
「不意に第二のアイディアが起った。
その奇妙なたくらみはむしろ私をぎょっとさせた。
――それをそのままにしておいて私は、何食わぬ顔をして外へ出る。――」
・・・ということで、檸檬。
果物屋さんで買うつもりだったけど、運悪く閉まっていたので隣の八百屋さんで購入。
重い画集を積み重ねることは出来ないので、代わりにその小説そのもの。
近所のおばーちゃんがやってる小さな本屋に置き去りにしてきても良かったんだけど、
好きな場所のほうがいいかと思って、最近お気に入りの暇つぶし場所で―。
「変にくすぐったい気持が街の上の私を微笑ませた。
丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛てきた奇怪な悪漢が私で、
もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなに面白いだろう。」
幸か不幸か、不発弾はまだ手元に残っています。