信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

モーツアルト

2010年07月17日 22時24分00秒 | Weblog





日曜出勤をして代休を取った。
梅雨明けを狙ってのことだが、まだあやふやのお天気で、出かけるには危ないし、
思い切って夏向きの模様替えをする。

3ヶ月前には雪が降り震えていた部屋が、もう暑い空気が澱んでいる感じがする。
信州へ越して来て、半年近くは寒さ対策優先で梅雨が明けると聞くと、腰を上げて
休憩も取らず掃除にかかる。

すっきり夏向きの涼しげな部屋になり、大満足して翌日はコンサートへ出かけた。
岡谷のカノラホールは昨年も行ったが、地方へ住んでのコンサートを聞けるとは思ってもいなかった。



コソボ共和国が独立し日本と国交樹立記念コンサートであるが指揮者が下諏訪出身の
柳澤寿男さんという。

コソボ?
記憶にも薄い国であり、コンサートが始まり紹介されて初めてバルカン地方の
ボスニア、セルビアなどと隣り合わせている国とわかった。

楽団員も1995年までは楽器を武器に変えていつ戦場へ行くかもしれないと言う
ショッキングな話から始まった。

モーツアルトのレクイエムは諏訪特別合唱団と独唱で最初から最後まで
まずは鳥肌が立ち、魂を引っこ抜かれ、そのあとすっかり洗い清められたという
印象であった。

客席は全員アンコールで拍手が続き、感想を言うちょうど良い言葉が見つからない。
友人に花束を持って行ったが、このコンサートに練習を半年以上かけたそうだ。
70歳近い方だが、音楽や芸術の道は別世界であり、自分には出来ないことで何でも道を究めることは
尊敬するばかりである。

帰りの車の中で梅雨が明けたと聞き、気分は清清しく、音楽によってすばらしい一日になったことを感謝しながら帰ってきた。