カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

荻窪のすし屋「スシロー」

2021年06月30日 21時30分59秒 | 日記 / DAIRY

スシローと言うと郊外にあるイメージで、
行った事がなかったのだが、なんと荻窪駅前にあった。
偶然、荻窪に用事があったので行ってみたのだ。

実は行きたかったの、憧れのスシロー。

            

住 所:東京都杉並区天沼3-2-7 荻窪ルーフ2F
電 話:03-5347-2664
最寄駅:JR中央線等 荻窪駅

<食したメニュー>

やはりここも酒類の提供はなし。

本マグロ3貫盛り 300円、真サバ 100円、
光り物3貫盛り 300円、軍艦ネギマグロ 100円、
白桃シャーベット、100円

<店内の雰囲気>

カウンター席と奥にテーブル席がある。
コロナ禍にあっては、やはり空いていた。

回転すしであるので廻っているのであるが、
オーダー品は真ん中のレーンにやって来る。

<感想と評価>

何はなくとも、まずはサバである。初めに2皿。

そして本マグロ3貫点盛り(大トロ、赤身、中トロ)。
これが300円である。これはお得である。

軍艦ネギマグロ巻きと光り物3貫(いわし、サバ、こはだ)。
意外にも・・・イワシの脂の乗りが良く期待を上回った。 

白桃シャーベットは味も香りも白桃?と言う感じだったが、
まぁ100円だし。

 

三貫盛りが2皿と軍艦巻き、鯖は実は3皿(笑)〆にも食べた。
どんだけ~鯖好きなんだ!と思われるだろうけど。
全部で14貫だから私にしては食べた方だ。

初スシローだったけど、荻窪に行ったらまた行こうと思った。

 評価は◎(リピート確実。)
      (3段階、◎:おすすめ ○:まぁまぁ ●:う~ん)

■お断り■
 味に関しては、間違いなく主観でしかありません。(100%!)
 同意見・反対意見など、あると思いますが、
 あくまでも、私の味覚に合うかどうかなので、
 気にしないでください。あしからず。

 

 

 

 

 

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旅がくれたもの。

2021年06月29日 22時11分59秒 | 日記 / DAIRY

蔵前仁一さんの著書にお世話になった人は多いだろう。
1986年出版の「ゴー・ゴー・インディア」に始まって、
1997年「インドは今日も雨だった」など、
インド専門ではないにしろ、インドが登場する著書は多い。

 

最近読んだものはインド先住民アートを探し求めた、
2009年の「わけいっても、わけいっても、インド」。
ただでさえインドである、その上、先住民アートであるから、
どこにでも転がっている物ではないのだ。(運が良ければ、
その辺でみつかるかもしれないが。)先住民の住んでいる所へ
行くのはものすごく大変だし、わけのわからない場所へ金持ちと
思われている外国人が単独で行くのは危険である。

私も基本的には芸術に興味があるほうではない。しかし、
新潟県にあるミティラー美術館には2005年に行っているし、
ワルリー画の巨匠(たぶん)が書いた絵ハガキ大の絵を
持っている。

この著書はインドだけではなく中国やアフリカや
行きにくかった時代の諸外国で買い求めたものが紹介されている。

大半は旅の途中で惚れ込んで買うに至った物である。
私にも経験があるが、その場で「欲しい!」と思っても
日本に帰ってから使わない(使えない)物がほとんどだ。
私は物欲がほとんどないので今では日常の物であっても、
必要なもの以外は買わない事にしているのだが、
それでも物と言うものは増えてしまうものだ。

だから蔵前さんの家で一度も使わずに眠っている物の写真を、
見ると私とは趣味も指向も違えど、よくわかるのであった。

と言うわけで、2冊の紹介になってしまったが、
インドファンだけでなく、旅好きの人であれば、
かなり楽しめると思う。

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吉祥寺のラーメン屋「一蘭」

2021年06月28日 21時59分58秒 | 日記 / DAIRY

なにを今更である。吉祥寺に行ったついでに行こうとしていた店が
クローズ(定休日ではなくコロナが原因で)だったため、
仕方なく近所にあったので行ってみたのだが並んでいたわ。

            

住 所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-9-8
     アソルティ吉祥寺本町B2F       , 
電 話:0422-20-2118
最寄駅:JR中央線等 吉祥寺駅

<食したメニュー>

天然とんこつラーメン 930円

<店内の雰囲気>

カウンター25席

隣席とも厨房とも完全に隔離された独特の雰囲気。
ラーメンに集中できると思うか、ラーメン屋の雰囲気が味わえない。
と思うのか・・・・(私は後者)。

 

<感想と評価>

アレンジせず、ほとんど基本を選択した。

豚骨ラーメンの白濁したスープ、中央に赤い秘伝のタレ。
青ネギとチャーシュー。これで930円は高いと思う。
もはや世界的チェーン店となってしまい、面白みがない。

麺は私の好きな細麺。固ゆでが好きな人もいるが、
胃(消化)のために普通を選択。
標準的なので安定していると思うか、
面白くないと思うか(私は後者)。

インド体質になったからか?お腹が壊れた・・・。

 評価は○(面白くない。)
      (3段階、◎:おすすめ ○:まぁまぁ ●:う~ん)

■お断り■
 味に関しては、間違いなく主観でしかありません。(100%!)
 同意見・反対意見など、あると思いますが、
 あくまでも、私の味覚に合うかどうかなので、
 気にしないでください。あしからず。

