チケットをいただいたので、みてきました。
「白州次郎と正子の世界展」です。
これは去年の会場の案内ものです。
私は彼が吉田茂のふところがたなであり、
戦後GHQと「戦争に負けたけれども奴隷になったわけではない」といい、
「従順ならざる唯一の日本人」とGHQから一目置かれ、信頼されたといわれたとか、確かサンフランシスコ講和条約の時も吉田さんの次に偉い人だったのですよね、
それくらいしか知りませんでした。
NHKで彼の生涯をドラマ化したりしたため彼のフアンは多く、その人柄も人を引き付けるものであったようです。
今日も中高年の婦人のフアンが声高に彼のことを話していて賑やかでした。
神戸の豪商の家に生まれ、中学の時にもうベントレーブの車を乗り回している写真があります
中学卒業をして、大正12年にケンブリッジ大クレアカレッジに留学しました。
そこで「ノブレス・オブリージェ」を叩き込まれたとか
「ノブレス・オブリージェ」というのはフランス語で「高貴な者の義務」
という意味です。
それなりの社会的なステイタスのある人間は社会に対してリーダーとしての責任を持つという意味と私は解釈しています。
戦争がはじまると率先して戦いの望んだりというのも、そういうことでだと思うのですよ。
彼のように大金持ちでいろいろな意味で恵まれた人間は社会的な責任があるということですね、
この展覧会をみていて、、彼の生きざま、生涯はその精神で貫かれていると思いました。
そういうものをつくづく感じました。東北電力の社長時代電力を増やすための山奥の工事場に自分の車ランドローバーで乗り付け、見て回る。社員にわけへだてをしないで大切にする。そういう様子がうかがえました
<ある雑誌の調査によると>
格好いい尊敬するい人ナンバーワンだそうです。
趣味は車、大工、ゴルフ。
1m80cmを超える長身のハンサムが英国製の衣服を身にまとい。洗練されたマナー
戦争中は藁ぶき屋根の農家を買い取って農業をしていた。
詳しいことはこちらでご覧ください。
奥様の正子さんはやはり伯爵家の出身の行動力のある方で骨董屋芸術の造詣が深くたくさんの本も残しておれれます。
この展覧会をみて、今どきの高貴の人間は・・とはいいたくはありません、
精神的な美しさ、社会的におかれた立場からあるべき姿を追求する姿勢というのでしょうか。
そういうものがなくなってきて、自分さえよければいいという風潮が強くなったのが感じられるなあとおもいました。
彼の著書「プリンシパルのない日本」を、帰りに、買って読んでいて思いました。
彼の言う「プリンシパル」とは「原則」という意味です
私流の解釈ですが、精神における価値観の原則という意味です。
彼が、ダンディと評されるのに対して、「やせ我慢のこと」と言ったのも面白いですよね。
正子さんが
「直情一徹の士(サムライ)で平和な世の中に通用する人間でなかった。」と評してるのが印象的です。
これは彼が婚約し時に交換した写真で妻になる人への英語の愛のメセージがかかれていました。
お二人ともノーブレス・オブリージェの世界を生きられたかた達ですよね、
これは彼が婚約し時に交換した写真で妻になる人への英語の愛のメセージがかかれていました。
お二人ともノーブレス・オブリージェの世界を生きられたかた達ですよね、