Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

孤高のメス

2010-06-25 07:37:29 | 映画
80年代、いなかの地方都市の病院に主人公が赴任する。
冷静で正確な技術を持ち、患者のことを第一に考える主人公の姿勢は、仕事に疑問を抱いていた看護師らにも影響を与え、停滞していた院内の空気を活気づかせていく。
そんなある時、主人公は脳死した患者からの移植を行うか否かという大きな決断を迫られる。
それはまだ法律で認められた手術ではなかったが、主人公はリスクを背負おうとも、助けられる命に手を差し伸べようとする。
「クライマーズ・ハイ」以来2年ぶりの映画主演となる主人公に扮するのは堤真一。
主人公は、当時の法律ではタブーとされた手術に臨むが、その根底にあるのは「患者の命を救う」という医師としてごく当たり前のことを成そうとする心だ。
自らの信念にもとづいて行動する男の姿を描くという点で「クライマーズ・ハイ」にも通じ、不可能に挑戦していく人々のきずな、人と人との命をつなぐ大切さを描き出していく。
さらに、原作者が現役の医師でもあると言うのがリアリティーを増している。
夏川結衣、吉沢悠、中越典子、成宮寛貴、余貴美子、生瀬勝久、柄本明といった実力派共演陣たちのアンサンブルは重厚かつ繊細で、必ず世界に引き込まれているはず。

ここん所、秀作に恵まれたラッキーだ。
ぜひぜひ。



ザ・ウォーカー

2010-06-24 07:35:57 | 映画
近未来世界の創造。
視覚で感じる色に意図がある。
映像のどの部分も、意図的に加工された色である。
単純なセピアや白黒ではなく、焦げた大地の茶色に、劇中の世界から失われた緑の色を加えた色。
その色相に彩度と明度のありとあらゆるバリエーションが掛け合わせられる。
ある部分はあせて、ある部分は強みを帯びている。
変化した色調に音楽に身を委ね、五感で味わう。
すると、色彩で語ることなのではないかと思われてくる。
この色調を際だたせるため、構図は単純。
荒地をひとりで歩き続ける男。
世界は壊れ、でも広く。
人は小さい。
主人公が西部劇の荒野を行くガンマンに連なる。
そして神話的存在であることが明らかになる。
主人公が物語の象徴である事を強調するためでもある。
物語を視覚で語ろうとするのだ。
ここには、「ブレードランナー」でも「マッドマックス」でもない近未来世界像の創造と、「シン・シティ」「300/スリーハンドレッド」以降の映像表現を目指す、強い意志がある。
本作の全米公開後、名作アニメ「AKIRA」の実写版リメイクの監督に抜擢された監督のヒューズ兄弟が、どんな表現へ向かうのか、今後の動きがかなり気になる。



ブラッスリー・アンブレ

2010-06-23 07:54:32 | 町ネタ(京都編)
ココ最近は、室町界隈、綾小路界隈はにぎわって来ているんだ。
祇園祭も1ヶ月をきったけれど、祇園祭で賑わっているのではなくて、飲食店の出店ラッシュである。
夜でも町が華やかになりいい面もあるが、モラルが無いと街が汚くなると言う側面も。
自分のところだけではなくて、「町内が...」見たいな発想で事業主さんは頑張って欲しいですね~

そんななかの1軒。
四条は室町を上がったところに出来た「ブラッスリー・アンブレ」に行ってきた。
地階という珍しい店舗で、それも既存の呉服屋さんの地下。
エントランスから内装のオレンジが目を引くのだ。















店内は意外に広くて、テーブル席数席にカウンターが有ります。
ボクの勝手な勘違いで、イタリアンだと思って入ったけれど、実はフレンチ?なのかな?
第一印象は値段が「安価」
そう、安いということ。つかみはいい感じ。
でもメニュー内容が「薄い」
少ないと言う事です。チョット残念。
オシャレでチョイ上等嗜好なのかな~と思いきや、安っぽいところも見えたりして......
どうせなら、盛り付けなどは気にせずに、ざっくばらんに、たくさん盛り付けて、わいわい気軽に頂ける、フレンドリーと言うかサンパティックというか...








