5/15(月)曇り
深夜2時就寝、6時半起床。いつもの如く週明け。当面の案件なくお茶を挽く。昼にチャンポンを孤食。800円也。使えん同僚のヘルプなどして定刻退社。新宿ピカデリーで先週末公開の邦画を鑑賞。若年層中心に8割超えの客入りはご立派。近年は巨匠然としたメジャー作品を制作していたが、この監督の真骨頂は出世作の«川の底からこんにちは»同様、屈折した人物たちをねちっこく描くところにあると思ふ。大都会で孤独に生きる男女の捻った恋愛譚。ダメ男を演じさせれば当代一の池松壮亮と鮮度抜群の石橋静河。この新人が大女優の次女であることを上映前に前列のお兄さんたちの雑談で知った。なるほど今作は芝居以前、素材勝負といった出来栄え。おっかさんも十代の頃は演技派とは言えなかったし。しかしレンアイは凡人をも詩人にしますな。不器用で傷つきやすい二人の行く末を見送りたい気分になった。それにしても佐藤玲や野嵜好美の使い方にニンマリ。続いてテアトル新宿にてレイトショウを。こちらは若年層中心に3割程度の入り。うち2割は仲間内だろう。摂食障害を扱った暗い青春モノであるが、若い女流監督の眼差しは醒めて鋭い。終映後のトークショウを聴いて帰宅は午前様。
5/14(日)曇り
明け方就寝、10時前に目が覚める。少し筋肉痛。ブランチ後に愛犬と散歩。玄関の掃除や床掃除など。夕刻、義父を見舞に赤羽まで自転車を走らせる。今月中の退院と施設入りが決まる。頭はしっかりしているが自分で寝起きも出来ない。手足を摩って夕食を潮に辞去する。夜は自宅近所のシネコンで米国製作の災害パニック映画を鑑賞。場内単身中心に20名程度と閑散。制作予算100億越え、本国では5割程度しか興行回収できなかったとか。云って詮無いが邦家の«海猿»などとはスケールが違う。実話が基になっており、もう少し掘削のメカニズムを説明してもらえると良かったが、2時間弱に良くまとまって感心かんしん。前半の人物紹介、事故への伏線と、後半の噴出から爆破・炎上と怒涛の救出劇の対比が素晴らしい。役者もよござんした。ウォールバーグは無論のこと、カート・ラッセルとケイト・ハドソンの義理の父・娘の熱演は特筆しておきたい。ピーター・バーグとウォールバーグのコンビは、前評判の良い«パトリオット・ディ»も控えており、こちらも楽しみ。愛車(自転車)に乗ってゆるゆる帰宅。
5/13(土)雨後曇り
小雨が本降りとなり久し振りに本格的な降雨量の一日。愛車に乗って近所のシネコンの初回9:20を鑑賞。アベックや高齢の単身者などで場内3割強の入り。巷間完全復活と謳われているシャラマンの新作は多重人格を扱った誘拐・軟禁サスペンス。この監督は頭抜けた傑作で華々しくデビューして、それを超えられずにいる不幸を背負っている。«ヴィレッジ»までは追っかけてましたが、≪レディー・ウォーター≫にあきれてパスが続いていた。近作≪ヴィジット≫を観て、今更ながら低予算のホラーを撮らせるとセンスや才能はあるのにとつくづく思った。怖がらせ方は相変わらず巧い。本作も全く同じ。ジェームス・マカヴォイの怪演とアーニャ・テイラー・ジョイという逸材を得て端正で正攻法なホラー・サスペンスに仕上がっていた。いづれにしろ次回作が楽しみになった。一旦帰宅して午睡。夜はジムで遠泳。
5/12(金)晴れ時々曇り
ようやく週末。業界調査を少々。案件を1件をやっつけて余裕で午前中終了。昼食にサラダと焼きパスタ。午後は眠気と闘い定刻退社。新宿で途中下車。ピカデリーで本日初日の大ヒットした洋画の続編を鑑賞。若年層中心に場内9割超えの盛況。マーベル・コミックに思い入れなく、昨今のアヴェンジャーズなどはパスしていたくらいだが、本作は文句なしに楽しい。70年代のポップミュージックと意図的にアナログっぽく造形されたプロダクションデザインが素晴らしい。スラングが解れば小ネタにもっと笑えたろう。とにかくキャラが立って、親子・姉妹と疑似家族(仲間)との対比も良し。潤沢な資金で造り込まれたド派手な戦闘シーンなど、やはり大画面映えする。幸福な2時間。
5/11(木)晴れ時々曇り
快晴気温も上がり爽やかな初夏の空。案件を1日1件確実に処理する。昼食に讃岐うどん。定刻退社して渋谷で途中下車。シネマヴェーラではベルッチ・タッチⅡと称してエルンスト・ルビッチの特集を組んでいる。本日の演目は1930年代の2本。トーキーに移行したばかりのころであるが、第一次大戦後の反戦ものや洒脱に洗練されたコメディーなど今見ても全く古びていない。それにしてもディートリッヒとクーパーのラブシーンというのはこの世のモノとは思えないほど甘美であります。モノクロ画面を見上げて嘆息しきり。雑沓の渋谷の夜道を帰路に就く。
