カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~フォトグラフ・あなたが私を見つけた日~

2021年05月31日 22時13分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルは「写真」。 邦題のサブタイトルが、
あなたが私を見つけた日である。インドの観光地では観光客相手に、
記念撮影をしてプリントしてくれる人々がいる。まぁ日本にもいるが。
かっこよく言えばストリート・フォトグラファーらしい。

  <ストーリー> 

マハラシュトラ州の州都ムンバイ、ラフィ(ナワズッディーン・
シディーキ)が)インド門で観光客相手に写真を撮っている。
一方、ミローニ(サンニャ・マルホトラ)は家族と買い物した帰り道、
インド門でラフィに写真撮影はどうか?と声をかけられるが、
撮影の後、姉に呼ばれ支払いをせずに去ってしまう。

ラフィは父親の借金返済のためにムンバイに出稼ぎに来ており、
稼ぎの全部を送金する。祖母には結婚相手が見つかったと嘘をつき
ミローニ(イスラム教徒の名前ヌーリーと偽り)の写真を送る。

喜んだ祖母はヌーリーに会うために夜行列車で来る事になるが、
どこの誰かも知らないラフィは困り果てる。ある日、バスの中から
ミローニの看板を見つける。ミローニはある経営塾の首席だったため、
その塾の看板に出ていたのだった。

 インドでは良くある事で、優秀な生徒を写真入りで実名で、
 看板や新聞広告に紹介し自校の宣伝の為にも活用する。

ラフィは塾の前で張り込むが、ミローニはラフィを探して
インド門にいた。そしてついにバスの中で再会する。

ラフィは祖母の事を話し協力を求める。簡単な打合せの後、
二人は祖母に会いミローニは作り話を語り気に入られてしまう。

 ミローニはヒンドゥー教徒なので、イスラム教徒のふりをする
 するのは難しい。他の宗教の事は知らないので言えないのである。
 また二人の年齢差18歳だし、観光写真家と会計士を目指す才女
 と言う組み合わせも通常では考えられない。

ミローニが帰宅すると、両親が縁談を持って来ていた。ミローニは
相手に会うが断る。ラフィの祖母がいる間、毎日に様にラフィは
ミローニを迎えに来て祖母との時間をもつ。ラフィはミローニが
今はなき「カンパ・コーラ」が好きな事を知り、探し求める。

 カンパ・コーラはその昔、コカ・コーラに対抗してインドで
 作られていたが2000年頃、製造中止となった。デリーに
 会社跡地があるので行った事がある。

ミローニはラフィの人柄を知るにつれて惹かれて行く。ある日、
祖母がラフィに話しかける、全てお見通しであると。芝居は
バレていたのだった。

ラフィはついにカンパ・コーラを自分で作っているという人を
探し当て、ミローニの為に1本だけ特別に作ってもらう。

劇場、映画の途中でミローニが席を立ちラフィが後を追う。
映画はここで終わる。

 全編を通してラフィは借金を残して死んだ父親の返済をするために、
 働き、姉二人を結婚(持参金などあり)させた、貧しいながらも
 真面目な男として描かれていた。祖母を悲しませない為に仕方なく
 嘘をつき、ミローニを巻き込んでしまった事に心を痛めている。

 ミローニは若く聡明であるが、自分の置かれた立場に胡坐をかかず、
 貧しい村の出身であるメイドさんやラフィを見下す事もなく、
 頼まれた芝居を感情の起伏なく演じている。

 もうインド映画ではイヤと言うほどに使われつくされた展開、 
 恋人同士の芝居から本気になるパターン・・・・。そして異教徒、
 格差(女性が裕福で男性が貧乏)のある恋愛。ただ少し違うのは、
 芝居を演じて心を通わせるのであるが、二人のキャラクターもあり、
 熱情にうなされる所なく、決して結ばれる事はない事を、
 大人として理解し距離を保っている。
 「SIR(あなたの名前を呼べたなら)」に近いが、そこまで
 感情は燃え上がっていない。

 観ていて嫌な気持ちになる事はなく、それでいて物足らない感じも
 しない。穏やかな作品だった。祖母のキャラクターも良く、
 ラフィと同居の男達も良く、自殺したティワリ(何故か上位の
 カースト)の話も上手くストーリーに絡まっていた。

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【インド映画】 ~マッキー~

2021年05月30日 21時34分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年のテルグ語映画だがタイトルはヒンディー語で「蝿」。
テルグ語の現代は「エーガ」。蝿の敵討ちである。

  <ストーリー> 

ある夜、女の子が眠りについた父親にお話しを聞かせてほしいとせがむ。
その様子が蝿のように煩かったため、父親は蝿の話をする事にする。

「むか~し、むかしある街に一匹の蝿が住んでいた。
 蝿と一緒に悪い男も住んでいた。」
「男の名前はなんて言うの?」
「スディープだ。」

場面は変わってスディープ(スディープ)が射撃の練習をしている。
すると隣のレンジで美女が練習を始める。スディープは美女に近づき、
身体を密着して教え始める。(この美女が商売相手の妻であった。)
スディープが商談をまとめるため上手くたらし込んだのだった。
スディープは自分の魅力にひれ伏さない女性はいないと豪語する。

またまた場面は変わる。ある夜、ビンドゥ(サマンタ・アッキネニ)は、
作業中に停電になって困っていた。向かいに住むジャニ(ジャニ)は、
そんな様子をみてビンドゥを助ける。


ジャニは2年間もビンドゥに片思いしてつきまとっていたが、
全く見向きもされていなかった。
ある日、スディープの会社がビンドゥのNGOに寄付する事になり、
ビンドゥはスディープに会いに行く。スディープはビンドゥを見初め
150万Rs(約240万円)もの大金を寄付し顧問になる。

スディープはビンドゥを誘うがそこに現れたジャニをビンドゥの
恋人だと思い込み殺そうとする。ジャニの想いがようやく
ビンドゥに伝わった時、ジャニは誘拐されスディープに
殺されてしまう。その時ビンドゥから「愛している」と言う
メッセージが届きジャニは死ぬが魂が蝿の卵に落ちる。

10日後、一匹の蝿が羽化した。蝿は様々な困難を乗り越えて
スディープの家にたどり着きアイスティーの中に落ちる。
蝿は自分がジャニでありスディープに殺された事を思い出し、
スディープに向かって行くが無力であった。

蝿はビンドゥの家に行きアピールするが気づかれるはずもなかった。
ビンドゥは死んだジャニを必死で忘れようとしていた。
スディープはそんなビンドゥに近づき自分のものにしようと
していたが、蝿は二人の間に現れて邪魔する。

