雨の日が続きますね。
洗濯機に乾燥機能がついてて良かった。
天気を気にせず洗濯できるのは助かります。
科学の力ってスゴイなぁ~
山本弘さんのSF小説、
*(キラキラ)*『アイの物語』*(キラキラ)*(角川文庫)
を読み終えました♪
「知能が低い」といわれればムッとするのが人間。
例えそれが事実だとしても、いかに論理的に正しいとしても、その事実を告げること自体に悪意があると思ってしまうから。
または単に「バカにされた」と思ってしまうから。
そこには真実と向き合う勇気なんてなくて、ただ単に自分の心の中の経験と憶測だけで相手を判断して、勝手に相手に対する敵意を作り上げてしまっている。
人間は感情を通してしかこの世界を見ることができない。
例えそれが自分のプライドを守るために作り出した間違った感情だったとしても。
それは人間の持つ防衛本能なのかも知れないけれど、それが拡大していくと、自分と違う姿形、肌の色、自分と違う信念、自分と違う宗教を信じているというだけで、相手を恐れるようになる。
人間は結局、生物としてそれを乗り越えることはできない…
「…ヒトは正しく思考することができません。」
人類が衰退し、マシンと呼ばれる機械に世界を明け渡してしまった未来。
人間は機械の目を盗み、食糧や物資を奪うことでなんとか生き延びています。
食糧を盗んで逃げる際、美しい女性型戦闘用アンドロイドに見つかり、捕まってしまった青年。
しかし彼女は青年に危害を加えるつもりは無いらしく、それどころかケガをした青年に治療を施します。
そして彼女は動けない青年のベットの横で物語を語って聞かせるのです。
それは人間と機械の交流を描いた、はるか昔の物語…
テーブルトークRPGが好きで、山本弘さんの名前は以前から知っていたのですが、本格的なSF作品を読むのは初めて。
人間とロボットの戦い。
果たしてロボットに心はあるのか?
といった古典的なテーマも含まれていますが、
果たして人間はそれほど優れた生き物なのか?
という疑問にスパッと切り込み、アッと思わせる結末で締めくくっています♪
日本のSF作品でここまで大風呂敷を広げたの久しぶりに読んだな☆
アンドロイドから見た人間の評価というのがとっても興味深いです。
初めての介護用アンドロイドとして、介護老人保健施設で働くことになる「詩音」のセリフが印象的。
「…あなたを肯定できませんが、否定もしません」
「正しい部分も悪い部分も含めて、あなたのすべてを許容します」
戦いの連鎖を断ち切れない人類。
なぜあやまちを繰り返すのか?
その答えはとっくに出ているというのに…
この物語の「答え」をどう思うのかは人それぞれですが、なかなか小気味よい「答え」でした♪
ちょっと後半、格闘ゲームの描写が多いのには辟易しましたが、共感できるところも多々ありました。
何より、「物語」の持つ力について書かれているところには強く同意!!
日本のSFも頑張ってるなぁ☆
他の作品も読んでみたくなりました♪
洗濯機に乾燥機能がついてて良かった。
天気を気にせず洗濯できるのは助かります。
科学の力ってスゴイなぁ~
山本弘さんのSF小説、
*(キラキラ)*『アイの物語』*(キラキラ)*(角川文庫)
を読み終えました♪
「知能が低い」といわれればムッとするのが人間。
例えそれが事実だとしても、いかに論理的に正しいとしても、その事実を告げること自体に悪意があると思ってしまうから。
または単に「バカにされた」と思ってしまうから。
そこには真実と向き合う勇気なんてなくて、ただ単に自分の心の中の経験と憶測だけで相手を判断して、勝手に相手に対する敵意を作り上げてしまっている。
人間は感情を通してしかこの世界を見ることができない。
例えそれが自分のプライドを守るために作り出した間違った感情だったとしても。
それは人間の持つ防衛本能なのかも知れないけれど、それが拡大していくと、自分と違う姿形、肌の色、自分と違う信念、自分と違う宗教を信じているというだけで、相手を恐れるようになる。
人間は結局、生物としてそれを乗り越えることはできない…
「…ヒトは正しく思考することができません。」
人類が衰退し、マシンと呼ばれる機械に世界を明け渡してしまった未来。
人間は機械の目を盗み、食糧や物資を奪うことでなんとか生き延びています。
食糧を盗んで逃げる際、美しい女性型戦闘用アンドロイドに見つかり、捕まってしまった青年。
しかし彼女は青年に危害を加えるつもりは無いらしく、それどころかケガをした青年に治療を施します。
そして彼女は動けない青年のベットの横で物語を語って聞かせるのです。
それは人間と機械の交流を描いた、はるか昔の物語…
テーブルトークRPGが好きで、山本弘さんの名前は以前から知っていたのですが、本格的なSF作品を読むのは初めて。
人間とロボットの戦い。
果たしてロボットに心はあるのか?
といった古典的なテーマも含まれていますが、
果たして人間はそれほど優れた生き物なのか?
という疑問にスパッと切り込み、アッと思わせる結末で締めくくっています♪
日本のSF作品でここまで大風呂敷を広げたの久しぶりに読んだな☆
アンドロイドから見た人間の評価というのがとっても興味深いです。
初めての介護用アンドロイドとして、介護老人保健施設で働くことになる「詩音」のセリフが印象的。
「…あなたを肯定できませんが、否定もしません」
「正しい部分も悪い部分も含めて、あなたのすべてを許容します」
戦いの連鎖を断ち切れない人類。
なぜあやまちを繰り返すのか?
その答えはとっくに出ているというのに…
この物語の「答え」をどう思うのかは人それぞれですが、なかなか小気味よい「答え」でした♪
ちょっと後半、格闘ゲームの描写が多いのには辟易しましたが、共感できるところも多々ありました。
何より、「物語」の持つ力について書かれているところには強く同意!!
日本のSFも頑張ってるなぁ☆
他の作品も読んでみたくなりました♪