めし／驟雨／ソウ ザ・ファイナル 3D

11/3（水）晴れ
文化の日。休日。気を抜いた訳ではないが昼過ぎまで布団から出られなかった。勿論何度か覚醒したが、年に何度もない怠惰を自分に許したのである。もっそり起き出し、そそくさと身支度して、もっとも近い繁華街（池袋）へ出る。文芸坐の前をぶらついていると先日亡くなった小林圭樹の特集が組まれていた。本日は成瀬作品の2本立て。両作品とも本人はほんのチョイ役なのだが、原節子と上原謙・佐野周二の組み合わせとなれば見過ごせない。タイムテーブルもちょうど良く、30年以上前から営業している懐かしい中華屋で名物の餃子で腹ごしらえをして再鑑賞と洒落こむ。1950年代の東京・大阪の風俗がモノクロの画面いっぱいに描かれ興味深い。お話は典型的な夫婦の倦怠を扱ったものであるが、シナリオは無論のこと役者と演出で見せますな。思わず莞爾となる優しいユーモアがある。穏やか也。カフェで一服後、少し物足りないので刺激を求めてシチュエーション・ホラーの最終版をレイトショウ鑑賞。今回のファイナルが7本目。更に流行りの３D。2004年から毎年続編が作られている勘定になる。ご苦労様です。パートワンは確かに衝撃でしたな。続編の全て観ている筈なのだが、ストーリーなんぞよく覚えていない（苦笑）。毎回、命を賭けたゲームでエグイシーンが続出して『うひゃ～』とか『おぇ～』と云って思わず身をよじったり座席から腰が浮いたりする。しかしとどのつまりは怖いもの見たさを刺激する不健康で不謹慎な映画である。コアなファンも多いのだろう弱年のアベック・グループで結構な混雑である。終映23時。頭の芯を痺れさせて帰路につく。