スディープがビンドゥとデリーに行く事になったが、
蝿が邪魔をしてスディープの車を事故らせてしまう。
そして窓ガラスに「お前を殺す」と文字を書く。

スディープは軽傷だったが、蝿が復讐に来たと思い、
その手には殺虫剤が握られていた。ビンドゥが蝿に殺虫剤を
噴射した際、ジャニに贈ろうとしたネックレスが切れる。
ビンドゥは何かを察知する。蝿はビンドゥの家に行き、
自分がジャニであり、スディープに殺されたと告げる。

ジャニとビンドゥはスディープを殺すために協力するが、
なかなか上手くいかない。スディープは今や蝿を退治する事で
頭の中がいっぱいになり大事な商談で相手を怒らせてしまい、
国税局に密告されてしまう。裏金が見つかると思ったスディープは、
金庫を開けようとするが、蝿が妨害して大金を燃やしてしまう。

スディープが祈祷師の所に行くと、そこはジャニを殺した場所だった。
スディープは蝿がジャニである事を知る。祈祷師は二羽の鳥を操り、
蝿を退治しようとするが、蝿は防犯装置を操りスディープを
閉じ込めてしまう。何とか助かったスディープは防犯カメラを見て、
蝿を家の中に入れたのがビンドゥだと言う事を突き止める。
そしてビンドゥを自宅に呼び、囮にして蠅をおびき寄せる。

蝿はスディープと対決し採取的には自分を犠牲にしてスディープ
もろとも自宅を爆発させる。ビンドゥの前にハラハラと蝿の羽が
落ちてくるとビンドゥはそれをお守りにする。

数日後・・・ビンドゥの前にナンパ師が現れると、どこからともなく
蝿が現れてビンドゥを守る。

 馬鹿馬鹿しいと思っていたのだが、馬鹿馬鹿しさの中にも
 面白さがあった。蝿に翻弄されるスディープ、蝿とビンドゥの
 やり取りも面白かった。まぁ観てもいいかなぁと思う。

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非常事態宣言下で・・・・。

2021年05月29日 21時46分59秒 | 日記 / DAIRY

日本では「非常事態宣言」なるものが発令されており、
東京では飲食店は営業時間が短縮になったり、
アルコールが提供できなかったりして大打撃を受けている。

先日、友人と待ち合わせたのだが早く到着してしまったため、
(私は待つのが嫌いなので、相手を待たせないよう早く行く。)
ブラブラしようと思ったらショッピングセンターが閉まっていた、
街もいつもより人出はかなり少ない。

政府の指示に従わず抜け駆けで営業している飲食店もあるが、
どうするか・・・。顧客側も飲みたい人もいるわけで・・・。

私は飲めなければ飲まなくても良い人なので問題ないのだが、
どうしても飲みたいと言う友人のために、現地で見つける事にした。
場所は池袋、事前リサーチでサンシャイン側をぶらついたが、
大っぴらに「飲めます」と掲げている店は見当たらなかった。
待ち合わせは西口。ロマンス通りに行けばあるだろうと・・・。

人通りは少なかった。呼び込みのお兄さんがいたので、
「この辺で飲める所はありますか?」と友人が尋ねたところ、
「うち飲めますよ。」と1軒目から当たりっ。

店名も確認しないままエレベーターで3階に上がった。
店内はほぼ満席。今どき珍しい全席喫煙である。しかも・・・
アクリル板やビニルのパーテーションもなく、
ソーシャル・ディスタンスをとっている様子もない。
これで、いいのかぁぁぁぁぁぁ?

1人料理を2品注文すると2時間2000円で飲み放題になる。
チューハイが630円と高めなので飲み放題の方がお得。

お通しは枝豆、日本って感じ。

1杯目は瀬戸内レモネードサワー、若干薄いけれど味は良い。

パルミジャーノチーズのシーザース・サラダ 1012円。

2杯目は白桃サワー、チューハイ系は頭が痛くなるような変な
アルコールではない模様。笑。

炙りシメサバ 680円。以外と油が乗ってた。

カマンベールチーズ・フライ 968円。

3杯目は梅酒ロック、見て解る通り・・・かなり薄い。
これは外した・・・・。

ローストビーフのカルパッチョ 1408円。値段通りちゃんとしてた。

4杯目はモスコミュールを注文したのだが・・・・色が変。
ウォッカベースにライムとジンジャーエールである。
ウォッカの味はしたけど、これは頭が痛くなるアルコールだった。

アルコール類で頼むのであれば、ビール、チューハイ類はOK。
日本酒と梅酒、カクテル系は止めた方が良い。

という訳で・・・客単価は5000円程度である。
非常事態宣言下でこっそりアルコール類を提供して深夜12時まで
営業している、ありがたい店であるが店名は伏せて置く。

場所? 池袋西口を出てロマンス通りロサ会館の先の
左角のビルの3階である。

なおこの情報は昨日の情報であり、いつ何時、休業または閉店に
なるかもしれない事を付け加えておく。

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【インド映画】 ~聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅~

2021年05月28日 20時54分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年のドイツとインドの合作、ヨーガの起源に興味を持った
ドイツ人監督が南インドを訪れ、近代ヨガの父と呼ばれる
T・クリシュナマチャリアの軌跡をたどったドキュメンタリー。

原作のタイトルは「Breath of Gods」サブタイトルは、
「A Journey to tha Origins Modern Yoga 」。



ヨーガの師(グル)はたくさんいるのだが、初めて聞いた名前・・・。

ティルマライ・クリシュナマチャリヤ(1888~1989年)。
現代ハタ・ヨーガをベースに西洋式体操を取り入れてアレンジした。
共感する師の言葉を見つけた。「人がヨーガに合わせるのではなく、
ヨーガを人に合わせること。」
インド人には珍しい考え方だ。
私が今までに出会ったインド人の先生(普通にクラスを指導する人)は、
一概に自分のやり方の生徒を合わせようとしたり、みな同じように
やらせようとする人が多かった。

私は人間はそれぞれ体型も違えば骨格も筋力も違うので、
その人に合わせたヨーガがあるべきだと思っている。人によっては
いとも簡単にできるアーサナ(ポーズ)もあれば、なかなか出来ない
難しいアーサナもあるわけである。

  <ストーリー> 

現代ヨーガのルーツを探るためドイツ人監督ヤン・ シュミット・ガレが
南インドのムチュクンテ村を訪れる。

ティルマライ・クリシュナマチャリヤ師の鍛錬を映した白黒の古い映像が
流れる。1930年代に現代ヨーガの基盤を作った人物であるとの紹介。

カルナータカ州マイソールで師の弟子たちを取材しする。弟子によると
師はヨーガを知るためにヤシの葉にサンスクリット語で書かれた、
古代文献を読み理解し弟子に伝えていたそうだ。

