Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ばかもの/モンガに散る

2010-12-20 03:41:00 | 日記
12/19(日)晴れ
8:00起床、定番の朝食後、インドアとジムでエクセサイズ。師走のスポーツ施設はどちらもガラガラである。マッサージ機に身をゆだね新聞を精読。午後は新宿に出張る。昨日初日の単館系作品を梯子鑑賞。シネマートでかかっているのは芥川賞作家・絲山秋子の同名小説の映像化。同じ作者の【イッツ・オンリー・トーク】は寺島しのぶで『やわらかい生活』として映画化されているのを思い出した。淡々とした映画だったなぁ。その時、絲山作品は一通り読んでいて細部の描写に感心した記憶がある。さて本作。恋愛というのは基本的にはっきりしない男女のモヤモヤが肝となる。予告編ではコメディタッチを強調しているように思われたが、原作通り、後半は深刻な展開となる。金子修介は『ガメラ』や『デスノート』を撮る器用な監督であるが、基本はピンク出身のしたたかなフィルムメーカーで、こうした小品に自力を発揮するタイプだと思う。三十路半ばの内田有紀は10年前の初舞台を偶然見ている。ビジュアルも芝居もあまり変わらないので少し驚き。もともと少し中性的な部分があるので適役かどうかは疑問。愛欲が重要なテーマなのだから役柄上おっぱいのひとつも見せればもう一皮むけるのだがな。世の殿方はあの程度の濡れ場では納得せんでしょう。反して成宮くんや中村ゆりの演技には感心した。いづれにしても丁寧な良作だと思うのに観客20名前後と云うのは寂しい。続いて歌舞伎町のシネマスクエアとうきゅうで台湾映画を鑑賞。台湾版『グッド・フェローズ』であり『友へ/チング』だな。一にも二にも役者が良かった。当地はエドワード・ヤンの諸作などを観ると日本の古き良き街並みに似たロケーションが出てきて歴史的な経緯を感じる。激しいヴァイオレンスをノスタルジー感じる風景が中和していた。帰路は壊れたバッグの代替えを物色するも帯に短し襷に長し、なかなか良きもの見つからず。繁華街をうろついてカフェで読書をして定刻帰宅。
コメント
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