お金、人間が作り出したもので一番罪つくりで、便利で、幸せをもたらすもの。
歌舞伎の有名な道成寺のセリフに、
恋しい安珍が法力のある鐘の中に逃げ込んだ、
蛇の化身の清姫はその仕打ちが恨めしい、
「鐘に恨みは数々・・・」とあるけれど
これをもじって「かねに恨みは・・・」
の方がいまや大手を振っている気がします、
金に恨みは数々ござる~
いろんな犯罪の多くの原因はお金、
以前、犯罪でなくて、もあるやり手の知り合いの経営者は
「金がないのは顔がないより悪い」と言われたので私はびっくりしました、
でも彼の説明を聞いてるうちに、
経営者というのはそういう感覚でないと経営はできないのかとつくづくお思ったことがあります。
こんなよのなかに、昨日の夕刊にこんな記事を見つけました。
「豚の牙、結納に学費に」バヌアツ共和国のお話です。
南太平洋上に浮かぶ約80からなるバヌアツ共和国
詳しくはここから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8C%E3%82%A2%E3%83%84
、
その島の一つマテクラ島南西部のレビンウエン村
海岸沿いに点在する村を船で往来するしかなく文化的にも隔離されてきた。
人口500人の村はイモ類などを栽培する自給自足の生活が今も続いている。
儀式や冠婚葬祭の時など牙付きの生きた雄豚を通貨とする文化が残っている
約4000年前この島々に人々がわったて来た時、豚は貴重な食料だった。
それが時を経て信仰の対象になり牙には聖なる力が宿り、
特に牙は成長するにつれ霊力が強まると信じられてきたという。
ネックレスなどの装飾品や祭りに登場する仮面や人形の一部に加工され、
社会的威信を示す象徴でもある、国旗にも豚の牙がえがかれている。
この国にも公式通貨バツがあります。
デモ現金がない時にこういうもので授業料を払ったりするのだそうです。
ここまでは物納という制度で、こういうこともあるだろうと思うのです。
私が感心したのはここからです。
各村長が始めた「伝統銀行」の存在です。
預金者は豚の牙や貝殻など
通貨と同じ価値を持つとされる11種類の品物をあずけ
銀行がその価値を鑑定したうえで、
バツとは異なった通貨に元ずいた預金額を決めるというもの。
利用者は5万人に上るそう。
国民に伝統文化の重要性の認識を高め
子供には「たるを知るという考え」を教えていると。
たるを知る・・・・日本や経済発展途上国の人々にも、
この言葉もう死語になってしまってるかな~
わが身を振り返りました。
皆さんはどう思われますか~?
写真家大塚佳男 バヌアツ共和国タンナ島を行く
なにがしあわせなのかもう一度考えてしまいますね~
読んでくださってありがとう。