マハラシュトラ州プネに師の指示で道場を開いたアイアンガーがいる。
師は気性が荒く(ヨーガの師なのに!?)指示通りに実践できない
アイアンガーに興味を失ったためアイアンガーは独自の方法で、
正しいアーサナを実践できるようブロックやボルスター、ロープや
チューブなどの補助器具を用いた指導を行ったそうだ。

アイアンガーの姉が師の妻だったため、師は身内のアイアンガーには、
他の弟子たちとは違って厳しかった。そのためアイアンガーは怪我をし、
怪我によって学び、師の元を離れてプネに来た時は嬉しかったそうだ。
アイアンガーは自分の心と身体と対話し独自の方法を編み出した。

監督は師の弟子や子供達の情報を得て、それぞれに話を聞きに行く。
当時のヨーガは魂の追求であったが今はいろいろな利益が絡んでいる。

 同感である、私はヨーガはお金を得るための道具ではない、
 と思っているのでインストラクターには興味がないのである。
 いつの間にかヨーガはビジネスになってしまった。

古代文献にあったヨーガを動きが早く、ヴィンヤサ(ポーズをつなげて
行う)スタイルに変えたのもクリシュナマチャリヤ師であった。

 スーリヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)もヴィンヤサである。

マイソールのマハラジャ・サンスクリット大学での
師の三男によるヨーガの教義風景。

アシュタンガ・ヨーガの考え方は、まず身体を制御する。身体を制御
できるようになると次に心も制御できるようになる。

 流派によって考え方も違い、アーサナのアプローチの仕方も異なる。
 自分に合ったヨーガに出会うまでいろいろ試してみれば良い。
 指導者も同じで自分に合う合わないはある。

1947年インド独立後、クリシュナマチャリヤの道場は資金難のため、
閉鎖に追い込まれたが、チェンナイに住むプラサードと言う人の要請で、
師はチェンナイに呼ばれそこでヨーガを実践し広めた。ヨーガの効能は
1,健康な身体づくり、2,健全な精神、3,集中力の取得であると。
この頃、大学の授業に取り入れられた。この頃から師の教えは、
アイアンガーのスタイルに近づいていた。

ヨーガの起源はどこにあるのか? 師の三男が監督を小さな寺院に
案内しそこでナラシンハ神が座って呼吸をする絵を指し、それが
神が最初にとったポーズであると説明する。

監督はヨーガの起源を知ろうとしたが得られなかった。しかし、
ヨーガとは・・・呼吸に合わせてアーサナを集中して行う事である。
と言う根本的であり大切である事を学んだ。

 私はヨーガとは、その人が望んでいる物にしかならないと思っている。
 美容体操だと思って取り組めば、美容体操にしかならない。
 ストレッチだと思えば、ストレッチに。ファッションだと思えば、
 ファッションに。しかしもっと崇高な次元を望めば、いつかそれを
 手に入れる事ができる、そう思う。
 
 ヨーガとはヒンディー語で「結ぶ」と言う意味である。
 心と身体を、地球と宇宙を、私と神を、そして私とあなたを・・・。

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【インド映画】 ~スタンリーのお弁当箱~

2021年05月27日 21時35分59秒 | 映画 / MOVIE

2013年の作品。ムンバイのホーリー・ファミリー・スクールに
通う4年生の少年スタンリーとクラスメイト対ヴァルマ先生の対決を
中心に描いたストーリーだが、その裏に児童労働があった事も
見逃してはならない。

食い意地のはった教師役で出演しているアルマール・グプテ監督の
デビュー作。自然な表情を撮るために子供達に映画の撮影と知らせず、
1年半に渡りワークショップとして週一回子供達を集めて編集した作品。

オープニングに5分近いアニメーションがあるにだが、
私的には早く本編を開始して欲しかった。

  <ストーリー> 

スタンリー(パルソー)が校門を入って来てイエス・キリストと
聖母マリア像に手を合わせるシーンから始まる。

スタンリーの顔は晴れて汚れている事を先生に注意される。
彼はお弁当を持ってくる事が出来ず、
昼食時にはクラスを抜け出し水を飲んで空腹を紛らわせていた。

弁当を持たない教師のヴァルマ(アルマール・グプテ)は、
友人から食事を分けてもらうスタンリーを咎めて横取りしていた。

スタンリーはクラスの人気者で英語教師のロージー(ディヴィヤ・
ダット)に憧れていた。ロージーもスタンリーの詩を褒める。

クリスマスの前日、スタンリーは灯台の模型を作りロージーには
絶賛されるが、科学教師のアイヤル(ディヴィヤ・ジャグダレ)には、
テーマに沿っていないと叱られてしまう。

クリスマス休暇の後、補習が行われるため生徒はいつもより大きな弁当を
持って来ると、それをあてにしていたヴァルマは大喜び。しかし、
スタンリーが食べてしまった事に腹を立てる。翌日からスタンリーは、
家に帰って食べると嘘をつき教室から出て行く。

後をつけたクラスメイトはスタンリーが歩き回っているのを見る。
翌日、理由を聞かれたスタンリーは両親がデリーに行ってしまい、
食事を作る人がいなくなった事を打ち明ける。クラスメートは、
ヴァルマに言い訳をしてスタンリーの為に弁当をわけるようになる。

新任の歴史教師ズーチー(ラジェンドラナート・ズーチー)が赴任し、
ヴァルマに弁当を分けてやるようになる。生徒たちは協力して、
ヴァルマに見つからないように食事の場所を変え続ける。

馬鹿にされたヴァルマはステンリーに「弁当を持たない奴は学校に
来るな。」と告げスタンリーは学校から出て行く。自分を棚に上げて。
スタンリーは学校に来なくなった。

支援協会主催のコンサートが行われる事になり歌の上手な生徒を
参加させる事になるが、一番上手いスタンリーがいないので、
クラスメイトはスタンリーを探しコンサートの場所を伝える。
スタンリーは支援協会へ行き独りで準備を始め特別に出演を許可される。

結婚休暇を終えたロージーが学校に戻って来て経緯を聞き、
ヴァルマに意見するとヴァルマも反省する。

スタンリーはコンサートで活躍し学校の先生たち観客を魅了する。
校長に送られたスタンリーは定食屋に入って行くが店主に叱られ
殴られてしまう。スタンリーの両親は交通事故で亡くなり叔父に
引き取られたが店で使われていたのだった、

コックのアクラムがスタンリーのために残り物で弁当を作ってくれる。
翌日、スタンリーは弁当を持って学校に行き、母親が4時起きで作って
くれたと嘘をつきクラスメイトや先生、職員にふるまい絶賛される。

 