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【インド映画】 ~72アワーズ~

2021年06月27日 22時07分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルは「72時間」、サブタイトルとして
Martyr Who Never Died「死なない殉職者」。1962年の印中戦争で
殉職したライフルマン:ジャスワント・シン・ラワットの伝記。

 

<ジャスワント・シン・ラワット>

1941年ガルワール(現在のウッタラカンド州)生まれ。
1962年の現アルナーチャル・プラデシュ州での印中戦争において
72時間で300人以上もの中国兵を狙撃した英雄である。

中国軍に包囲されたジャスワントは自決し斬首されたが、
頭部は返却され遺骨はこの寺院に祀られている。彼の精神は、
今もなおここでインドを守っていると信じられている。
死後、マハヴィール・チャクラ勲章が贈られ少将に昇進、
寺院には毎日の食事が捧げられ給料も支払われている。

アルナーチャル・プラデシュ州は1987年にインドに帰属したが、
中国は自国の領土だと主張しており、現在も緊張が続いている。

  <ストーリー> 

1962年の印中戦争の白黒フィルムをバックに、
概要のナレーションが入る。

ウッタラカンド州の州都デヘラドゥーンに列車が到着し、
軍人によってジャスワントの遺品が運ばれてくる。
生家に運ばれた遺品のトランクにすがりついて泣く母親。
食べる物もなく貧しかった幼少期が回顧されていく。

1961年インド陸軍に入隊しライフルの訓練を受けたジャスワントは、
9か月後に帰宅し両親に衣服をプレゼントする。そして、
父親に見送られ現アルナーチャル・プラデシュ州へ赴任していく。

ヌナランで現地の少女ノラ(エシ・デマ)と知り合い恋に落ちる。

1日目、中国軍の夜襲でかなりの死傷者を出したが砦は死守。
中国軍の兵数と小銃などの装備の面で劣勢は否めず、
指令官は援軍を求めるが上層部からは難しいとの回答が来る。
2日目、指令官は部下を守るため一存で砦の放棄を決断するが、
ジャスワントは撤退を拒む。

目前に中国軍が迫り、指令官は戦闘を命令する。
指揮官も上官も戦友も倒れジャスワントは最後の一人となるが、
残された武器と弾薬を使い孤軍奮闘する。そこへノラがやって来る。
ジャスワントはノラに射撃を教え二人で戦う。2日目の夜を迎え、
疲れ果てた二人は折り重なって眠ってしまう。

負傷したジャスワントを助けようとしたノラは手榴弾で、
死んでしまい、3日目の夜を迎える。
翌日、最後の1発まで打ち尽くしたジャスワントは銃剣で
中国兵に向かっていくが力尽き斬首される。

死後に建てられた寺院を背景にタイトルバック。

 実際はノラはジャスワントを助けたと言う事で、
 処刑されたらしい・・・。
 
 小隊がほぼ全滅した後も2日間に渡り単独で中国軍と
 戦うって・・・・凄すぎる。中国軍からすれば、
 たった一人を相手に何日かかってるんだ!となるだろう。


 
 ジャスワントの魂は中国の脅威(侵略)から
 インドを守ってくれている、と信じたい。
 「ジャイ!ヒンド!!」(インドに勝利を!)

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【インド映画】 ~D ~

2021年06月26日 21時33分59秒 | 映画 / MOVIE

2005年の作品、ランディープ・フーダの出世作となった。
Dは様々なイニシャルを表している。主人公の名前(デシュ)、
ヒンディー語の単語である国(デシュ)、敵(ドゥシュマン)、
友達(ドースト)。それらのイニシャルを取って主人公が
立ち上げるアンダーグラウンドの組織が「D」である。

  <ストーリー> 

ムンバイの街を背景にハシムと言うギャングが
この国(街)は自分のものだと語っている。

一方、ドバイで働いてたデシュ(ランディープ・フーダ)が
母親が亡くなり帰ってくる。妹の結婚式と父親の警察官の
退官に際した後、偶然にも殺人事件の目撃者となってしまう。

ギャングのマングリ(ラジュー・マバニ)の手下の仕業で、
マングリの報復を恐れたデシュは証言を拒み、敵対する
ハシムに取り入り舎弟になる。そしてマングリを始末する。

兄貴分のラガフ(チュンキー・パンデー)と共に、
勢力を拡大してい行くデシュに対してハシムの息子ムッカラーム
(スシャント・シン)とシャビール(ヤシュパル・シャルマ)は、
脅威を感じるようになっていく。

映画撮影の時に女優のバクティ(ルクサール・ラフマン)を
セクハラから救ったで付き合うようになる。

 昔から映画界とギャングは繋がりが深いし、女性は助けて
 くれた男性に惚れるというのもよくあるストーリー。

デシュを疎ましく思ったムッカラームとシャビルはハシムに助言し、
デシュとラガフをグジャラート州へ飛ばす。しかしデシュは
グジャラート州でも勢力を伸ばし手中に収める。

ムッカラームとシャビルはラガフを始末しデシュをも襲うが、
デシュはバクティと共に逃げる。そしてハシムの息子と手下達を
全て始末しギャングの帝王に成り上がり、勢力を外国にまで伸ばし、
アンダーグラウンドの組織「Ⅾ」を立ち上げる。

 今でこそランディープは自分の演技を確立しているが、
 それはこの作品が原点となったとは言う事は疑いがない。
 静の中にある凄みや、地に足がついて安定感のある演技、
 派手さのない(クサくない)身のこなし。

