監督は「ターミネーター3」で、ある意味評判のジョナサン・モストウ。
評判良くないけど、気にしないで見に行った。
が、わずか1時間半なのに、そわそわする人、背伸びする人、ため息つく人が・・・。そして、映画に没頭できず、そんな人々が気になる私。
なんででしょ? なんか間延びがする。
サロゲートだらけになった世の中の世界観が今一なんだよね。ビジュアル的にはみんな美男・美女になって、ブルース・ウィルスだってサロゲートに懐疑的なんで、あえて自分似のロボットをチョイスしているらしいんだが、金髪で毛がある(フサフサはしてないが)、皺がない。
でも、それだけで、トイレをどうするのかは分かったけど、食事はどうしてるんだろ?とか、なんか日常生活の突っ込んだところを描いて欲しかった。街並みも工夫がない。リアリティは望まないけど、そこら辺のこだわりがあった方がSF映画っぽいじゃん。
サロゲート反対派の人の描き方も、サロゲートが買えなかった貧乏人の集まりみたいな感じにしか見えなかった。
ストーリーもなんか納得できないよね。サスペンス的要素を入れるならもっとプロットも丁寧に組み立てて欲しかった。年寄り一人Vs生身のデブとブルース・ウィルスで、世界を救っちゃうんだよ~。FBIや国防省が役立たずで。
サロゲートの世界を放送するニュースのアナウンスが「ニューヨーク、ロンドン、北京でも~」とあって、東京じゃなくて北京だった・・・。
東京というか日本の家だと、サロゲートに接続するベッド(高いマッサージチェアにさらに機械が接続している感じで、人間が寝るベッドは別に必要)が大きくて家族の人数分置けないから、日本では普及しなかったのかなあ?
映画を観終わってロビーに出たら、秋葉系の人がやたらいっぱい・・・。「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」を、これから見ようとする人々だった。こっちの方がサロゲートよりSFっぽい。