猪突猛進

週末はいい天気でしたねー。

雨続きでうんざりしていたところに、晴れた休日。
青空のありがたみがいつもの３割り増しくらいに感じられました。


折角晴れたんだからなにかしたいと思い、プチハイキングに行ってきました。
場所は・・・一応伏せておきます。


山を登り始めて数分経ったとき、こちらに近づいてくる物音が聞こえてきました。

人の足音などではなく、無意識に身構えてしまうような激しい音。
しかも、なんか唸り声みたいなのが混ざっているような・・・


一体なんの音・・・


と周囲の様子を観察しようとした瞬間、
大きなイノシシが何やら唸りながら、目の前を横切って行きました。
・・・猛烈なスピードで。


どうやら、怒りくるっていらっしゃるご様子・・・。
もののけ姫に使われているような、怒ったイノシシの唸り声がリアルに聞こえました（笑


イノシシは斜面を駆け下りて登場し、道を横切ってさらに斜面を下って行ったので、
一瞬で視界から消えました。
急接近してきた謎の生命体がイノシシだと認識してから姿が見えなくなるまで、おそらく３秒もなかったんじゃないかと思います。


生まれて初めて、動物に対して身の危険を感じました。

体当たり食らえば内臓破裂とか起こしかねないし、
吹っ飛ばされて斜面を転がり落ちれば骨折は避けられそうにない・・・
下手に頭打てばそれだけで死ねる・・・

・・・青くなりました。


とりあえず、状況を把握することから始めました。


最初に思ったのは、春は多くの動物にとって繁殖期だから、
雌をめぐって雄同士で喧嘩しているんだろうか、ということ。
まだ周りにいるかもしれない喧嘩相手を想定し、警戒しました。


さすがにそんな巻き添えはごめんこうむりたい・・・


すると、まだ近くからがさがさ音が聞こえるではありませんか。


まさか・・・まだいるのか・・・とこわごわそちらに視線をやると・・・

























・・・うりぼう！


ようやくイノシシが怒っていた理由が分かりました。
きっとこいつらのお母さんだったんだろうなぁ。


野生のイノシシ見たのも、うりぼう見たのも初めてです。
出身は田舎ではあるものの、小さな港町なのでさすがにイノシシはいませんでした。

イノシシなんて珍しくもなんともないよ、って人もいるみたいですが、
足跡くらいしか見たことがなかった僕は感激しました。


それにしても、うりぼう可愛い・・・




「猪突猛進」を身をもって学んだ一日でした。

あのくらい猛々しく、真っ直ぐに生きてみたいものだと思いました（笑