 お茶らけた役柄ももちろんこなすがベースはこれである。
 陰のある役柄が似合っていると思う。個人的には・・・
 「ラブ・アージ・カル(2020年度版)」が好きだけど。

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【インド映画】 ~ドースタナ~

2021年06月25日 21時33分59秒 | 映画 / MOVIE

2008年の作品、タイトルはヒンディー語で「友情」。
アメリカのマイアミを舞台にした、二人の男性と一人の女性との
友情物語であるが、男性二人がゲイを装うが次第に女性を
愛してしまう。

インドが舞台であるとゲイと言うテーマは難しいが、
マイアミであるがために軽いテンポで演じられている。
アビシェーク・バッチャンとジョン・アブラハムと言う、
見事な肉体派が二人(笑)ハード・ゲイだわ。

ゲイ達者なボーマン・イラーニはともかくアビシェークも
見事なゲイぶりだった。

  <ストーリー> 

サム(アビシェーク・バッチャン)が母親からの電話で目覚める。
隣には女性が・・・。家の中をあさりベランダでコーンフレークを
食べている所に、同じく女性の隣で目覚めた家主のクナル
(ジョン・アブラハム)がやってくる。二人は初対面のよう。

翌日、看護師のサムは仕事を終えてタクシーを拾う。カメラマンの
クナルもタクシーを拾い、同じタクシーの中で再会し、なんと
同じ賃貸のフラットを見るために同行する。1つの部屋にはネハ
(プリヤンカー・チョープラ)が住んでいるため、叔母は
女性のシェアメイトを探していた。

どうしても部屋を借りたいサムは名案を思い付き二人はゲイの
カップルだと偽りボディーガードを引き受ける事を条件に
賃貸契約を申し出る。

3人はシェアメイトとして良い関係を築いていく。ネハは
ファッション関係の会社のボスM(ボーマン・イラーニ)が
引退する事になりMに取り入るために自宅でパーティを開き招待する。
仕方なくサムとクナルはゲイのMに合わせてダンスを踊る。
そこへサムの母親(キッロン・ケール)がやってきて息子が
ゲイである事にショックを受ける。

Mは後任にアビマニュー(ボビー・デオル)を指名し、ネハは
サムの母親に慰められる。両親のいないネハは母親の愛を感じ、
サムとクナルの愛について話し、母親もそれを受け入れる。

ある日ネハは街で少年にアイスクリームを買ってやるが、
それはアビマニューの息子で母親が出て行った事を知る。
クナルが撮影で家を空けていた日にサムはネハに自分が、
撮りためていた写真をアルバムにしてプレゼントする。
ネハはサムがゲイだと思っているため愛には気づいていない。

クナルはサムがネハを愛している事を知り、サムを出し抜いて、
ネハの誕生日を二人で祝うがネハはクナルがゲイだと信じているため、
やはり愛には気づかなかった。アビマニューがネハとデートを
始めるとサムとクナルは嘘のアドバイスをして妨害する。そして、
アビマニューの息子を騙しネハを嫌うように仕向ける。

二人はネハに実はゲイではない事と愛している事を告げる。
アビマニューはネハにプロポーズしようとしたが、
息子が同意しなかったため取りやめる。失意のネハは、
ルームシェアを解消し二人に出ていくように告げる。

裁判所で在住許可を取るサムとクナル。二人は友情に感謝し
抱き合うがそこにネハがいない事を残念に思い会いに行く。
ショーの会場で二人はネハに嘘をついていた事、傷つけて
しまった事を謝罪しアビマニューとの結婚がいつか聞く。
ネハとアビマニューは息子が原因で別れた事を知る。

二人はステージ上からネハに許しを請うが、アビマニューが
ネハの許しを得るために二人にキスするよう求めると、
拒んでいた二人はキスをする、そしてアビマニューに、
ネハと結婚するように求めアビマニューはプロポーズする。

2か月後、サムとクナルの間にネハがいてビールを飲んでいる。
ネハが芝居をしていた二人の間に愛が芽生えたのか?と問うと、
二人はステージ上でのキスを思い出し吹き出す。

 けっこう笑えた。どんでん返し等はなく面倒くさいストーリー
 ではなかったが、3人の関係、そして叔母や母親、ボスのM、
 アビマニューと息子など関係者もアクセントになっていて
 期待以上に面白かった。

 インド映画ファンなら感動できるシーンとしては、
 名作「クチュ・クチュ・ホーター・ヘー」をバックに、
 クナルがネハをダンスに誘うシーン。見事な演出だった。

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【インド映画】 ~コート~

2021年06月24日 22時03分59秒 | 映画 / MOVIE

2014年の作品、タイトルは「裁判所」、邦題は「裁き」。

裁判のシーンが中心であるが、被告人、弁護人、検事、裁判長の
立場や視点、考え方が浮き彫りにされ、古臭い法律や考え方、
カースト、表現の自由などが入り混じる。

社会活動家がダリット(アウト・カースト)であるために、
よく調べもせず不当に逮捕し、真実を明らかにするより、
葬りさろうとする、インドの現実が判る作品。

監督は「世界で最も将来が期待されている30歳以下の
映画監督の一人」新世代の旗手チャイタニヤ・タームハネー。

法廷での検事と弁護人との対決と法定外でのそれぞれの
プライベートシーンが織り交ぜられており、
深刻(真剣)さとそうでないオフの部分が見られる。
そのあたりがシュールである。

