◎2013年前半「読んでいただきたかったコラム・ベスト10」
昨日の続編である。これまでのコラムのうちで、特に自信を持ってお送りし、また読んでいただきたかったコラムを選んで紹介する。題して、「読んでいただきたかったコラム・ベスト10」。本日は、その2013年前半バージョンである。
1◎大正12年9月4日、陸軍被服跡の惨状を目撃する 2013・1・19■昨日の続きである。調布市の竹内武雄さんが書いた『郷土の七十年』(啓明出版、一九七九)から、「大震災と災害」という文章の後半を紹介する。
2◎周武廃仏の後に石仏と石経とが始まった 2013・4・15■本そのものより、本に挟まっている付録のほうに興味を覚えることがある。数日前に入手した『法律史』(現代日本文明史・第五巻)などは、その一例である。
3◎「革命よりも戦争がまし」、「革命よりも敗戦がまし」の昭和史 2013・2・18■昨日紹介した高木惣吉『連合艦隊始末記』(文藝春秋新社、一九四九)』の「政治・戦争・人」によれば、戦後になってから、岡田啓介元首相や及川古志郎元海相は、日本が戦争に突入したのは、「日本が二つに割れる」のを避けるためであり、やむをえなかったという感想を表明したという。
4◎家族の将来に関する80年前の予言 2013・3・9■高田保馬の『社会雑記』(日本評論社、一九二九)という本を読んでいたら、こんなことが書いてあった。八〇年以上前の本だが、家族の将来に関する、この予言は当たっている。さすがは、社会学者である。
5◎高木惣吉が描写する西田幾多郎の風貌 2013・2・16■元海軍少将の高木惣吉という人は、軍人らしからぬインテリであり、また巧みな文章を操る人であった。
6◎三木清の死と知識人の無気力(大熊信行『国家はどこへ行く』より) 2013・1・11■本年になって、二回ほど、大熊信行について取り上げた。
7◎「一億総懺悔」論のルーツは、石原莞爾か 2013・1・9■昨日の続きである。大熊信行『戦争責任論』(唯人社、一九四八)の「首相宮と石原莞爾中将」から、昨日、引用した箇所に続く箇所を引用する。
8◎坂ノ上言夫、坂ノ上信夫は同一人物、ではその本名は? 2013・1・3■以前から、坂ノ上言夫という文筆家のことが気になっていたが、どういう人物か皆目見当がつかなかった。国立国会図書館の書誌情報によれば〈サカノウエ・ノブオ〉と読むようだが、生没年についてのデータは示されていなかった。
9◎入学者選抜における学科試験の廃止によって生じた弊害 2013・3・22■昨日の続きである。平田宗史氏の『教育汚職』(溪水社、一九八一)によれば、一九二七年(昭和二)一一月、文部省が中学校試験制度を改め、入学者選抜における学科試験の廃止を指令した際、次の諸点が懸念されたという。
10◎警視庁令「興業取締規則」(1940)と「脚本」の検閲 2013・5・26■昨日の続きである。ここのところ、日本演劇協会編纂『演劇年鑑 昭和十八年版』(東宝書店、一九四三)の巻末にある「興業取締規則」(警視庁令第二号、一九四〇年二月一日)を紹介している。