接客もヘンに堅苦しいから、食事する楽しさが増幅しないんだよね。
雰囲気が暗いのかな~
陽気で居たらもっと楽しい店なのに~









お金を掛けなくてももっと良い店になりそうなのに、チョット何かが足りないから凄く残念でした。
ほんとハードはいい物を持っていると思いましたよ。









マアさておいて、食事はこんな感じです。
これ+ワインを1瓶あけて¥7800ナリ。
安いと思うんだけれどな~

オープンしたてだし、これからだから頑張れ~


告白

2010-06-22 07:29:20 | 映画
展開を考えれば、何処に落ち着くんだろう?
そんなたどり着くところが無いサスペンスに思える。
「学校」という雛形の中で、向き合う生徒と教師、大人と子供は知っている。
生徒に愛娘を殺されて報復を企てる女教師。
罪を犯した我が子を偽りの姿でかばう母。
自己中心的な熱血教師。
しょせんは個性が無いその他大勢の生徒たち。
彼らが繰り広げる負の連鎖に、一歩踏み間違えれば、誰しもが引きずり込まれる可能性があることを。
多角的なドキュメンタリータッチで、時折、冷酷なユーモアを散りばめ、ロック音楽を被せつつ、青少年をめぐる殺伐とした今の仮想現状をポップな宗教画のようなタッチで描き出していく。
全ては独り語りによって進行するのだが、皆、虚空に向かってつぶやいていくよう。
告白は必ず真実とはいえず、自分にとって都合のいい解釈や妄想を含むことを示唆する映像は、「自分が一番」と自分愛から悪をも肯定する、そして自分を取り巻く周りの環境とのコミュニケーション不在を強化する。
無機質な画面、色あせた画調。
曇天に覆われた校舎、高画質ハイスピード撮影で捉えた暴力。
そして、そうあっては欲しくない「祈り」にも似たレディオヘッドの歌声。
悪として利口に考えていく、大人と子供の陰惨なバトルではなく、一人孤立した者たちの、悪であろうが善であろうが、同情を求め、自分の味方を増やそうとする行為を、自分で正当化して偽りの美化された、また矛盾した、いわゆる「魂の叫び」に他ならないのか。
話はさながら復習劇のような....。
学校いや、社会崩壊の状況もと、それでもライフワークである天命としての「教師」を全うしようとする女性が、子供の目線に降り、「命」の尊さを過激に諭す物語である。
「アウトレイジ」や「ヒーローショウ」などの陰惨なだけの暴力と同列にみなしてはいけない。
人間臭いゆえ、泥沼にはまった者が抱える痛みと哀しみ。
憎悪は反転し慈愛へと向かい、生きづらい時代のバイブルとして誰もが認め合う。
いわば現代を深く理解した、厳しいマリア様のメッセージのようだ。

いよいよ出てきました、今年度の僕の秀作候補。
こう言った映画に出会えると嬉しい。
ぜひぜひ。


沖縄 陶芸 工房壱 壱岐幸二

2010-06-21 07:00:08 | インポート
つい最近のブログにもアップしましたが、沖縄の陶芸家の友人が個展を開くのだ。
場所は神戸の灘区の「器 暮らしの道具 フクギドウ」www.fukugi-do.comを参考に。

葉書にはこう記されています。
「陶器工房 壱、壱岐幸二・章子さんの器が沖縄からたくさん届きました。夏のテーブルをグッと涼やかに演出してくれる器ばかり。是非ご来店くださいませ。」
作家在店日/7月3日(土曜日)・4日(日曜日)
会期2010年7月2日~7月10日

興味のある方はゼヒゼヒ。