劇中の言語が英語、マラティ語、グジャラート語、
ヒンディー語と多様で良く解らない部分も多かった。

  <ストーリー> 

ナラーヤン(ヴィラ・サチンダル)が子供達に勉強を教えている。
その後、社会活動の集会へ向かい歌を歌っていたところ、
逮捕されてしまう。下水道作業員がナーラヤンの歌によって
自殺に追い込まれたと言う自殺ほう助罪であった。

人権尊重派の弁護士のヴィネイ(ヴィヴェック・ゴンベル)は、
ナーラーヤンの事や下水道作業員との関係を調べる。

検事のヌータン(ギタンジャリ・クルカルニ)は、
ナーラーヤンの前科や人間関係から違法集会を計画していた
などと非難し有罪を意識づける。裁判長(プラディープ・ジョシ)は
公正な裁きをしようとする。

 検事一家が全くの庶民階級で、弁護士の一家が上流であり、
 家、食事、言語、利用する店、家族関係、この辺の対比も面白い。

下水道作業員の妻は夫が作業の前に酒を飲み、
防護服なしで作業していた事、危険で不潔な作業で片目が見えなく
なっていた事などを証言する。ヴィネイは検死報告書から
自殺ではなく事故である事を主張する。

そしてナーラーヤンの健康状態を考慮し保釈を申請するが、
ナーラーヤンは集会に参加し再び逮捕されてしまう。ヴィネイは
証拠が捏造されている事と健康状態を考慮し逮捕を再考するよう、
嘆願するが裁判長は控訴するように伝え閉廷する。

翌日・・・裁判長はバスを仕立て一族でリゾートへ向かい、
休日を楽しんでいた。

 カメラワークも固定カメラを多用しフレームの中で、
 自然な様子が撮られていた。またシーンとシーンのつなぎ目が、
 かなり長かった。この辺も斬新と言うか特徴的である。

 裁判所と言うタイトルではあるが、メインである裁判以外の部分、
 登場人物のプライベートな所も同じ位の比重であり、
 深刻になっていない。普通の裁判はこうなのであろう。

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新たなるインド映画の世界。

2021年06月23日 21時31分59秒 | 映画 / MOVIE

2021年4月に出たばかりの新刊である。
インド映画を知るためには読むべき本である。

さぞかしスターの写真がいっぱいなのかと思いきや・・・・、
巻頭の30ページ弱だけで後は文章ばかりで、
かなり読みごたえがあった。

これは初心者向けのインド映画入門編でなく、
堂々としたマニア向けであった。インドに関して深く
幅広い知識がないと、頭が痛くなるであろう(笑)。

あのスターが好きだとか言うだけのファンでは、
到底太刀打ちできない深い部分まで説明されている。
インドの知られていない習慣や歴史だけでなく、
細かいバックグラウンドまで知らないとついていけない。

学者(研究者)が名前を連らねているだけの事はある。
帰国されて年数が経っているが流石と言わざるを得ない。

有名作品だけでなく名作を取り上げて説明しているところも、
やっぱり流石である。若干、固くなってしまっているが、
インド映画を表面的でなくもっと深く知りたい人には、
ぜひ読んでみてほしい一冊である。

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アサヒ・スーパードライ 生ジョッキ缶。

2021年06月22日 21時51分59秒 | 日記 / DAIRY

なんだか判らなかったのだが・・・・
(12年の海外生活で日本の情報についていけていない。)
6月15日の朝、友人Nから写真付きメッセージが・・・。

それによると・・・このビールは買うべきだと。それがこれっつ!

4月21日に新発売となった「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」、
発売2日で爆発的に売れ出荷停止になっていたらしい。

 

通常のプルトップとは異なり缶の上部が大きく開く設計。
それにより、きめ細かい泡が自然に発生し、ジョッキで飲む
樽生ビールのような味わいに・・・と言う事らしい。

新しものが大好きな黒ヒョウ(動物占いね)の私は買いに行った。
ドン・◇ホーテ、□武百貨店、ビック〇メラ、と周るがないっ。
次にコンビニの7ー11もなし。向かいにあったファ◆マで、
ついにご対面。2本でいいところ、うっかり4本購入したので、
同宿の2人にわけてあげた。

 

プルトップを開けると、きめ細かい泡が中央に集まって来た。

みるみるうちに泡が盛り上がって来た。なるほど。
そう言う事ね。生ビールのジョッキの味わいと。

大切なのはビールの温度で、以外にも冷やしすぎると、
泡が盛り上がってこないので両手で包み込むようにする。
ちょうどいい温度になると泡が盛り上がってくる。

缶の内側に目に見えない突起があって、
それにより泡が立つらしい。

で、実験である。他のビールを注いでみた。
しかも他社の商品を(笑)。

すごいね、ちゃんと泡立ってきた。半分くらい注いだら、
この通り、かなりの勢いで泡が盛り上がってきた。

と言う事は・・・さすがに炭酸ではないコーヒーは当然ダメで、
(実験したんかい、笑)、炭酸飲料ならイケるかな??
とチューハイで実験してみたけど、ダメだった。
ビール限定かも。

この後は、7月13日、8月3日、9月7日に発売との事。
買いそびれた人は次回に期待してね。

 

通常のスーパードライに比べてキレと辛味が、
まろやかになっていた。

コメント (2)
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【インド映画】 ~ジャンシー・キ・ラニー・ラクシュミバイ~

