Il film del sogno

現実逃避の夢日記

エレファント・マン

2020-11-01 21:16:01 | 演劇
11/1(日)晴れ
 はや霜月。7:30起床、愛犬と朝の散歩。午前中は自宅で寛ぎブランチをしっかり摂る。午後一番で2度目の散歩。13:00前に自宅を出て三軒茶屋まで。世田谷パブリックシアターで上演されている翻訳劇を観劇。600ある客席は満席。8割は若年の女子。主演男優目当てであろう。ジャニーズ恐るべし。主人公は19世紀末に英国に実在した人物。担当医師の著書を基に戯曲化されたのが1977年。過去デヴィッド・ボウイやブラッドリー・クーパーが主役を演じているが、邦家でも市川正親と藤原竜也が難役に挑んでいる。一般的には映画化の方が馴染みがあろう。D・リンチのモノクロ作品は、1980年に公開され学生時代に新宿ミラノ座で連れ合いと立ち見で観た。本公演は、舞台装置こそ簡素であるが、回転する舞台が場面展開をスムーズに行い、本格的なコスチュームが時代を感じさせる。見せ場はもちろん主人公の艱難辛苦と葛藤である。しかし周囲の者たちが、この異形の聖人を自分の魂の鏡として接し、後半のクライマックスでは健常者こそ糾弾されるべしとドラマを反転させた劇的効果に感銘をうけた。宗教的な側面や真の救済とは何か、などなど実に奥が深い。休憩を挟んで3時間弱、大満足の舞台でありました。終演後、駅そばのファミレスで出演していた恩人を交えて帯同者と劇評会。舞台製作の裏話が聞けてこれは役得。19時過ぎに帰宅して愛犬と満月を眺めながら三回目の散歩。
コメント
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