エンドロール、インドでは1200万人以上の子供が働いており、
家事労働に従事する子供は5000万人以上にものぼる。

 スタンリーにクラスメイトがお弁当を分け与えるのだが、
 横取りをもくろむヴァルマ先生を一致団結して出し抜くシーンは、
 ほほえましかった。スタンリーがなぜ弁当を持って来れないのかは、
 最後まで明かされないのであるが、このような状況下の子供は、
 かなり多いと思われる。

 スタンリーの叔父は悪人だが、コックのアクラムが善人で良かった。
 「捨てる神あれば 拾う神あり」これは私の友人が好きな言葉で、
 落ち込んだ時に言ってくれたのだが、本当にそう思う。

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スーパームーンで皆既月食。

2021年05月26日 21時00分59秒 | 日記 / DAIRY

5月26日の夜は皆既月食。満月が地球の影に完全に隠されて、
赤黒く見える。これは2018年1月31日以来である。また、
今日の満月は今年最も地球に近い「スーパームーン」でもある。

地球から最も遠い位置である12月19日の満月に比べて、
直径が14%大きく、30%くらい明るく見えるそうだ。

18時半にベランダから覗いたのだが月の位置が確認できなかったので、
20時前に外に出て見えそうな高い場所を求めていどうしたら、
みんな考える事は同じのようで橋の上には人だかりが、笑。
東の空を見上げたが曇っており月は見えなかった。
30分ほど粘ったのだが、残念ながら月の端も確認できなかった。

あとでTVでも見ようかな。

 

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【インド映画】 ~ラクシュミー女神転聖~

2021年05月25日 21時35分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年の作品、原作のタイトルは「ウォリヤー・サヴィトリ」。

サヴィトリはインド神話における太陽神の1人であり、
ラクシュミーはヴィシュヌ神の妻で美と富と豊穣と幸運を司る女神。
だから別物なのであるが・・・日本ではサヴィトリは知られておらず、
ラクシュミの方が有名だから、このタイトルにしたのだろうけれど、
劇中でもヒロインの名前はサヴィトリである。なんだかなぁ・・・。

舞台はブルーシティとも呼ばれるラジャスタン州ジョドプルと、
ラスベガスである。

  <ストーリー> 

舞台はジョドプル、サヴィトリ10歳の誕生日、男手一つで娘を育て上げた
父親タークル (アディティヤ・ラージ・カプール)はサヴィトリと
マーケットへ買い物に行くが、目を離したすきに悪人に襲われそうになる。
サヴィトリは居合わせた僧侶(ティム・マン)に助けられた事から、
武術の道を志し修行をする。

成長したサヴィトリはある日、街でサティヤ(ラジャット・
バルメチャ)と出会い恋に落ちる。サティヤはアメリカでカジノを
経営しており経済面は申し分ない。しかし占星術によると結婚すれば
サティヤは命を落とす事になるため父親は反対する。

 親が決めた結婚(お見合い結婚)の場合、占星術が最も重要となるが、
 恋愛結婚の場合もやはり・・・そう言えば大スター・アミターブ・
 バッチャンも厄を落とす為に最初は「木」と結婚したそうだし。

反対を押し切って二人は強引に結婚式を挙げラスベガスへ行く。
父親の命を受けた殺し屋が二人の乗った車を襲撃しサティアは危うく
命を落としそうになる。二人はサティヤの屋敷へ行くが、
サティヤの盲目の父親(グルシャン・グローバー)は自分に内緒で式を
挙げた事に激怒する。しかし三人は一緒に生活する事にする。

ところが爆発事故が起きたりサティヤの命を脅かす事故が、
起こり始めると心配になったサヴィトリは占星術師に電話するが
ヤマの神(閻魔)が禍を興すと言われる。

ある日、サヴィトリの前にヤマの神(オム・プリ)が現れる。夫は
渡さないとサヴィトリは告げると神は仕事をするだけであると告げる。
サティヤは捕えらえてしまうが、そこには高利貸しのマニー・ジョン
(ロン・スムーレンバーグ)がおり事故に見せかけて殺すと宣言する。

占星術師の予言通りになるのを恐れるサヴィトリは、占星術を信じない
サティヤが外出できないようカンフー技で気絶させる。
サティヤの父親が襲われるがサヴィトリが助ける。サティヤ親子の土地を
奪うためのジョンの仕業だと知ってるサティヤはサヴィトリに知らせずに、
処理しようとするがジョンは警察ともつながっているため難しい。

サヴィトリはサティヤの命を救うために離婚しようとするが相当な時間が
かかると言われ、その間、車が爆破されサティヤは重体となる。以前は
景気も良かったがジョンから借金をし返済できなかった際に、ジョンは
事故を装ってカジノに火をつけ、サティヤの父の視力を奪い、母を焼死
させてしまっていた。そのためサティヤの会社は信用審査を通らず、
10万ドルの手術費用が支払えなかった。全てを聞いたサヴィトリは、
ヤマの神に執行期限延長を願い出て4日間の猶予をもらい身分を偽り、
ジョンのパートナーであるキャンディ(ルーシー・ピンダー)に近づき、
ジョンに取り入りとしてダンサーとして働く事にする。

10万ドルを手に入れたサヴィトリ。卑怯なジョンは仲間に襲わせ金を
取り戻そうとするがサヴィトリがやっつけてしまう。サヴィトリは
キャンディに取り入り金庫を開けさせ機密書類を始末する。

サティヤの命が危うくなるとサヴィトリはヤマの神にさらに24分の
猶予をもらい、ジョンとの決闘に向かう。格闘の末、高層ビルから
落下した二人・・・。

サヴィトリが楽園で目覚めると天国だった。ヤマの神が現れインドを
浄化するための壮大なプロジェクトの計画を語り始める。サヴィトリは
サティヤの代わりに死んでいた。サヴィトリはヤマの神を相手に
戦い始め下界に戻される。

ラスベガス、サヴィトリのお腹には子供がいる。男の子を望むサヴィトリ、
女の子を望むサティヤが言い争う。

 なるほど・・・まずやっぱり邦題はおかしい。
 サヴィトリはラクシュミではなくサヴィトリである。
 死んだサヴィトリが生き返るので女神転生(転聖)なのだろう。

 愛のため、神をも欺き、ぶった斬る。この説明もおかしい。
 ヤマの神を欺てはいない、お願いして運命を変えさせてはいる。
 ぶった斬る・・・武道で戦いはしているが斬っていない。

 まぁストーリーも変なのであるが・・・・。襲われそうになった10歳の
 少女が助けた僧侶(中国系)に弟子入りして武道の達人になるのは、
 まぁいいだろう。反対を押し切って強引に結婚してラスベガスに行く。
 そこで占星術師の予言通りに夫が死にかける。それを助ける辺りから、
 ちょっと飛躍しすぎで漫画チックになって行った。
 強引で無茶苦茶な展開になるのがインド映画か・・・。