2021年06月21日 22時06分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年の作品、タイトルはヒンディー語で「ジャンシーの王妃・
ラクシュミ」。ジャンシーはウッタル・プラデシュ州の都市で、
ラクシュミ(1835?~58年)はジャンシー藩王国の王妃で、
セポイの反乱の時に自らも馬にまたがってイギリス軍と勇敢に戦い、
戦死してしまったが、インドのジャンヌ・ダルクと呼ばれている。

2019年公開のカンガナー・ラーナーウト主演「マニカルニカ」の
モデルでもある。

この日本語字幕も・・・だった。インド人の名前や単語の訳に
困ったのだろうが、アルファベットのままの箇所も多かった。
文語体と口語体が混ざっていたり、王が家来に向かって敬語を
使っていたり、台詞の使い方もおかしかったし、全く統一されて
いない事が気になった。真言は無理に翻訳しなくてもいいかなぁ。

通常、1画面に表示される字数が決まっているはずだが、
全くもっていい加減で、行の折り返しが文脈に沿っておらず、
読みにくいと言う前に、気持ちが悪かった。

  <ストーリー> 

ジャンシーの王ラグナート・ラオの死後、跡目を誰が継ぐのか?
と言う場面から始まる。話し合いの末、東インド会社は王の弟の
ガンガダールを王に指名する。

場面は変わってマヌーと言う少女が馬に乗り剣術の稽古をしている。
マヌーの類まれな(幸運な)ホロスコープを見た僧侶はジャンシー王
ガンガダールとの縁談を勧める。ところがガンガダールは40歳を
とうに超えており、マヌーの父親は10歳のマヌーと結婚を渋る。

この結婚はイギリス支配下のジャンシーを救う為であると諭され、
マヌーはジャンシーの王妃となり名前をラクシュミと改める。
ラクシュミは貧しいバラモンの娘であったため宮中の使用人達とも
対等に接する事を望み、剣術に励み、勉学にも勤しんだ。

成長したラクシュミは自分の命をジャンシーに捧げる事を誓う。
ラクシュミは持ち前の聡明さでイギリスにへつらうのではなく、
ジャンシーの民の為に尽くすべきだとガンガダールに進言する。

イギリスはガンガダールの親戚のアリをスパイとして抱き込む。
アリは王座を狙っていたためイギリスに取り入ろうとする。

1851年、ラクシュミは男の子を出産するがすぐに病死してしまい、
ガンガダールも病に臥せってしまう。仕方なく養子を迎えるが、
イギリスは実の子ではないと言う理由でジャンシー国の存続を
認めずガンガダールの死後イギリスに併合してしまう。

ガンガダールはラクシュミに権限を譲ると遺言する。期に乗じて
アリは自分を王座に着けるようイギリスに嘆願するが拒否される。

イギリスの決定を聞いたラクシュミは「自分が生きている限り、
ジャンシーはイギリスには屈しない。」と宣言する。

1857年5月、イギリスの統治に反対するセポイの反乱が始まり、
ラクシュミは私財を投げうって集めた傭兵や義勇軍や女性を率いて、
8月にジャンシー城を奪還する。58年4月に城は陥落し、
ラクシュミはグワリオール城に移り応戦するが6月に戦死してしまう。

 戦闘シーンは古いフィルムとその辺の遺跡で撮ったようなチープな
 シーンを織り交ぜたもので見所はない。

 劇中に金髪のカツラを被ったイギリス人役のインド人が多数出てくる。
 通常であれば欧米人俳優を使いヒンディー語の吹き替えであるが、
 予算の関係か? インド人俳優だった。イギリス人同士の会話でも
 ヒンディー語が使われていたのも違和感があった。

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ジェノサイド・ホテル。

2021年06月20日 21時09分59秒 | 映画 / MOVIE

2018年の作品、タイトルは「破壊されたホテル」。
2008年11月26日にインドのムンバイで起きた同時多発テロを
題材として観光客の視点から描いたオーストラリアとネパールの合作。
同じ2018年公開のオーストラリア、アメリカ、インドの合作映画
「ホテル・ムンバイ」は、観たが視点が変わるとどうなのか? 
と追及してみたい。

残念ながら日本語吹替版だったのでオリジナル版で俳優が、
(たぶんウルドゥー語)何と言っているのか?は判らなかった。

  <ストーリー> 

インドの春祭りホーリーに興じる人々に混じって旅行者のショーン
(ジョセフ・マーラー・テイラー)が楽しんでいる。

 映像はホーリーであるが時期的にディワリであると思われる。
 もうこの時点でアウトである。インドの事を全然判って
 いない人が創ったとしか思えないのである。

シーンは変わって漁船、ヤーシーン(カビール・シン)が家族と
無線で話をしてるが、指導者にイスラムの戦士であると諭される。
そしてヒンドゥー教徒は侵略者であり聖戦(ジ・ハード)の後は、
勇敢な戦士であったと称えられると洗脳される。

タージ・マハル・ホテル。それぞれの宿泊者の様子が映し出される。

 まぁハッキリ言ってしまえば、事件現場に居合わせた人々の
 バックグラウンドの詳細説明が長すぎるし必要ないかも。

ショーンはエレベータ内で爆発音を聞き衝撃を受ける。降りた所で
爆発と銃撃に巻き込まれる。ホテル内で事件に巻き込まれた客が
逃げ惑う。「アッラーは偉大なり!」と叫びながら銃撃する犯人に
息をひそめる従業員と客たち。ショーンと生存者は一部屋に集結する。

