Il film del sogno

現実逃避の夢日記

あのこは貴族

2021-02-27 21:15:04 | 映画
2/27(土)晴れ
8:00起床。寒い。我が仔と散歩。ファミレスで朝食&新聞精読。シネコンで昨日から公開の邦画を鑑賞。11:40開始の回は場内30名内外と少々苦しい出足。山内マリコの同名小説が原作だが未読。以前、松居大悟が監督した≪アズミ・ハルコは行方不明≫が面白く気になっていた作家である。開巻10分で佳作の予感。20分で作品世界に引き込まれた。監督・脚本はメジャーデビューの新鋭・岨手由貴子。篠原哲雄のお弟子さんらしいが、まだ30代後半だという。まずシナリオ(構成)が上手い。ダレ場がほとんどなく心に刺さる科白が多い。美術セットやロケーションも素晴らしい。キャスティングも絶妙。主演ふたりは従来のキャリアやキャラを考えると逆の方が良いと思わぬでもないのだが、結果は違和感なく演じ切ってお見事。都会人と地方出身者、富める者と貧者。我々は出自を選べないが、金持ちが必ず幸福になり、貧乏人が常に不幸になるわけではない。親類縁者や友人などの配置と絡ませ方も実に巧みで、この女流監督は相当な人間通だと思われる。石橋けいと篠原ゆき子の姉妹などインディーファンにはたまらん。大物役者もキチンと駒として使っていて感心。またひとり、次回作が楽しみなフィルムメーカーが現れた。幸福な2時間でありました。一旦帰宅して我が仔と2度目の長い散歩。夕方からジムでエクセサイズ。夜はひたすら読書。
コメント
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