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【インド映画】 ~マッスル 踊る稲妻~

2021年05月24日 21時33分59秒 | 映画 / MOVIE

2015年のタミル語映画、原作のタイトルは「Ⅰ」。
劇中で主演の2人が宣伝する女性用の香水の名前である。邦題は
「マッスル・踊る稲妻」、何でもかんでも踊るは止めて欲しい。

主演はヴィクラムとエイミー・ジャクソン。エイミーはイギリス出身、
2010年にタミル語映画で主演し評価を得て、他にテルグ語、
カンナダ語映画にも出演している。2018年にはラジニ様主演の
「ロボット2.0」でも共演している。監督は同じシャンカル。

最初の方で「ロボット2.0(2018年)」の宣伝シーンが入り、
笑ってしまった・・・。すると至る所に・・・監督が同じだから。

純粋なラブストーリーかと思いきや、醜い姿に変えられた男が、
自分を陥れた人々に復讐すると言う話が絡んでいる。

  <ストーリー> 

結婚式の花嫁の控室に醜い姿の男が侵入し花嫁を襲い、
気絶した花嫁を連れ出し列車で逃げるシーンから始まる。

男は連れ去った花嫁を荒廃した屋敷に監禁する。

ボディビルダーのリンゲーサン(ヴィクラム)はモデルのディヤー
 (エイミー・ジャクソン)の熱狂的な大ファン。ライバルのラヴィ
(M・カマラージ)の妨害をもろともせず、タミルナドゥ州の大会に
優勝し全国大会を目指す。負けたラヴィは逆恨みし復讐を誓う。

ラヴィの家に冒頭の醜い姿の男が忍び込みラヴィに油をかけ火をつけ
大やけどを負わせ逃げる。ラヴィは男だ誰だか知ってる様子。

リンゲーサンは友人に誘われディヤーのCMの撮影に行き、
ボディーガードだと言いサインをもらい記念撮影をして有頂天。
ディヤーは共演のジョン(ウペン・パテル)の誘いを断った事で、
業界から干されてしまう。

困ったディヤーはリンゲーサンに共演を依頼するが、中国ロケは
9月だった。9月にはボディビルの全国大会があり一旦は断るが、
ディヤーの頼みを受け入れ、トランスジェンダーのスタイリストの
オズマ(オージャス・ラージャニー)によって別人に変身する。

ディヤーはリンゲーサンを新人モデルのリーに仕立てあげ、
香水「I」のCM撮影に売り込む。ジョンは自分の代役が新人に
なった事を根に持つようになる。

その頃、醜い姿の男は自分がそうなった原因を調べていた。

ディヤーとリーの撮影は中国雲南省で行われたが、素人のリーは
NGを連発し監督が激怒する。困ったディヤーに監督がアドバイス、
リーはディヤーを愛している。だから嘘でいいからリーに愛を囁き
その気にさせろ、と。その気になったリーは要求通りの
パフォーマンスを見せるが、告白をすっかり真に受けていた。

スタイリストのオズマ(トランスジェンダー)もリーに告白するが、
リーはディヤーに二人の将来を語る。嫉妬したオズマはリーに
ディヤーに騙されている事をばらす。真実を知り傷心のリーは
謝罪するディヤーを許すが、逆にディヤーは集中力を失う。
ディヤーを励ますリー。してやったりのオズマはリーに強引に
告白する。それを見たディヤーの心は泡立つ。

ある日、リーは中国人達に襲われるが1人で大勢をやっつける。
それを見たディヤーはリーに告白する。

 リンゲーサン(リー)に恨みを持つ人間は3人。ボディビルで
 負けたラヴィ、仕事を取られたジョン、振られたオズマ。

ある夜中に目覚めたオズマは身体が剛毛で覆われているのを見る。
そこへ醜い姿の男が現れ、オズマが話した台詞を話し、
オズマの化粧品と発毛剤を入れ替えていた事を聞かせる。

 醜い姿の男はリンゲーサンらしい。

荒廃した屋敷に監禁された花嫁(ディヤー)の所へ醜い姿の男が、
好みの服や化粧品、食事を持ってくる。「あなたは誰?」と
ディヤーが問うとTVでは香水「I」のCMが流れる。

毎朝、新聞でディヤーの広告をチェックしていたリンゲーサンは、
新聞に自分とディヤーの広告が載っている事を確認する。
街の至る所に「I」の看板が掲げられ商品は飛ぶように売れて行く。
そして二人は様々なCMに出演しトップモデルとなる。ジョンは、
落ち目になりリーを恨むようになる。

ある日リーは自分を広告に起用してくれた社長のインドラクマール
(ラームクマール・ガネーシャン)の飲料が健康に良くない事を知り、
降板を申し出る。商品ボイコットが起こり会社の株価が暴落し
大損をしたインドラクマールは復讐に燃えジョンとオズマを抱き込み、
リーを抹殺するためにラヴィを雇い襲わせるが逃げられる。

インドラクマールの屋敷に醜い姿の男が忍び込み彼にハチミツをかけ、
ミツバチに襲わせる。インドラクマールも男が誰だか知ってる。

捕らわれたディヤーは醜い姿の男のすきを見て逃げようとするが、
男がリンゲーサンのスマホを持っている事に気づく。男は
リンゲーサンを殺したと答える。

ある日、リンゲーサンの身体に異変が起こり始める。髪が抜け、
歯が抜け、背中が曲がり、皮膚がただれたり盛り上がったり。
リンゲーサンはディヤーの理解者である医者のヴァスデヴァン
 (スレーシュ・ゴピ)に相談するが検査の結果、遺伝性の
脊柱後湾症、筋萎縮、骨粗鬆症で治療薬はなく、悪化はするが
治る見込みはないと告げられる。

ディヤーと結婚できないと思ったリンゲーサンはヴァスデヴァンに
口止めをして行方をくらます。一目会いたいとリンゲーサンは
勇気を出してディヤーの前に行くが物乞い扱いされ、絶望して
自殺を図り河に身を投げる。運び込まれた病院の医者は、
リンゲーサンの姿を見てあらゆる検査をする。

死にきれなかったリンゲーサンは神が自分の命を助けたのには
理由があるはずだと、身代わりになる死体を探し自分に仕立て、
自動車事故で死んだ事にする。リンゲーサンを助けた医者は、
彼が「I」と言うウィルスに感染している事を調べ上げる。
ところがリンゲーサンは事故死した事になっていた。

ディヤーは母親のために仕方なく別の人と結婚する事にするが、
世間はリーとの関係を知っているため候補は現れなかった。
ディヤーの母親はヴァスデヴァンに結婚してくれと頼みこみ、
リンゲーサンもそれを聞いて喜ぶ。

リンゲーサンを助けた医者が偶然リンゲーサンを見つけ、
醜い姿に変わってしまったのは遺伝性ではなくウィルスを注射された
せいだ告げる。リンゲーサンは、いつ、誰が?を考える。

