季語に「春隣(はるどなり)」と言う言葉があり、その意味は「春の季節がもうすぐそこまで来ていること」(日本国語大辞典)、だそうです。今日公開するスライドショー「兼六園ー春隣ー」は昨年3.11のあとあまりにも辛い現実に打ちのめされそうな自分の心を癒したいと編集公開したものです。そのご一年経ちましたが原発事故のあと放射線の汚染問題はさらに複雑で解決の糸目も見つけられず、地震・津波によって破壊された東日本の復興も遅々として進まない。それどころか東京電力、政府の意図的ともいえる賠償、回復・復興策の引き伸ばしの中で瓦礫償却問題や原発廃止のための取り組みに関する住民・国民の間の亀裂さえ生じかねない状態もあります。そんなときだからこそ昨年の辛さと原発ゼロへの思い、東日本の復興への思いを新たにしたいという原点に返りたいと、一年前に制作したアルバムを公開いたします。
デジブック 『兼六園ー春隣りー』
デジブック 『兼六園ー春隣りー』