 勇敢な従業員が顧客をまとめキッチンにかくまった事には、
 全く触れていなかった。

テロリストの指導者はヤーシーンに携帯電話で指示を与えるが、
事前にホテルの事は把握しているはずだし、装備からしても、
ヤーシーンとアフマドの2人が訓練を受けたプロとは思えない。

 居合わせた記者の上司が人命より報道を優先するのも??
 おかしいと思うし・・・。顧客同士が大声で言い争ったり、
 犯人に居場所や人数を知らせるのもオカシイ。

アフマドはコカインを吸引しホテルの部屋を片っ端から銃撃する。
ヤーシーンは指導者の殺せと言う指令に少し受け戸惑う。

 これもどうかな? 指導者の指示は絶対だし洗脳されているから、
 戸惑うはずはない。機械的に殺すと思う。

言い争っていた顧客たちに国籍を超えた連帯感が出始め、
切り裂いた布でロープを作り脱出を試みるがテロリストに撃たれ、
絶望感に襲われる。負傷した老婦人が危なくなりショーンは
医者を探すために部屋を出てホテルの従業員に出会う。

若い従業員は職務に忠実で宿泊客を脱出させようと客室を確認して
いたがテロリストがやってきた際、ショーンを助けるために
囮となって飛び出し犠牲になってしまう。負傷した老婦人は翌朝、
朝日を浴びながら天に召されてしまう。

アフマドとヤーシーンは治安部隊を名乗り一部屋ずつ客室を周り
生存者を皆殺しにしていく。銃声が近づいてきて絶望感に包まれる。
息をひそめる宿泊客たちだがテロリストは去って行く。

翌朝、事件が終わったとの情報が入り安堵する宿泊客たち。兄弟喧嘩で
飛び出した兄をショーンが追うがホテル内で多数の死体を目にする。
そしてテロリストに銃口を向けられ兄が射殺されるのを目撃する。
テロリスト達は宿泊客を集め人質にしようとしていた。

ショーンは部屋に戻るがテロリストが先回りしていた。孫娘を
隠した老人が撃たれた後、ショーンの部屋で携帯電話の着信音が・・
そして部屋から出てきた孫娘に気づいたショーンが飛び出し、
撃たれながらもホテルの外まで階段(20階!)を駆け降りる。
が・・・ショーンの身体を貫通した銃弾は孫娘に当たっていた。

 事件解決のシーンはなく、ショーンが死んでしまい、
 そこで終わってしまう。

 君は愛を信じるか? 俺は全てを捧げられる・・・と言う
 ナレーションと共にエンディングを迎えるが、 
 ショーンも助けようとした孫娘も死んでしまっては、
 いかんだろ・・・。と思った。

 なんだかな、感動しようかと思ったけど裏切られ、
 愛は勝つ!でもなく・・・ダメだこりゃ。

 どうしても「ホテル・ムンバイ」と比較してしまうのだが、
 こちらは全く臨場感が感じられないし全てが何だか白々しい。
 ショーンの目線だけではなく様々な客の視線から見過ぎている
 のかもしれない。あの状況下で大声で言い争ったりするかな?
 しかも事件発生2日後に携帯電話の着信音が鳴るのも・・・
 あり得ないな・・・。

 中心となる犯人は2名であるが英語を理解しているようで、
 やはり事実とかけ離れていると言わざるを得ない。
 また緊迫している状況下でカッコつけたり・・・オカシイ。

 「ホテル・ムンバイ」が秀逸であっただけに、この作品は、
 いただけないと思ってしまった。

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【インド映画】 ~インパクト・クラッシュ~

2021年06月19日 22時13分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品。オリジナル・タイトルは「The Gaazi Attack」。
ガージーはパキスタン軍の無敵の潜水艦の名前で、ウルドゥー語で
聖戦に参加するものと言う意味がある。



インドとパキスタンの間には過去に4回の戦争(1947年、65年、
71年、99年)があった。この他に国境周辺での小競り合いもある。

インドでは陸軍の人気が高いため映画は陸軍の映画が多い。海軍の
映画は史上初らしい。ちなみに、潜水艦ガージーは1971年に
インドのアンドラ・プラデシュ州のヴィシャーカパトナム沖で沈没、
その経緯についてはインドとパキスタン側で食い違っているそうだ。

  <ストーリー> 

1971年、バングラデシュ(当時の東パキスタン)の独立を阻止
しようとしたパキスタンが東パキスタンを攻め、難民がインドへ
殺到した。それによって第3次印パ戦争が勃発した。

バングラデシュは東西と北はインドと国境を接し、南側は海である。
陸路と空路での移動は不可能なためパキスタンから海路を使い、
東パキスタンへ進行するとの命令が発せられた。無線を傍受した
インド海軍は潜水艦S21に偵察を命じた。

艦長のシン(KKメノン)は敵を見つけると待機命令に従えず、
攻撃してしまうと言う暴走司令官であった。そこでお目付け役
としてアルジュン少佐(ラナ・ダッグバティ)を着任させる。

S21はアンドラ・プラデシュ州ヴィシャーカパトナム海軍基地より
ベンガル湾に向けて進行し偵察任務を完了する。極秘情報では、
パキスタンの狙いはインド軍の巨大空母ヴィクラントであり、
ラザク艦長が指揮する最強の潜水艦ガージーが出航している、と。

ガージーはベンガル湾に進行しており、インド軍をかく乱するため、
インドの商船を魚雷で撃沈させる。異変に気付いたS21は浮上し、
アルジュンは2名の生存者(難民)を救出する。

