Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ロスト・ドーター

2022-03-29 20:21:37 | 映画
3/29(火)曇り
終日曇天、寒が戻って肌寒い。8:00起床。散歩、朝食、1時間ほどお仕事。午前中は庭の枯葉の掃き出しと猫除けの清掃。我が仔と2度目の散歩を終えて遅い昼食に九州ラーメン。夕刻、カフェで一服して単身で黄昏の公園を桜見物。夜はネットフリックスで独占配信の洋画を視聴。今年度アカデミー3部門(脚色・主演女優・助演女優)ノミネート作品。女優マギー・ギレンホールの監督・脚本長編デビュー作。ヴェネツィアでも脚本賞に輝き≪ドライブ・マイ・カー≫と競ってオスカー受賞も頷ける。原作はイタリアの女流作家エレナ・フェッランテの小説。これは以前友人に薦められ読了。映画は原作に忠実であるが、効果的な回想シーンや印象的な小道具、意味深長な仕草や目配せなどに映画的なギミックが満載されて感心。基本的には母性の乏しい中年教師の懺悔録なのだが、徐々に暴かれてゆく過去・経緯がサスペンスフル。オリヴィア・コールマンが巧いのは承知していたが、ジェシー・バックリーにも痺れた。同一人物を演じて全く違和感がなかった。余談だが原作のタイトルは≪La figlia oscura≫(暗い娘)だが、映画の原題は何故か≪The Hand of God≫。邦題の≪ロスト・ドーター≫は内容の謎かけも含めてドンピシャ。主人公が見ていた映画はエリザベス・テーラー主演の『雨の朝巴里に死す』(1954年)でありました。このインディー系の地味な心理映画を多部門ノミネートさせる米国アカデミー賞選者の眼力は流石である。

コメント
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