親ほど歳の違うヴァスデヴァンはディヤーが子供の頃から
目をつけており相思相愛になったリンゲーサンを恨んでいた。
ラヴィ、ジョン、オズマ、インドラクマール、ヴァスデヴァンの
5人が共謀し「I」(インフルエンザウィルスの一種)を
リンゲーサンに注射したのだった。5人はリンゲーサンを
監禁し結婚式の後で始末しようとする。

監禁されたリンゲーサンは逃げ、結婚式上からディヤーを
誘拐する。(冒頭のシーン)

リンゲーサンはヴァスデヴァンの家に忍び込むが、ヴァスデヴァンは
それを待ち構えていたためリンゲーサンは逃げる。
リンゲーサンがディヤーの元に帰るとディヤーは醜い男が、
リンゲーサンである事を悟っていた。どんな姿でも自分の夫であると
言うディヤーをリンゲーサンは、はねのけてしまう。

醜い姿になったラヴィ、オズマ、インドラクマールが入院する病院に
「破滅への転落」と言う特集のために記者がやって来る。まだ復讐を
受けていないジョンはおびき出され高圧電線で感電させられる。

リンゲーサンはディヤーを帰し自分は姿をくらます事にするが、
ディヤーは愛を貫こうと一緒に花畑の中の自宅へ帰る。

数カ月後・・・記者が感電し片腕を失い失明し焼けどでケロイド
状態になったジョンの病棟へやって来る。ヴァスデヴァンは別の
病室にいた。ヴァスデヴァン襲撃は失敗しておらず犬に嚙まれて、
狂犬病の注射をしていると思ったヴァスデヴァンは別のウィルスを、
自分に注射しており変わり果てた姿になっていた。

ここでエンドロール。花園の楽園の中の家にリンゲーサンを
助けた医者が往診にやって来る。ディヤーと一緒にリハビリを
しながら毎日が楽しく過ぎて行く。そして少しずつ回復して行く。

 いくぶんふざけたような所もあり、ありえない復讐手段もあるが、
 どんな姿になっても愛は不変であると良い事も伝えている。
 なんでもてんこ盛りで典型的なタミル語映画であるが、
 たまにはいいかな。とヒンディー語映画に慣れてくると思う。

 ボディビルダーとしてはヴィクラムより良い身体の選手はたくさん
 いたように見えたけど・・・。醜い姿も好演だったと思う。

 ディヤーが処女ではない(世間の想像、正しいとは思うが)事で、
 花婿になろうとする男性が現れないと言うのがインドの実情。
 外国との交流があるセレブ階級は別にして、一般的にはそうである。

 一癖も二癖もあるラヴィ、ジョン、オズマ、インドラクマールの
 4人に比べ最も善人面したヴァスデヴァンが一番、変態で悪人だった
 と言うのも凄かった。

 リンゲーサンを助けた老医師の目利きも凄いが原因のウィルスを
 治療する魔法使いのような所も、なさそうでありそうなのが、
 タミル語映画である。

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【インド映画】 ~マサラ・チャイ~

2021年05月23日 21時32分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品、タイトルは「マサラ・チャイ」。
ミルクと砂糖で煮詰めた紅茶にスパイスを入れて煮詰めた、
インドの国民的飲料の事。

冒頭で「チャイ屋の出世頭はナレンドラ・モディである。」との
ナレーションがあるのだが、モディの政治戦略の一部なのか?
5人のチャイ屋にスポットを当てたドキュメンタリーである。

インドの首相モディはチャイ屋の倅であったと言われているが、
同情票を得る為の政治戦略であると語るインド人もおり、
いい所の坊っちゃんだがチャイ屋のバイトをした事もあるのか?
ハッキリしない。ちなみに私ヒンドゥー至上主義は反対である。

監督はマルコ・ヒュルサーと言うドイツ人。
インド映画にしたけど、ドイツ映画か??

  <ストーリー> 

5人のチャイ屋の生活や仕事だけでなく、家族、思想などにも
踏み込んで、5つの場面を混ぜながら進めて行く。

1人目:マハラシュトラ州プネで紅茶の店を経営している
ヨゲシュ。マンション住まい、外車所有・・・。

 チャイを自分で煎れて生計を立ててる者ではなく、
 チャイ屋を経営しているビジネスマンである。
 1人だけ違う毛色だけど。

路上のチャイが10Rs(約16円)、ヨゲシュの店では
90Rsだが店内で座ってくつろげるしwifiも使える。茶葉も
高給な物を使用している。多すぎるほどの従業員を使っている。

10年間のアメリカ生活で得た知識で店を始めたが・・・・
やはりインドにはそぐわなかったのか閉店しバーベキュー店に、
転換して経営を続けている。

 チャイ専門のチェーン店は数店あり営業を続けているが、
 基本的にインド人は1日に何杯も少量のチャイを飲む。
 腰を落ち着けて会話を楽しみながらと言うのが合わないのかも。

2人目:西ベンガル州コルカタの少女ゴウリは父親のチャイ屋を、
手伝っている。2人の姉と弟と両親。

 ここで怪しいかったのはコルカタは西ベンガル州の州都であり
 言語はベンガリー語である。少女はヒンディー語を話していた。
 チャイ屋の少女が母語であるベンガリー語ではなく、
 ヒンディー語を話していた事に違和感を覚えた。それも文法が
 かなり正しかった。例えばベンガリー語はヒンディー語とは
 男性詞と女性詩の区別、単数と複数の区別が違うので、
 そこを区別してヒンディー語を話せないベンガル人は多い。
 吹き替えである可能性もあるけれど。

28歳の長女は離婚しており再婚する。次女も結婚。
まだ十代のゴウリと弟は二人の姉とは考えが異なり、
愛のない結婚はありないし、持参金で婿を買うのは違うと言う。
弟は18歳で肺炎で死亡。

 女性の再婚もかなり難しい。セレブ階級ならいざ知らず、
 チャイ屋の娘が再婚できるのか? かなり疑問であった。
 その都度、結婚のための持参金が必要だろうし・・・。



3人目:マハラシュトラ州の映画撮影現場で40年間チャイを
作り続けるムハンマドはウッタル・プラデシュ州のアラハバード
からムンバイにやって来た。監督にも俳優にも裏方にも平等に
チャイを煎れている事を誇りに思っている。

 これぞ、プロ!のチャイ屋である。

本人は元アル中で(イスラム教なのに)なかなか縁談がまとまらず、
6人目でようやく結婚できた。孫にもチャイ屋の誇りを教えている。
40年働いたため定年(チャイ屋でも従業員か)する。

