Il film del sogno

現実逃避の夢日記

暗闇から手をのばせ

2013-03-27 01:15:08 | 映画
3/26(火)曇り時々晴れ
すっかり寒が戻ってコート姿も目に付く。この季節はTシャツ一枚の若い衆とダウンにマフラーという完全防備のOLが隣り合わせで通勤列車に並んでいたりする。午前中は田町で営業、午後は赤坂。結論の出ない打ち合わせをして2時間残業。渋谷のユーロスペースで邦画のレイトショウ鑑賞。地方映画祭のグランプリ作品。単身のお兄さんお父さん過半で5割程度の入り。主演のグラビアアイドル目当てか。身障者相手のデリヘル嬢の成長譚。きわどいがしっかりしたメッセージを含んだ佳作である。70分の中篇。監督(脚本)は映像企業のサラリーマンらしいが五日間の有給休暇で撮り上げたらしい。資金と時間をかければ完成度は増しただろうが、素材勝負のヒロイン同様、荒削りな部分もまた良し。しかし、ベタっとしたビデオの質感が興を削ぐ。フィルムの陰影があればもっと感動しただろう。脇の中堅男優やコメディーリリーフが作品を締めていた。出口で観客一人ひとりに丁寧に頭を下げている大男がいた。監督のようだ。親指を立てて莞爾のエールを送る。快速列車に揺られて定刻帰宅。
コメント
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