礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

雄山閣文庫の近刊広告(1936年10月)

2014-05-30 04:03:16 | 日記

◎雄山閣文庫の近刊広告(1936年10月)

 昨日の続きである。昨日、雄山閣文庫『古事記』(『古典研究』第一巻第一号「第一付録」)の巻末に載っていた、同文庫に関する案内を紹介した。この案内は、上下二段にわたっているが、昨日、紹介したのは、その上段にあたる部分で、本日は、その下段にあたる部分を紹介する。改行は原文のまま。

近 刊 雄 山 閣 文 庫

神皇正統記 一冊 解説するまでもなく、日本
国体史観として日本人必読
の歴史書中の聖典で、吉野
忠臣北畠親房卿の名著。

愚管抄 一冊 神皇正統記と並び中世を代表する
史論神武天皇より鎌倉時代迄の君
臣の事蹟及び天下治乱の跡を叙す

吾妻鏡 五冊 鎌倉幕府創設より約一世紀間の最
も信拠すべき武家政治の目録体歴
史書、史家、読書子の必備書。

海国兵談 一冊 林子洋の名著、寛政三年刊行、
幕末海防軍事地理の機密を論ず
当時日本の発売禁止書。

政談 一冊 荻生徂徠の政治経済思想を代表する
著書、江戸中期、元禄、享保時代の
認識にはこの書なくしては不可能。

【刊行予定】 日本書紀、続日本紀、日本後記、
続日本後記、文徳実録、扶桑略記、大鏡、水鏡
増鏡、栄華物語、新撰姓氏録、古語拾遺、万葉
集、古今集、(他勅撰、私撰歌集)、台記、中右
記、御堂関白記、玉葉、(他公家日記)、平家物
語、源平盛衰記、太平記、太閤記(他戦記物)、
源氏物語、枕草紙、其他近世に到るまでのあら
ゆる史書、文学書、文書、史料続々刊行

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