Il film del sogno

現実逃避の夢日記

あの頃。

2021-02-19 21:01:56 | 映画
2/19(金)晴れ
晴天なれど朝冷え続く。仕事と散歩と朝食。午後にズーム会議。期末も近いので部門長の檄が飛ぶ。若い衆が云う苦しい言い訳から、在宅での顔色が思い浮かぶ。昼に特製サラダとトースト。ドレッシングと云う奴は凝りだすとキリがありませんな。夕刻、愛車に乗って隣町のシネコンまで。本日初日の邦画を鑑賞。17:50上映回には観客8名。女性過半なのは主演男優が目当てか。われは監督・今泉力哉、脚本・冨永昌敬に食指が動く。一部で話題になった原作エッセイあるようだが未読。舞台は2005年の大阪。アイドルオタクたちのリアルな日常。若くもない野郎どものモラトリアム群像劇。そっちの趣味は全くないが、現在は古希をとうに過ぎた嘗ての上司がモーニング娘のフリークで、オークションで大枚はたいてチケットが手に入ったとのことで、ライブに付き合わされたことがある。バブル崩壊後に社内のリストラで2千人を切った鬼のような男であるが、握手会のために地方巡業にまで駆けつけるミーハーでもある。NHKホールの最前列でサイリウムを振らされた苦き思い出が蘇る。旬の勢いにあやかりたい、便乗したいと思うのは人の常である。俗事を忘れて健気な少女たちに声援を送るのもその類だろう。対象がアイドルでないというだけで、自身にもあまり褒められたものではない趣味に没頭した経験がある。であるから、本作はある種の普遍性を帯びている。最近成長著しい仲野大賀の熱演を特筆しておきたい。


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