Il film del sogno

現実逃避の夢日記

少年と犬

2020-11-20 20:25:16 | 書籍
11/20(金)曇り
 昨日鑑賞した映画のフラッシュバックで半日ぼぉーとする。仕事も手に着かず、在宅を幸いにビデオ会議が終了(10:00)後にPCの電源を落として読書に勤しむ。積読していた直木賞受賞作を読了。作者の作品では[不夜城]以来であるからほぼ四半世紀振り。嘗て感じた世界観や文体の引っかかり(違和感)を本作でも感じた。相性の問題だろう。直木賞は論功行賞的な部分もあるが、これが作者のベストだとは到底思えない。但し、ラストシーンには泣かされましたな、やはり。子供とワンちゃん使ってズルい。我が愛犬とは今日も朝夕近所の緑地公園の落ち葉で黄金色に染まった舗道を歩く。風に舞う枯葉を無邪気に追っている我が子を眺めるのは至福の時間なり。
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異端の鳥

2020-11-20 19:41:15 | 映画
11/19(木)晴れ
 平日在宅の平凡な半日。散歩、食事、掃除、買い物、そしてついでにお仕事を少々。(テレワーク)夕刻、自宅を出発して地下鉄1本有楽町まで。日比谷シャンテにてウクライナ・チェコ・スロバキアの合作を鑑賞。公開以来気になっていた作品であるが、最終日・最終回にどうにか滑り込み。雑多な客層で8割近い入り。ポーランド出身のイェジー・コシンスキの自伝的同名小説の映画化。ヴェネツィアで賞を獲ったそうだが、途中退出者続出の問題作でR15+指定。舞台は第2次大戦中の東欧で、粗筋はユダヤ人少年の受難譚。但し、時代がいつで場所がどこかなど意味をなさない。科白もほとんどなく、人種・宗教・ジェンダー・貧富などによる異質な者に対する徹底的な暴力・凌辱・排除が延々と描かれる。心中鉛を呑み込んだ心地。タチの悪いことに、そのシネマトグラフィー(ロケーション・画面構成・撮影技法)の堅牢にして美しいこと比類なし。更には随所にエロスとユーモアがないではない。渋いキャスティングは知った名前もあったが、チェコの無名監督には全く不案内。いま現在も我々が目を背けなるような現実が世界の何処かで起こっている。悪意の偏在や逃れられない運命など。そして映像世界の奥深さを思い知った今年度ベストの一本。夜の日比谷公園を2周、クールダウンして帰宅。
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