日立製作所CM 「日立の樹」全集
あまりテレビを見ない私でもこの歌は知ってます、
だって37年も歌われているCMソングです。
ええ~会社の名前も商品名も何にも入っていない!!
これがCMソングとは知らなかった~
1973年にこの歌が生まれました。
作詞家の伊藤アキラさんのところへ
広告会社のディレクターがきて、B4の白い紙をひろげた
鉛筆の手書きで描かれた大樹の絵[システムの日立」を象徴する大樹だという。
「これはなんの木なの?」「どこにはえているの?」といっても
はっきりしないで,帰っていったという。
納品の日になって困った伊藤さんが
「ええい!ソナママ書いてやれ~」
と、できたんですって!!!
作曲は小林亜星さん、
当時売れっ子で、お酒が大好き
朝まで飲んで仕事が気になりながら寝る。
そうすると夢のなかで、メロディが浮かぶそう銀座の酒場で居合わせた日立の宣伝マンから頼まれたそう。
こんなふうで誕生したんですよ、
この木は実は
ハワイのホノルル国際空港から北東へ約2キロの公園、「モアナルア・ガーデン」にあるんです。
モアナルというのはハワイの言葉で二つの水源という意味で、
9万7千平方メートルの広大な敷地、樹齢100年以上の巨木が立ち並ぶそうです。
今は5代目になるデーモン家の個人の所有の公園だそうです。
カメハメは5世の大王のコテージ等があり、
伝統的なフラダンスの大会が毎年7月にこのホールで開かれているそうです。
毎日日本人が千人くらい、観光バスで、この木を目的でくるそうです。
樹齢約130年のモンキーポッド、直径40メートルになる枝の広がりがあるそうです。
これがモンキーポッドの花
この初代CMは宣伝部の若手遠藤洋さん、この木を見つけて[これだ」っと声を上げたという
以来37年作りなおしは8度。途中6年だけ、3か所のほかの木を使ったが
あとはこの木、構成や歌、託した思いは変わらない、
CMは大体3カ月程度で入れかわる。
時代は流れて、新しいものを求める上司とぶつかりながらも
かれは変わらないことの価値を説いたという、
売らんかなは日立の精神ではない。
もうけに走って、地球をボロボロにしていいわけがないんだ。
一人ひとりの技術を持ち寄って、社会の未来に貢献するという会社の理想が、この歌に込められていると。
「見たこともない花」を咲かせることを期待して
「みんながあつまる。」
<何とも不思議なもの>
現在流れている9代目のCMを制作した総括はあの遠藤さん、
テーマは[生命賛歌」
堂々とした木の映像で偉大で尊い生命を表現しようとした。
遠藤さん自身がんとの闘病中であった。
思い出の木にどうしても会いたい
04年、12月、5日間のハワイでの撮影。
午前3時半から現場に立ち、日没まで、
暗闇にやがて明るい光がさし、、
高く澄んだ青空が次第に夕焼けに変わる。
最終日に撤収するロケバスに遠藤さんはなかなか戻ってこなかった、
20分くらいして、目を潤ませて戻ってきた。
「木におわかれを言ってきた」と・・・
CMは無事完成し05年2月から流れ始めた。
だが遠藤さんの病気は再発し、終末医療の延命治療を断った。08年6月なくなった。
「生涯かけて伝えたいものが作れたから満足だ」と遠藤さんは語ったという。
このコマーシャルをきいたときこんな人がいたことを思い出してほしい。
よんでくださってありがとう