Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

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カルテット

2013-04-30 05:10:57 | 映画
絶対におかしい!
何故ダスティン・ホフマンは今迄監督にならなかったのだろうか?
こんなにも、楽しくて笑える映画が撮れるのに監督業に今迄チャレンジしてこなかったなんて非常にもったいない。
それは才能の持ち腐れと言う、一種の才能の浪費で、罪な事だと思う。
この映画の宣伝キャンペーンの為に来日した彼は、1度だけ70年代に映画監督にトライした事があると言う。
しかし、当時の彼は映画監督と言う職業に自分が向いていないと自分自身で判断し、撮影途中で他の監督を依頼して、彼は監督を退き、以来映画の監督はしなかったと言う。
しかし、この度メガホンを取り、彼自身諦めていた夢の監督業に新たにチャレンジしたと言う訳だ。
私はこの作品を観る限り、監督としても非常に素晴らしい演出力をしっかりと持っていると思う。
彼がもっと以前から、自身の才能を認めて沢山作品を撮っていたなら、ハリウッドにはもっと名作が多数出来ていた事だろう。
そして、また本作品は単に、映画ファンのみならず、それこそはクラッシック音楽ファンにも、たまらない作品だ。
音楽ファンも充分にきっと楽しんで、喜んで観ると思う!
本編の中では、数え切れない程沢山の名曲が奏でられているのだ。
しかも名演奏家が多数出演しているのだから、これを見逃してしまっては本当に大損失だ。
そして、その俳優達の平均年齢が実際には何歳になるのかは知らないけれども、この出演者はみんなイキイキとした、もの凄く良い表情をしているのだ。
クリント・イーストウッド監督にも言える事だけれども、俳優を長く生業として来られた人が監督業に転向した場合には、やはり俳優の扱い方がダントツ巧いので、素晴らしい演技を俳優から引き出してくれているなと観ていると私は、常々関心をするのだ。
この作品でも文句無く俳優陣が最高だ。
実際高齢である彼らのセリフは、非常にリアルで、活き活きとしている!
余談だが、こんな素敵な特別養護老人施設が日本にもあったなら、私は今から先行予約をして置きたいと思う程だ!
素晴らしい庭園に囲まれていて、花々も美しく、その自然の素晴らしい環境の中で、自由に音楽がライブ演奏され続ける施設なのだ。
現役時代に音楽家として活動していた人達が皆入居者と言う施設では、認知症でボケテなどいられない!
音楽の演奏に忙しくボケている暇などは無いのだ。
とは言え、年齢には勝てなくて、所々認知症の病状が表れているシーンも描かれている。
実際、介護施設で介護職に就いていた私は、高齢者の能力が総て加齢と共に喪失してしまう事は無い事を充分知っている。
基本的には、昔行って来た能力を活かしてその力を、若い人達と分かち合うと言う社会参加という事が、素晴らしい力を相互に産むことになる。
アーティストばかりが集合しているこの様な施設だから、音楽療法の効果も抜群そうだ。ストレスは軽減出来そうだ。本当に素晴らしい夢の様な介護施設だ。
映画の中の世界は所詮夢物語と考えるべきではない。人は何歳になっても何かに新たにチャレンジして行く事が出来るのだ。
そして、その力を他の人々と分かち合う事が大切だ。
この映画で、離婚した2人が、最後にカルテットを披露する時に、プロポーズをするシーンでは涙が止まらない!
人間幾つになっても、新しい未知の今日を生きるのだから!とても勇気を貰える今年最高のエンターテーメントムービーだ。
今やらなければ、後はスポットを浴びるのは、自分の葬式だけと言うセリフは最高だ!
何にチャレンジするかは、一人一人相違があるだろうが、皆新しい今日を、新しい未知の自分を生きて行く勇気をこの映画から、得て欲しい!