シンは商船撃沈が囮だと気づき敵艦が2Km先にいる事を探知し、
魚雷発射を命ずるがアルジュンは軍の指令を待つべきと諭す。
シンは緊急訓練は艦長の命令のみで行える規則であると言い、
配備に就かせ魚雷を発射する。

ガージーは魚雷に気づき200m差で回避するが、インド軍に
発見された事に気づく。シンも敵艦に気づかれた事を察し、
S21の性能限界を超えて水深300mまで潜水するよう命令し、
2発目の魚雷を発射しようとする。270mで浸水し始めるが、
アルジュンの制止にもシンは従わない。

ガージーは追尾を予測し進路に機雷を仕掛け、おびき寄せられた
S21は機雷に触れ海底に沈む。生き残ったメンバーが力を合わせ、
浮上と潜水以外の能力を失ったS21は浮上する。アルジュンはシンが
自分を助けようとして身代わりになった事を知り、シンの遺志を継ぎ、
敵艦を撃沈させるために指揮を執る。

まずは残った機雷を爆発させ、敵艦をおびき寄せる。
電池の残量も限られた中、手動で魚雷を発射させようと待ち構える。
ところが敵のラザク艦長も百戦錬磨でアルジュンの罠に気が付き
射程距離直前で進路を変えS21に向かって魚雷を発射する。S21は
浮上と潜水を繰り返しかわす。

そして限界を超え350mまで潜水するが電源も酸素も限界だった。
艦首の魚雷を撃ち尽くしたガージーはエンジンを止めS21の
様子をうかがう。アルジュンは全員に歌わせ傍受させる事で、
ラザクとパキスタン人を挑発する。ラザクは艦の方向を変え
S21に向かって魚雷を発射する。アルジュンは浸水して操作が
不能になっていた魚雷発射口に潜水して行き手動で魚雷を発射し、
見事に敵艦を沈める事に成功する。

水面に浮上したS21はアルジュンを艦内に収容し英雄を称え、
インド国旗を振って味方の船を出迎える。

 インドの発表によるとガージーは駆逐艦の攻撃によって沈没、
 パキスタン側は自らの機雷の爆発によって沈没と発表したが、
 真相は解っていない。この映画はフィクションである。

 好戦的なシン艦長のキャラクターは際立っていたがその理由が、
 待機命令を忠実に守り戦死した息子にあった事も解る。
 アメリカのパットン将軍の「WAR AS I KNEW IT」が愛読書で、
 海に葬られる際に手向けられるが、アルジュンが形見にする。

 

 前半は命令に忠実な優等生アルジュンと敵を見たら直ちに攻撃する、
 艦長シンとの対立であるが、シンは冷静沈着で切り返しも上手い
 キレ物と言う印象だった。後半はアルジュンはシンの死を期に
 シンの考えにも一理あると思い直し実践的になって行った。  

 なお、タープシー・パンヌーがアルジュンの救助された難民役で、
 実は医者であった事が後で判る・・・。

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グラン・トリノ。

2021年06月18日 22時22分59秒 | 映画 / MOVIE

クリント・イーストウッド監督主演の2008年の作品。
タイトルは主人公コワルスキーが所有している72年型の車。

フォード社で長年働いて退職した愛国心の塊の偏屈な白人の老人が、
東洋系の家族と心通わせていく物語。舞台はデトロイト。

国籍はアメリカであるが主人公はポーランド系であり、イタリア系の
床屋やアイルランド系の友人らが登場し、東洋系の隣人らも関係する。
お下劣なスラングが盛りだくさんであり(日本語字幕ね)、
お互いがののしり合っているように聞こえるのだが、
それほど心を許した近しい関係なのだ。
アメリカではこんな感じなんだろう。と楽しめばよい。

  <ストーリー> 

教会での葬儀のシーンから始まる。ポーランド系米国人コワルスキー
(クリント・イーストウッド)は妻を亡くした。参列する二人の息子や
孫との関係がギクシャクしている事がうかがい知れる。そして彼は、
隣のアジア系の家族に対して反感を持っている。

隣家の息子タオ(ビー・ヴァン)はギャングの従兄弟スモーキーに
脅されてコワルスキーの車グラン・トリノを盗みに行く。

 タオと言う名前や風貌からして中国人かと思ったのだが・・・
 劇中ではモン族と呼ばれており、ラオス、ミャンマー、タイ、
 中国に住む民族のようだった。
 いずれにしても、東洋系と言う事で差別されている。

コワルスキーは単に自宅に入った悪人を追い払ったにすぎないのだが、
タオの一家は自分達を助けてくれた英雄としてお礼をする。
亡き妻の遺言で牧師がやって来るがコワルスキーは取り合わない。

コワルスキーは1950年~の朝鮮戦争に参加したような供述がある。
不良に絡まれている隣家の娘スー(アーニー・ハー)を助けた事から、
コワルスキーとスーの間に友情が芽生えて行く。

スーの家のパーティに招かれたコワルスキーは͡歓迎はされなかったが、
祈祷師に人生を言い当てられる。そして自分の家族と一緒にいるより、
居心地の良さを感じる。コワルスキーは吐血してしまう。

スーはお詫びにタオをコワルスキーの家で働かせる事にする。
最初は嫌がっていたコワルスキーは真面目に働くタオを見て、
心を開きいろいろな事を教えて行く。父親のいないタオも
コワルスキーを父親のよう思い慕い始める。