4人目:西ベンガル州ダージリンのスシャンタは夫と店をやっている。
小学生の娘がいる。カーストが下の夫と結婚したために親や親戚からは
さげすまされている。女性の地位向上のためにも娘を育て上げようと
頑張っているが、夫は肺がんで死去。

 ダージリンは紅茶の産地でストレートで飲むダージリンティーが
 主流であった。チャイ屋も探せばあったのかもしれないけど。
 スシャンタがダージリンの人はダージリン紅茶は嫌いだと
 言っていたが味が嫌いと言うよりは、イギリスの植民地として
 働かされていたのだからかもしれない。

5人目:首都デリーの大きな市場でチャイ屋を営むスボダは、
ラジャスタン州出身で弟二人を連れてデリーに来た。初めは
月50Rs(約80円)の仕事で15年働き、その後、
チャイ屋を始め同じ村出身の若者の面倒を見ている。

 ドイツ人監督が創った映画なので、インド人目線とは違う。
 最初のビジネスマンはやはり違うんじゃないかと思う。
 「マサラ・チャイ」ではなく「チャイ・ワーラー」として、
 純粋にチャイで生計を立てている人だけにスポットを
 当てた方が良かったのではないだとうか。私的意見だが。

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今日の機内食(日本航空④)

2021年05月22日 21時35分59秒 | 日記 / DAIRY

デリーから羽田に向かうJL030便の機内食。
機内食は特別食を指定している。理由は普通の人より早く来るから、
そして美味しいからである。コロナ禍でこの日は通常食が一種類で
選べなかったので。指定できた事が心苦しかった。

しかし、初めのドリンクサービスより食事が先に来てしまったため、
ビールしか飲めなかった。泣。おつまみももらえず・・・。
言えばもらえたんだろうけど。

これが特別食のシーフードミールである。事前にJALのHPから、
指定できたのでしたのだけれどありがたかった。

左上から時計回りにパン、チョコレート・ケーキ、スモーク・サーモン、
チャナ豆のサラダ、蒸した魚とジャガイモと野菜、グリーン・サラダ。

海のないデリーに住んでいると魚介類はほとんど食べられない。
(正確に言えば経済的に余裕のある人以外は。)
だから選べる時には必ず食べる事にしている。
メイン・ディッシュも暖かく味も上品、全てが美味しかった。

 

最後尾席だったのでドリンクは食事が終わりそうな時に来た。
迷わずスーパー・ドライ、さほど冷えてはいなかったのだが、
アルコール自体が3週間ぶりだったので美味しく感じた。

味噌汁も食後に来たのだが、それでも身体が温まる。

コーヒー。

羽田に到着する前の軽食。通常はおにぎりであるがこの日はパン。

あふれんばかりの(あふれているが)スモーク・サーモンに
涙があふれる。ありがたい。これも特別食シーフード・ミールを
選択したからである。

フルーツは、スイカ、メロン、パパイヤ、パイナップル。


紅茶。

この日は搭乗率が5割程度でほぼ日本に帰国する日本人だった。
インド人の姿はわずかで、北米線に乗り換える人は少数、
台北便の台湾人がかなりいた、みな防護服で完全防備。

緊急避難的な帰国であったが、
運航してくれたJALの皆さんに心から感謝している。

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【インド映画】 ~カランク~

2021年05月21日 21時16分09秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「恥」。
デリーから羽田行きのJALの機内上映で観た。
ヒンディー語映画は2本あったのだがもう1本も歴史物
「タナジ」であった。なぜ娯楽作品ではないこの作品が
選ばれたのか?大手プロダクションだからか?

キャスティングは豪華で、若手のワルン・ダワン、アーリヤ・
バット、ソナクシ・シンハ、アディッティヤ・ロイ・カプールに
往年のスター、サンジェイ・ダットにマドゥーリ・デクシット。

舞台は1945年以前の独立前のパキスタンのラホール近く
にあるハスナバードと言う町。インドのマディア・プラデッシュ州の
グワリオール城でロケをしていたので(下手に知っていたため)、
位置的に錯誤してしまったのだが、パキスタンのラホール近くから
インド領のアムリトサルへ逃げると言うストーリーだった

  <ストーリー> 

サティヤ(ソナクシ・シンハ)はデヴ(アディッティヤ・ロイ・
カプール)と結婚していたが癌を患っており余命いくばくも
なかったため、故郷に戻り幼馴染のループ(アーリヤ・バット)に
デヴと結婚して欲しいと依頼する。ループは承諾するがデヴは
サティヤを愛しておりループとはプラトニックの関係になると
告げる。ループはショックを受け、ヒラ・マンディにある売春宿の
女主人バハール(マドゥーリ・デクシット)の所に行き歌を習い始め、
同時にデヴの新聞社で記者として働き始める。

鍛冶屋のザファル(ワルン・ダワン)はループがデヴの妻である事を
知り、デヴの父親であるバルラジ(サンジェイ・ダット)に復讐する
為に近づいて行く。ザファルはバハールとバルラジとの間にできた
子供でバルラジに捨てられたのであった。

ループは人妻であると断るがザファルに惹かれて行く。バハールは
ループの歌が上達した事を不思議に思うが自身の息子のザファルと
心を通わせている事を知り、交際を反対する。

サティヤの死後、宗教的な対立が起き、ザファルの友人アブドゥル
(クナル・ケム)がイスラム教徒を先導しデヴの新聞社を襲う。
ザファルはループとデヴを逃がす為、アムリトサル行の列車に
乗せようと努力するがアブドゥルによって殺されてしまう。
ループはなんとか追手を逃れてデウと供にアムリトサルへ逃げる。

10年後、デヴとループは記者の取材を受けている。

 ヒンドゥー教徒であるループとイスラム教徒であるザファルの
 禁断の愛はよくあるストーリーである。ループの家が富豪であり、
 ザファルは鍛冶屋である。この貧富の差(女性が上位)も
 よくあるストーリーである。そしてそれだけではなくループが
 人妻である事、ループの夫とザファルが異母兄弟である事、
 盛りだくさんである。

 これにイスラム教徒とヒンドゥー教徒&シク教徒の宗教対立が
 絡んでくる。

 サティヤが癌で余命いくばくもなく、死んでしまうのだけど、
 申し訳ないのだがソナクシが健康体で、死にかけているようには、
 全く見えなかった。これはキャスティングミスだと思う。
 インド映画にリアリティはない・・・のだけれど。役柄に合った
 キャスティングをすべきだし、キャスティグされたら、
 役柄に合った役作りをすべきだと思うけどね。

 1945年の印パ分離独立の際には宗教的な大虐殺があり、
 大きな犠牲をはらっての独立があった。インドもパキスタンも
 この事は決して忘れてはならない事だと思う。

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隔離7日目(5月16日)

2021年05月20日 21時08分59秒 | 日記 / DAIRY

隔離6泊7日の最終日である。朝7時半に抗原検査の検体を取る。

 これね。

この結果が「陰性」であれば仮釈放となり、残りの8日間は、
自分で予約したホテルや自宅などで自主隔離に入る。
この間は基本的には部屋から出ないのであるが、生活必需品や
食料の買い出しに近所へ行く事は可能である。公共の交通機関である
電車、バス、タクシーなどを利用せず徒歩圏内であれば移動可能。
自転車や自家用車(遠出可能)もOKである。

抗原検査の検体を提出した後、朝食である。

あれっ? 最終日だから内容が変わったの? 