5/10(水)雨時々曇り
朝から冷たき雨ぞ降る。ぽつりぽつりと案件の打診がくる。昼食にチャンポンとカツカレーのハーフ/ハーフ丼、880円を孤食。午後は資料作りであっと言う間に夕刻。定刻退社して新宿で途中下車。目当ての演目が満席。池袋へ移動して新文芸坐にて米国映画を鑑賞。シリーズ「映画と歴史」≪映画に刻まれたナチスの爪痕≫の一本。中高年層中心に3割程度の入り。それにしてもこの邦題は酷い。原題はExperimenter≪実験者≫。これでよかろう。実在した碩学な社会心理学者の半生記。演出は正攻法、内容も至極まっとうである。権威や服従についての実験が主題ではあるが、妻や同僚との関係、スモールワールド現象(6次の隔たり)のような概念の説明なども描かれ興味は尽きなかった。最も不可解なもの、それは人間の深層心理。それにしても久々にウィノナ・ライダーをキチンとスクリーンで観た気がする。終映後、雨に濡れた夜道を帰路に就く。
5/9(火)晴れ時々曇り
案件もなく暇である。メンチカツ定食の昼食を摂って午後は御前会議でプレゼンターを勤める。恙なく案件も通り、一安心。定刻退社して渋谷で途中下車。渋谷TOEIにて英仏合作のアクション映画を鑑賞。単身の殿方ばかり10数名で上映開始。米国大物監督の製作とオスカー女優の出演がウリ。う~ん。うらぶれた倉庫内でひたすらドンパチに終始する退屈な内容。これのどこが面白いのか少々理解に苦しむ。素人であるから解らぬが、銃器の殺傷能力をリアルに描いたそうな。緊迫・緊密になる筈の室内銃撃戦に眠気を誘われてしまうとは!これは役者が可哀想でありました。早目に最寄り駅まで戻り、マックで読書と妄想をして定刻帰宅。
5/8(月)晴れ時々曇り
連休明けも天気良し。9日振りの奉公先に変化なし。さしあたっての課題も連休前にやっつけてあるので小さな修正のみ。昼食にザンギ定食。午後はプレ御前会議。定刻退社して新宿で途中下車。シネマートにてこどもの日から公開されているメキシコ映画を鑑賞。観客40名程度、9割以上がおっさん。時事性を謳った宣伝惹句や邦題はミスリード。政治色や人間ドラマは希薄。これは単に追う者と追われる者をねちっこく描いたB級テイスト満載の追跡譚だろう。深読み不要。シチュエーションと展開は実にシンプルなので、あの手この手の攻防(スリル)を楽しめば宜しい。但し愛犬家の方々は要注意。原題は『砂漠』。ラスト、見渡す限りの荒漠たる地平線が、全く異なって眼前に広がる。これぞシネマトグラフィーの極。各駅停車でのんびり帰宅。
5/7(日)晴れ時々曇り一時雨
深夜に爆睡。6時前に覚醒。自転車で近所のシネコンへ。その前に駅前のマックで朝食。8:45開始の洋画には高齢の観客10名と閑散。連休最終日の朝一からご苦労様です。傘寿を過ぎても年に一本のペースを崩すこともなく発表し続けるアレン作品。これは熟練の職人が作った工芸品のような趣のある一品。軽快なテンポと饒舌な科白の応酬。恋も仕事も複雑な三角関係も陰惨なはずの殺人さえサラッと描かれる。野心にはスノッブが伴侶となり、最善と思った選択が満たされても、そこからまた新たな懊悩が始まる。成功とは喪失以外の何物でもないと言い切るアレンらしいアイロニーに満ちたラスト。蛇足①製作費は3千万ドルとキャストだけ考えれば割安か。(下世話ながら製作費のうち各役者のギャラがどれくらいだったのか気になる。)②初のデジタル撮影。(そもそもフィルムにこだわりがあったか。色調が変わったとは思えなかった。)③スティーブ・カレルの役は当初ブルース・ウィルスだったそうな。(ブルースのフィル役も観てみたかった。)一旦帰宅して愛犬と散歩と家の床掃除。夕方、義父を見舞に赤羽まで。帰路にファミレスで夕餉を孤食。サラダバーの食べ過ぎにはご用心。
5/6(土)晴れ
