カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

脅威の生命力。

2010年01月31日 15時29分52秒 | 病気 / SICK
我が父であるが、回復しているように見受けられる。

脳幹出血で倒れてから約1ヶ月が経ち、
前より手足が動いているように思えたのだが、
「回復は困難である。」と主治医からも言われていたため、
意識が戻るはずがないと思っていた。

脳幹出血から…
二度目の人生を生きる

松永 晃喜
文芸社

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しかし、先日、呼びかけに反応がみられ、
それ以降、呼びかけに反応する回数が増えてきた。

名前を呼ぶと、「ああ・・・。」とか、「はい。」など、
手足を動かすと「痛い。」と聞き取れる言葉が発せられたりした。

また「目を開けて。」と言う呼びかけに、
見えてはいないのだが、まぶたを薄っすらと開けたり、
「手を動かして。」「足を動かして。」と言う言葉に対して、
かすかに動かして見せたりする。

「意識」とは何だろうか
―脳の来歴、知覚の錯誤
(講談社現代新書)

下條 信輔
講談社

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一命を取り留めた事は運が強かったと思うが、
生命力はまだまだ尽きないようだ。

父の身体の中で奇跡が起きているに違いない。
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介護問題(その2)

2010年01月22日 15時34分42秒 | 病気 / SICK
前回、特養(特別養護老人ホーム)への入所希望者が、
とてもたくさんいる事を書いた。

それでは、その入所を待つ人は、待機期間をどうしているのか?

介護できる家族がいる場合は、自宅で待つ人もいる。
また介護できる人がいたとしても、
24時間、365日体制と言うわけにはいかないし、
それでは介護する方の健康や精神状態が危ぶまれる。

そこで療養型病院や介護老人保健施設(老健)等に短期で入所して、
順番が来るのを待つのが一般的なようだ。

それらの施設の入所期間は、原則として3ヶ月間と言われている。
3ヶ月経過すると、別の施設へ移らなければならない。

我が父も最初に緊急搬送された総合病院では、
できる限りの処置をしてもらい一命を取り留めることができた。
しかしそれ以上、回復のために積極的な治療ができる容体ではなかったため、
療養型病院へ転院した。

   病院はJRの駅と我が家の中間地点にあり、徒歩15分ほど。
   周囲には金融期間や買い物や食事に便利な施設が多い。
   ネットカフェもあるので助かっている。

とりあえず・・・そこで3ヶ月入院生活を送りながら、
特養への入所の順番を待つ事になった。

その間に特養で空きが出れば入所となるが、
空きが出ない場合には空きが出るまで延々と、
療養型病院と老健とを3ヶ月ごとに渡り歩きながら、
待つ事になる。

世間で叫ばれてる以上に、施設不足は深刻である。

百歳を過ぎても「寝たきり」から脱け出せる
中島英司
一粒社 出版部

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現在の療養型病院では4人部屋にいるが、
周りはみな同じ様に寝たきりのお爺さんだ。

目を開けることが出来る人もいれば、
呼びかければ意思の疎通が可能な人、
多少は手足が動く人もいるが、私の父が一番重症のようだ。

時間が来れば看護師さんが来てくれて、
口腔ケアをしたり、吸入器を装着したり、痰の吸引をしたり、
身体の向きを変えたり、経管栄養が始められたり、オムツ点検をしたり、
などと・・・いつも4人一斉に同じ看護(介護)が行われる。

廊下を通りながら他の病室をチラ見するが、
どの病室も同じ様に寝たきりの患者さんが多いのだろう、
どこもみな静かである。

みんな、特養への入所を待っているのだろうか。
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介護問題(その1)

2010年01月20日 11時56分49秒 | 病気 / SICK
私の父は現在、寝たきり状態である。
呼吸はしているが、既に意識はない。
痛みや苦痛を感じる事すらできないのだが、
それがせめてもの救いかもしれない。

まだ父が元気な頃に、
将来の事を考えて特別養護老人ホーム(特養)の申し込みをしておいた。

その時に父は「煙草の吸える所でなければ入らん。」
とわがままを言っていた。

当たり前だが・・・・
どの施設も表立って入所者に喫煙を許可する所はなかった。
(煙草の火の不始末が原因で火災になったニュースも何件もあったし・・。)
それでも職員が休憩時間に煙草を吸える場所として、
喫煙所(施設外)があるとの回答をもらったのは、
わずか3箇所のみだった。

で・・・その3箇所に申込みをしておいたのだが、
これがみな市内でも遠方にあるのだった。

                       

いつか行く道通る道―特養ホーム通信
鈴木 実
文芸社

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さて、先日(1/17付)の朝日新聞の記事を読んだのだが、
現在、日本全国で特養への入所希望者は42万1259人いるそうだ。