 

パッと見は機内食である。でも朝食なのでこの位でいい。
パンも美味しかったし、ヨーグルトもあったし。

この後、せっかくなのでデリー空港のJALカウンターで
もらった防護服を着てみた。

 

なんかホテルの部屋なのでガウンみたいだけど。

 

昼食はいつもの内容で届いた。天ぷら(中央下)が意外と
美味しかった。7日目の揚げ物が美味しく思えるのだから、
良い油を使っていたのだと思う。胸やけもなかったし。

15時頃には検査結果が分かるので荷物をまとめておくようにと
言う電話があった。これって「陰性」って事かな? 笑。
結果は「陰性」であった。仮釈放である。

6泊7日間アパホテルの方(通常の従業員ではないと思うけど)
には、お世話になり感謝している。が、ひとこと言わせて頂く。

ホテルから羽田空港までバスで送迎されるのだが、バスは16時と
翌日の10時が選択可能だった。用意された書面で申し込むのであるが
赤字で「荷物を運ぶ台車希望」と書いておいた。初日に荷物を自分で、
運んだ際に台車が必要だったら言ってください、とも言われていた。
事前に書面に書き、「陰性」の電話が来た時にも申し出ておいた。
30分たっても台車が来ないので電話で催促した。

その後・・・「準備はまだですか?」と言う電話がかかってきたので、
台車が来ない旨を話しやっと届けてもらった。と言う次第である。
担当間での連携が悪いと言う事もあるだろうが、事前に書面に書いた
のであるから、催促されなくても届けるのが当然の対応ではないか?
まぁホテルの従業員ではなく、政府から手配されたスタッフだとは
思うので政府へのクレームである。

仮釈放されるバスの中から撮った娑婆の写真。

この後羽田空港第3ターミナルのバスが発着する駐車場まで
送迎され解散となる。その後の自主隔離場所までは、
各自手配した移動手段(公共の交通機関以外)で移動する。
ハイヤー(タクシーは不可)か自家用車で迎えに来てもらうか、
レンタカーを自分で運転して帰る、などである。
あくまでも性善説である。見張っている人もいないので、
公共の移動手段を利用する事もできない事はない。

ちなみに私は知人に自家用車で迎えに来てもらい、
そこで自主隔離中である。散歩がてら食材の買い出しに行き、
自炊している。やはり外気に触れ、太陽に当たるのは良い。
ソーシャル・ディスタンスを取れば会話もできるし。

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隔離6日目(5月15日)

2021年05月19日 21時07分59秒 | 日記 / DAIRY

ついに・・・もう一つ寝れば仮釈放である。
まぁその前に抗原検査があるのであるが、
インドでのPCR検査が陰性の後、羽田到着日の抗原検査が陰性、
3日後も陰性である。6日目に逆転して陽性になる確率は、
どれくらいあるのだろうか?

 

デザートはフルーツ・ヨーグルトだったが、朝はこれで十分。
朝食を待つ間にコーヒーを飲む習慣までできていた。

朝食が8時半、昼食が13時、夕食が19時半だと、
朝と昼の間隔が短いのでお腹は空かない。部屋から一歩も
出ないので身体を動かすにしても限界がある。摂取カロリーに
比べて消費していないのだ。

 

どうしても揚げ物や油を使った料理が多くなるので、
そのせいもあってお腹が空かない。とは言っても・・・
ご飯を1区画残す程度であるが、これは新潟県人として、
非常に心苦しかった。「米粒には八十八の苦労が重なっている。」
「残したら目が潰れる。」新潟県人なら子供の頃こう言われている。

だが・・・無理は良くない。ごめんなさい。

 

最後の晩餐である。「寿司」でも食べたいところだが、
仮釈放の後に取っておこう。

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隔離5日目(5月14日)

2021年05月18日 21時06分59秒 | 日記 / DAIRY

隔離5日目ともなればもうベテランである。
あと2泊3日を乗り切れば強制隔離は終わり、
8日間の自主隔離場所に移動する事になる。
食事も自分で作らなければならなくなるし(笑)、
監禁生活は独房どころか天国である。

さて朝食。朝からがっつり。結論から言うとパン食だったのは、
2回だけだった。個人的にはフルーツだけでもOKだけど、
まぁそう言うわけにもいかないだろうから文句はない。

 

サラダの量に対してドレッシングの量が多い(15ml)ので、
基本的には使用せず、他の味の濃いおかずと一緒に食べた。
それでも喉が渇くので水分は大目に取った。
私は備え付けのお茶セットの他、インドから持参した飲料、
差し入れてもらった物を飲む事が出来たのだが、事前に情報が
なかった人はきつかったかも。

 

左上のデザートはロールケーキがよく出たのだが、
ちゃんと下にソースが入っていて工夫されていた。
こう言うひと工夫で大きく違うのだ。大事。

 

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隔離4日目(5月13日)

2021年05月17日 21時05分59秒 | 日記 / DAIRY

隔離4日目と7日目の朝7時~7時半頃に抗原検査がある。
これは羽田空港の到着時にもあったのだが撮影禁止だった。
容器は同じなのでここで説明する。

アナウンスが入り、ドアノブを確認すると袋がぶら下がっていた。
部屋番号が書いてある。①は1回目であろう。

中身は検体を入れる容器とロート(じょうご)、説明書である。
容器にロートをセットして唾液を採取するのだ。

尖っている下の部分の線まで唾液を採取し蓋をしめる。

 

はい、完了。アナウンスが入ってしばらくすると、
回収のスタッフがドアをノックするので検体を渡す。

結果は夜になって電話で聞かされたが「陰性」だった。
意外と時間がかかるなぁ、忘れてたか?

その後、朝食である。

 

来るまでに時間がかかると思ったので(笑)
コーヒーを煎れてチョコレートを食べていたら・・・。
意外と早く配達が来てしまった。でも完食!

 

朝食が8時、昼食が13時前だとお腹空かないな。
でもそんな贅沢言っちゃだめだな、と完食。笑。

 

夕食、ふう・・・。飽きて来たわけではない。
完全に食べ過ぎているのだ。こりゃいかん。
明日から運動しよう・・・。

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