目覚まし要らずで7:00起床。近所のファミレスでモーニングセット。新聞精読。ユナイテッドとしまえんにて初日9:00開始の初回を鑑賞。場内は爺さん婆さんおっちゃんおばちゃん(つまり中高年層)過半で5割の入り。役者目当てというよりも喧伝されている監督・カメラマンの贔屓筋ではないか。監督もしぶとく作品を撮ってはいるが、量産時代(網走番外地シリーズなどの任侠やくざ路線)の1960~70年代は措いて80年代、高倉健に新境地を拓いた『夜叉』『駅』のころが最盛期だと思ふ。おおまけして1999年の『鉄道員(ぽっぽや)』まで。本作、質の良くないテレビの2時間ドラマを見せられた心地で落胆。肝心のシナリオが酷い。設定が陳腐で粗く、更には人物背景に深みがない。説明調のセリフが多く説得力もなし。ラストも取って付けたような真犯人や意外性のみを狙った出生の秘密。ああ観ているこちらが恥ずかしい。撮影もこれ見よがしのベタっとした夕陽など、あれが美しいと思えるのだろうか。役者はそれなりに健闘しておりました。主演の男優陣も嫌いじゃないし、サクラ・まさみ・文乃ちゃんの熱演には☆献上。一旦帰宅して愛犬と散歩、午睡後に義父を見舞う。ジムでエクセサイズをしてイタリアンの晩餐。
5/5(金)晴れ
実家で00:00就寝4:30起床。簡単な朝食を摂って5:00出発。関越道にて新潟を目指す。途中、石打にて休憩。9:00前には菩提寺到着。連休中に弟一家二組がすでに訪れ、墓石はキレイに清掃されて献花もあり。さらに磨きをかけて焼香・黙祷。10:00には帰路に就くが途中の事故渋滞あり、川越手前で高速を降りてゆっくり昼食。一般道を走って17:00過ぎに実家到着。近所の緑地公園を散歩。昨日持ち込んだメジナとイサキの刺身、その他野菜中心の晩飯を馳走になる。TVのバラエティ番組で眺めて23:00帰宅。
5/4(木)晴れ
6:00起床。弁当の仕上げと朝食、道具の整備をして7:00お迎いの車に乗って南房総布良港まで。3時間で現地到着。2時間ほど休憩をとって12:00乗船。13:00時出船。5時間6~17mの浅瀬で棚をとってあたりを待つ。本命はイサキだが高級外道のメジナばかりがかかる。晴天・無風・波穏やかなり。絶好の釣り日和であるが、結局芳しい釣果を得られず納竿。それでも良型のメジナを4尾、イサキ2尾をゲット。毎度の贔屓ラーメン店で夕食を摂って保田の漁協が運営する日帰り温泉(600円)でひと汗流して帰路に就く。アクアラインで若干の渋滞あり、帰宅は23:00。帯同者からタケノコを頂く。持つべきものは友。道具の手入れもしないまま実家へ急ぐ。
5/3(水)晴れ
8:00起床。駅前のマックで朝食。自転車で近所のシネコンまで。連休目玉としてIMAX(3D)での鑑賞。観客は時間帯からか1割程度と閑散。云わずと知れたシリーズ8作目を数える聖林アクション大作。回を重ねるごとにスケールアップと比例してお話もそれなりに面白くなっている稀有な例だと思ふ。テーマやキャラもお馴染みゆえに荒唐無稽な設定や無理な展開は眼をつぶるのが正しい鑑賞法。単純明快にスーパー改造車がビュンビュン走って大暴れ。敵もロシアの原潜など、常人では発想できませんな。さすが300億の製作費。すでに世界興行で1千億突破というから恐れ入る。人物造形もハッキリしていて爽快。徹底したエンターテイメントに大満足の一本。一旦帰宅して愛犬と散歩。衣替えで箪笥の整理、ほか掃除にも勤しみ居間でゆっくり。夕食は馴染みの中華を孤食。
5/2(火)晴れ時々曇り
昨日同様8:30起床。洗顔だけで家を出て池袋へ出張る。コンビニで朝食を調達して新文芸坐へ。≪魅惑のシネマクラシックス≫のワーナーブラザース特集続く。本日のカップリングは西部劇の古典2本。9:30開始時には4割を超える入り。客層は昨日同様99%が高齢男性。乾坤一擲の演目にふさわしい。両作とも半世紀近く前に制作された古典中の古典。少しまだるっこしい部分もあったが5時間映画館の暗闇で光と影に浸って過ごす。一旦帰宅して愛犬と散歩。愛車に乗って量販店でタイヤとエアコンのフィルター交換。金6万円弱なり。馴らし走行を兼ねて赤羽へ義父を見舞う。帰路、ファストフードで夕餉を孤食。
5/1(月)晴れ時々曇り一時俄雨
8:30起床。洗顔だけで家を出て池袋へ出張る。コンビニで朝食を調達して新文芸坐へ。G/Wは定番の≪魅惑のシネマクラシックス≫でワーナーブラザースの特集。本日の演目は刑事もの2本。9:40開始時には3割程度の入り。99%とっつぁん・じっちゃん。家で居場所がないのでありましょう。連休谷間だろうが名画座通いが日常。それは当方も同じ。両作とも以後の類似諸作に多大な影響を与えた記念碑的な作品でありましょう。かっこいいですねぇ、イーストウッドとマックイーン。監督のドン・シーゲルとピーター・イェーツも良い仕事をしている。ロバート・デュバルやジャクリーン・ビゼットなども当然若い。大昔の映画はよく覚えている。一旦帰宅して愛犬と散歩。午睡をして夕方、赤羽まで義父を見舞う。帰路、ファミレスで夕餉を孤食して読書。