都道府県別では、東京都が最も多く4万3746人、
一番少ないのが佐賀県で1317人だそうだ。

我が新潟県上越市はどうだろうか。

今回、以前に申込んだ3箇所の他に新たに5箇所に申し込んだ。
一人平均5箇所は申込んでいるそうだ。
その時に相談員から聞いた話を参考までに紹介する。

入居待ちの平均人数は350人。
最も多いところで500人、少ない所で250人であった。

施設の入所は申込み順ではない。
最も入所が必要であると判断された人が優先される。
私の父の状態で、ようやく上位50番に入る状態だそうだ。

ただ・・・年間に新しく受け入れられる人数は、
施設の規模によっても異なるが、10人~と言う事だ。
特養の場合、終の棲家であるからして、受け入れられると言う事は、
どなたかがお亡くなりになった・・・と言うことになる。
また、順番を待っている間に命の灯火が消えてしまう方もいる。

順番待ちの上位50番以内に入ったとしても、問題がある。
父は自分で食事を取る事ができないので、
経管栄養(鼻経)と言って鼻から胃まで管を挿入し、
そこから液状の流動食を入れている。
(「胃ろう」と言って、胃に管を入れる場合もある。)

経管栄養の状態だと、さらに入所の門が狭くなる。
経管栄養枠と言うのが存在するのだ。
これは施設スタッフの人数にもよるのらしいのだが、
1施設あたり、だいたい10人前後の枠のようだ。
この経管栄養枠に空きが出ないと、順番が回って来ない。

・・・・・・と言う事で、
父の順番が回ってくるには、早くても1年はかかりそうである。

NSTのための経腸栄養実践テクニック
―経鼻経管栄養・PEG(胃瘻)と栄養剤の選び方


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気になる費用だが、月間平均で13万円、
最も安い所で月間6~7万、高い所で20万円との事だった。
(4人部屋などの多床室か2人部屋、個室、かによっても異なる。)

つまり最も安い施設の待ち人数が500人、
高い所でも250人と言う事だ。

介護保険料は40歳以上の国民が負担しているが、
実際に入所したい状態になったとしても、
ある程度のお金持ちでなければ入所できないのが現状だ。

老人は年金生活者がほとんどであろう。
年金で1ヶ月20万円払える人はどれ位いるのだろうか?

民間の施設になると、月間費用の他に、
入所一時金と言う物が必要になる。
これは施設にもよるが、上越市の場合は数百万円~数千万円。
3年または5年ほどで償却される。

まず入所した段階で20~30%程度が償却され、
その後は月単位で何%かが償却される。
5年償却の場合だと、5年以内に退所した場合は、いくらか戻ってくるが、
5年以上経過した場合は、1円も戻らない。

某CMではないが、
「一番大切なものはお金なんかじゃない!」
・・・・・・・・と叫びたいところである。
コメント (3)
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近況報告。

2010年01月15日 12時16分42秒 | 病気 / SICK
                  

大雪の新潟より、ご連絡します。

ここ数日、寒波のおかげで、
もの凄い事になってます・・・・。

1時間に6cm位は積もってるんじゃないでしょうか。
一晩に1m近い積雪です。

我が家は通りから引っ込んでいるので、
昨日の朝は1時間かけて除雪をしました。

朝、病院へ行き、
夕方、帰宅する頃には、また除雪をしなければ、
家に辿り着く事ができません。


道路も大渋滞です。
除雪車が出動してますが、とても間に合いません。
路面も凍結したり、積雪のおかげでボコボコ状態、
車もノロノロと徐行運転です。


               

父の状態は安定しています。

すでに意識はありませんので、
呼びかけに反応する事はないのですが、
3週間以上も眠り続けています。

父の人生は、このままずっと眠り続けるでしょう。

何の痛みを感じていない事だけが幸いです。
コメント (2)
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ご心配をおかけしています。

2010年01月04日 12時39分45秒 | 病気 / SICK
父の状態ですが、現在は安定しています。

一命は取り留めましたが・・・・
もう意識がもどることはないそうです。
自分で呼吸はしていますが、
身体を動かしたりすることはできないそうです。


状況を考えると・・・
12月20日の夕食を食べていた時に、
脳幹部で出血が起こり、そのまま意識を失ったようです。

我が家にはSEC●M社のセキュリティーシステムが入っており、
在宅中であって12時間以上、人感センサーに変化が見られない場合、
通報が発せられます。

21日の朝、セキュリティーシステムの発報により、
SEC●M社の方が我が家に合鍵を使って入り、
意識不明で倒れている父を発見したという事です。

父は強運の持ち主のようです。

脳幹部の出血は手術ができませんので、
発見が早かったら・・・と言う事は関係ないそうです。

また、床に座った状態で右側に倒れたので、
頭部を強打する事もありませんでした。

横向きで倒れた事も幸いでした。
嘔吐していたのですが、喉に詰まる事がありませんでした。

それから冬場で暖房が入っていた事も幸いし、
身体が冷えずにすみました。

このような好条件が重なり、
一命を取り止める事ができました。


最大の不幸中の幸いは、喫煙中でなかった事です。
喫煙中であったならば・・・・
・・・・そのまま煙草の火が回りに燃え移り、
父自身は間違いなく焼死していたでしょう。

自分が焼死するのは自業自得ですから、
仕方ないことと言えなくはありませんが、
住宅密集地で火災が起きたなら、
近隣の方々にも迷惑をかけていたでしょう。

喫煙については、
父は親戚縁者を始め介護関係者の忠告を聞かず、
孤立無援の状態でしたが、それでも頑固でした。


後は・・・神様にお任せしています。
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