欧米人率95%

2013-04-29 05:42:57 | 町ネタ(京都編)








京都にもアイリッシュ・バーはたくさん存在します。
そこにはスコットランド人を中心に欧米人が多数たむろしています。
ココも以外にそんな場所でした。
ちょっと気になっていたのでモーニングを食べにきました。
改めてくると、内装はオシャレですね~
デザインもキレイで先鋭的。
そして肝心のモーニングですが3000円から1300円ぐらいの幅でありました。
当然一番安いのを注文します。
宿泊客でない旨を伝えて入店。
ココのグリルはテーブル席、カウンター席、テラス席と分かれているそうだ。
もう少し暖かければテラスも良かったんだろうね~








「玉子の焼き方」と「付け合せ」を選べます。
で、驚いたのが1300円だとこのおかずのみ。
コーヒーは?パンは?
別料金なんですよ~
でもパンはラッキーにもカウントされていなくて、無料でいただけました~
でもコレでパンもカウントされていたら幾らなんだろうかと思うと、なかなか怖い朝食でしたね~
参考までにレシートの写真も。
味?
コレで美味しくなかったら怒りますよ~
しっかりしたホテルだけあって、ジャム類は新品がおいてありました~
貧乏人なボクは持って帰りそうです~



リンカーン

2013-04-28 05:09:39 | 映画
昔、アメリカも血まみれだったんだ。
この時代なら、何が正しく、誰が悪いのかも分からず、とにかく皆、生きるために闘って死んでいったんだろう。
現実感が怖過ぎる冒頭のシーンは、アメリカという国の過酷な生い立ちを、映し出していた。
それと平行して政治闘争が始まる。
奴隷制度と政権を巡る「言葉」遊び?による闘いである。
だが闘いのまっただ中にいるはずのリンカーンはどこか冷めていて、血と汗と涙のどこからも離れて見える。
主軸のストーリーの外側に、主人公リンカーンがいる。
ダニエル・デイ・ルイスのリンカーンの声は甘くまろやかで、いつか自分は殺されるだろうという予感に満ちた甘美さが、その声を作り上げているのか。
死人のみが持つクールな艶やかさが...そして甘美な声がかろうじて存在する。
演技よりも発言を映し出しているのか?
この映画が戦争映画にも政治映画にも伝記映画にも属さないのは、それ故なのか?。
血まみれの果てのスイートが、この映画を語る。
「リンカーン」とは、男たちの血まみれの闘争の外側に生きた幽かな意志のではないか。
今も世界中のどこかに生きている、これから生まれてくるであろうはずのさまざまな「リンカーン」に、この映画はメッセージを投げかける。




イタリアンかフレンチか?創作洋食?

2013-04-27 06:19:33 | 町ネタ(京都編)








ガレージの存在は知っていましたが、そのガレージがビルになっていて、テナントがたくさん入っているとは知りませんでした。
ちょっと上を見上げたら気づくはずなのに、案外ボ~っと歩いているんだな~と反省。
1階エントランスもきれいに整っています。
その2階にある飲食店サンです。
店内の内装は高級なデザインモノみたいです。
インテリアショップみたいですね~








センターに大テーブルがあって、その1角には茶道の火元みたいな物がありました。
抹茶を入れるのかな?
壁面は販売も兼ねた展示物。
奥に長テーブルみたいなレイアウト。
キッチンはオープン気味。
で、肝心の食事は...値段設定は高めです。
イタリアンとかは1皿が高いですよね?そんな感じ。
で、サラダとか魚料理にピザ等を注文しました。








合計価格は9990円。








気軽に...っと言うには、かけ離れているので「ハレ」の日にでもお越しいただければよろしいかと。


舟を編む

2013-04-26 05:12:23 | 映画
多少の秀作感を持った作品である。
日本映画にはウンチク?エッセー?的な映画がたまにお目見えします。
「私は二歳」、「お葬式」、「おくりびと」。
それに「辞書作り」というプロットも加わった。
本作では、主人公とヒロインの恋の行方をのぞいては、主軸のドラマを牽引する起伏に富んだアクシデントは何も起こらない。
しかし辞書の完成まで15年間の地道な作業が観測されている。
そして知らなかった苦労が垣間見れる。
膨大な用例採集、見出し語の選定、語釈をめぐる議論。
この映画の中での助演は<言葉>と<文字>。
映画は2つをめぐるアクション映画であり、画面は停滞することなく、滑走し続け、見る者を飽かせない。
15年の長い歳月のあいだには、幾人かの<死>と言うドラマも訪れるが、感傷に耽ったりみたいな愁嘆場をみせない。
簡潔で抑制した語り口も良い。
茫漠とした主人公の松田龍平は新境地。
往年の映画を心地よく刺激する渡辺美佐子、伊佐山ひろ子というキャスティングにも納得させられた。
案外良い映画かもしれませんよ