用金額式軟券は発駅欄が記入式になっており、どの駅でも使用できる汎用性があるのが特徴で、この方法は現在のJR九州となってもスタンパーで発駅名を代用するなど、考え方は同じようです。

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JR東日本 富士見駅発行 東京山手線内ゆき乗車券・自由席特急券 連綴券

今からちょうど35年前の1987(昭和62)年11月15日にJR東日本中央本線の富士見駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道乗車券と自由席特急券の連綴券です。


   

強いヤケが見られますが、青色こくてつ過渡期地紋のD型大人専用券で、東京印刷場で調製されたものです。
国鉄時代には乗車券と急行券などが1枚に纏められた連綴券が全国各地で見られましたが、JRになってからは乗車券の機械発券化が進んで硬券の需要が減ってきていることもあるかとは思いますが、連綴券はかなり減ってきていたと思います。


   

裏面です。乗車券部分に「東京山手線内 下車前途無効」の文言がありますが、東京印刷場が一般的に使用する「東京山手線内各駅([山]表示駅)下車前途無効」という記載方法となっていません。
理由は定かではありませんが、一般的なA型券ですと券番と券番の間のスペースが4.2センチほどあって、その中に幅3.7センチほどの「東京山手線内各駅([山]表示駅)下車前途無効」の文言が印刷されていますが、連綴券の場合は券番から切り取り点線までのスペースがA型券同様の4.2センチではあるものの、印刷場の理由から「東京山手線内 下車前途無効」という形式で印刷されているものと推測します。

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JR東海 東京駅発行 普通入場券

前回エントリーでJR東日本が平成元年の11月11日に「ゾロ目」を記念して発行した硬券の普通入場券を御紹介いたしました。今回は同日にJR東海で発売された硬券の普通入場券を御紹介致しましょう。


   

1989(平成元)年11月11日にJR東海東京駅で発行された、硬券式の普通入場券です。白色無地紋のB型大人・小児用券で、名古屋印刷場で調製されたものです。

当時のJR東海東京駅では、硬券式の普通入場券については、国鉄時代の末期の「軟券化」によってマルス端末もしくは印発機が導入済で、直営窓口での硬券の発売は行われておりませんでしたが、現在でもある窓口とは位置や配置が異なっていますが、新幹線の乗換え口にある窓口の両端2窓づつが日交観(日本交通観光社。現在のジェイアールバステック)が受託していた窓口となっており、これらの窓口のみで硬券入場券が常時発売されておりました。発行駅名の前に「◯二」の符号がありますが、これが日交観で発売されたことを示す符号になります。

日交観の窓口には国鉄のOBと思われるようなご年配の窓口氏が配置されており、マルス端末や印発機といった出札機器の類いはなく、硬券もしくは補充券での発券が行われており、新幹線自由席特急券の発売はしておりましたが、指定席券の発売はなく、窓口には「乗車券・新幹線自由席特急券・入場券」という看板が付けられていました。


   

当日、別の窓口(1枚目は有楽町寄りの2番窓口で、2枚目は神田寄りの4番窓口)で購入したものです。2番窓口のダッチングは緑色の菅沼式でしたが、4番窓口は天虎式のダッチングでした。
改札口でスタンパー捺印の可否をお尋ねしたところOKということでしたので、捺して戴いています。
改札氏はコレクション用ということで、少し力を入れて「きれいに」捺して下さったので、かなり濃い陰影になっています。

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JR東日本 東京駅発行 普通入場券

今から33年前の今日、1989(平成元)年11月11日にJR東日本の東京駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

当時の東京駅では、JR東海の新幹線精算所の両端に2窓づつありました、日交観(日本交通観光社。現在のジェイアールバステック)が受託していた窓口でのみ硬券入場券を常時発売しておりましたが、JR東日本では硬券入場券の発売は行っておりませんでした。
しかしながら、「ゾロ目」の日のコレクション需要にあやかって硬券入場券が登場し、限定で発売されています。

個人的には今後継続して通常発売がされればと思いましたが、記憶が曖昧ですが、平成2年の「ゾロ目」の時に再度発売されたような記憶がありますが、期間限定で終了してしまっています。

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