タオの従兄弟スモーキーはそれを良く思わずタオの家を銃撃し
スーを暴行する。復讐に燃えるタオ。コワルスキーは責任を感じる。

朝鮮戦争の不利な状況下で13人以上を殺害し勲章をもらっていた
コワルスキーは自分が余命いくばくもない事を知っており、
決着をつけるべく作戦を練る。

床屋に行き、スーツを仕立て、教会で懺悔し、愛犬をタオの家に預け、
タオを地下室に監禁し、単独でスモーキーの家に行く。
スモーキー達に銃で狙いを定められたコワルスキーは、
銃を抜くと見せかけライターを出そうとして撃たれてしまう。

無防備な自分を射殺したスモーキー達を長期刑に処す事で、
コワルスキーはタオ一家を助けたのだった。

コワルスキーの葬式で牧師は「彼に本当の生と死を教えられた。」
とコワルスキーが彼に行った言葉で語り、愛車のグラン・トリノは、
友人のタオに贈ると言う遺言状が読まれる。

タオは愛犬を助手席に乗せ海岸線をグラン・トリノで走る。

 ローハイドでダーティーハリーなクリントイーストウッドである。
 最後は一人で多数をやっつけてしまうのかと思ったが・・・
 こういう終わり方もあるなぁ。

 コワルスキーは人生の最期に多くの人々に教えを与え去って行った。
 病気で自らの死を予期していたと言う事もあるだろうけれど、
 自らの人生を誰かの役にたてようと思ったのかもしれない。
 
 いい映画だった。クリントイーストウッド大好きである。

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人生の特等席。

2021年06月17日 21時27分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年のアメリカ映画、原題は「Trouble with the Curve」
クリント・イーストウッド82歳の時の作品で弟子のロバート・
ロレンツの初監督作品。インド映画以外も観るのよ。笑

  <ストーリー> 

メジャーリーグの名スカウト、ガス(クリント・イーストウッド)の
老いた一日から始まる。球場へ行き仲間と有力選手を見ているが、
視力が衰えてきており席を立つ。

妻を亡くし男で一つで育てた娘のミッキー(エイミー・アダムス)は、
有能な弁護士となり次の訴訟に勝てば法律事務所のパートナーに
抜擢されると言う所まで来ていた。

ガスはコンピュータに頼らず(使えないだけだが)昔ながらの
自分のやり方で新人を発掘していたが時間の流れには逆らえず、
契約を打ち切られそうになっていた。

長年の友人ピート(ジョン・グッドマン)が心配するが、ガスが
取り合わなかったためミッキーに会いに行く。ミッキーは父親を
助けるためガスの視察地へ駆けつける。ガスは1人の打者を
追っていた。そこへ元投手でライバル球団のスカウトに転じたジョニー
(ジャスティス・ティバーレイク)がやって来る。

ミッキーはガスを助けながら仕事は続ける。そしてジョニーとの
距離も徐々に縮まって行く。6歳で母を亡くしたミッキーは
親戚に預けられガスに捨てられたと思っていた。

ガスは球団が狙っている打者が速球には滅法強いが、変化球が
打てないと言う事に気づいていたためミッキーに指示を出して、
見極めさせていた。

ミッキーはガスに帯同しながら仕事は続けていたが、
法律事務所はミッキーを外し他の弁護士の起用を決め、
昇進も見送られてしまう。

ガスの見立てを信じたジョニーは球団にドラフト指名を見送るように
伝えるが、ガスのチームは指名してしまいガスはミッキーにも
告げず去ってしまう。

ミッキーはモーテルの外でキャッチボールの音を聞き、
そこで投げている無名の投手が逸材だと見極める。
彼は球場でピーナッツを売っている青年だった。

ミッキーは彼を本物だと見抜き球団に推薦する。指名した打者と
対して速球でもカーブでも空を切らせ、球団はガスの見立てが
正しかった事に気づく。

ジョニーがミッキーの元に駆け付け二人は結ばれる。

 私はイーストウッドが好きだ。フケ専ではないが・・・・
 ローハイドに始まってガンマンシリーズ、ダーティーハリーと来て、
 マディソン郡の橋、ミリオンダラー・ベイビー、その他多数・・・
 彼ほど洗練されていて無駄な肉(身体も心も)がなく、
 セクシーで(笑)理想的な男性はいないと思う。
 91歳となった今でも素敵だ。

 映画の中では見事なまでも老いている、そう言う自然な所も
 本当に好きだ。私は90歳まで生きている自身はないが・・・
 もし生きていたら、そうありたいと思う。

 ミリオンダラー・ベイビーの時も思ったがイーストウッドは若い女性と
 恋愛感情(性的好奇心を持つ相手)ではない関係を結び描くのが、
 上手いと思う。この作品も過去の父娘の関係性も明らかにしながら、
 本当に上手に心の距離と考え方を描いていると思う。

 クリント・イーストウッドは最高だ。

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【インド映画】 ~パパ~

2021年06月16日 21時19分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年の作品、タイトルは「パパ」。
タルナ・カナグワルが監督で主演。

  <ストーリー> 

5歳の頃を思い出し父親(ヴィカス・シュリヴァスタブ)が自分に
どれだけの愛を持って育ててくれたか語る女性(タルナ・カナグワル)。

現在25歳の彼女は父親から離れ自立しているが、
成長の過程で父親とぶつかったり、叱られた事を回顧しながら、
語っていく。

 監督で主演と言う事は、自身の思い出なのか?
 フィクションなのか? だから何?と言う感じ・・・。

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