これまで、あまり映画を見に行くことはなかったので、
日記的な意味も込めて感想を書き残しておこうと思います。
見に行ったのは「ノルウェイの森」
半年前からの約束だったので、
公開後の評判に関わらず見に行くつもりではいました。
面白かったのは面白かった…けれど、映画単品としてはおすすめできません(笑
原作読んだことのない人には
話がよくわからない変態映画にしか思えないだろうし、
原作を読んだことのある人には、違和感を覚える箇所多数。
ファンには一層強い不満が残ったみたいです。
まず商業的な成功は望めないだろうし、
映画としての評価も高くはならないだろうと思います。
普段映画を見ない門外漢の一意見でしかありませんが。
そもそも文庫本2冊を2時間ほどの映画にまとめるのは無理なんでしょうね。
個人的に大切だと思っていたシーンが多々カットされていたことが不満でした。
原作に無い演出も少なからずあったので、そういう不満が強まります。
もともと起伏が少ない物語ですが、映画化されるとそれが際立つ印象も受けました。
終わってみて、どこがクライマックスだったんだろう…と。
まぁ、仕方ないんでしょうね。。
個人的な不満を挙げてます。
冒頭の飛行機のシーンの「直子は僕のことを愛してすらいなかった」という回想がない。
これは個人的には致命的に思えるんだけど…
「君が大好きだよ、ミドリ」
「どれくらい好き?」
「春の熊くらい好きだよ」
「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」
「春の野原を君が一人で歩いているとね、
向うからビロードみたいな毛なみの目のくりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。
そして君にこう言うんだよ。
『今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか』って言うんだ。
そして君と子熊で抱きあってクローバーの茂った丘の斜面をころころと転がって一日中遊ぶんだ。
そういうのって素敵だろ?」
「すごく素敵」
「それくらい君のことが好きだ」
…こういういかにも村上春樹的なやり取りが徹底的にカット。
こういうところがいいのに…。
村上春樹は食べ物の描写にも定評があるのに、美味しそうな食べ物の演出も皆無…
これでは、ワタナベくんが緑の料理をほめたのは社交辞令という誤解が生まれかねない 笑
そもそも、重要なサブキャラクターの描写が少なすぎます。
原作を知らなければ、
スタッフロールにあった「突撃隊」が誰のことか分からないし、
緑が苦労しながら本屋を続けていることなどの詳細を省いたがために、
もはやただの痴女と化しているし、
永沢さんは原作以上に最低な男でしかなく(もはや永沢さん自身に同情するしかない)、
ハツミさんは怖さばかりが強調されすぎて全然魅力的じゃない…
とにかく色々。
最後のレイコさんのシーンは監督なりの解釈なんだろうけど…
あえていじらなくてもよかったんじゃないかと。
ワタナベくんと直子が二人で草原を歩き続けるシーンがあるんですが、
ノーカットにこだわったがために不自然に往復することになり、
カメラがレールの上を行ったり来たりしているのがありありと分かってしまいました。
あれはひどい・・・。
ひたすら大音量の不協和音が続くのも辛かった・・。
それが直子の病的な側面を強調する演出の一環なら、
十分に効果を発揮していると言えるけど(笑
色々書いたけど、
一番気に入らないのは菊池凛子がどうみても20歳じゃないこと、
そして個人的に好みじゃないことなのかもしれません(笑
まぁ、知っている人同士で観て、あれはないなぁって言う分には楽しいですよ。
映画だけ見て、アンチが増えるとしたらちょっと悲しいですけどね。
日記的な意味も込めて感想を書き残しておこうと思います。
見に行ったのは「ノルウェイの森」
半年前からの約束だったので、
公開後の評判に関わらず見に行くつもりではいました。
面白かったのは面白かった…けれど、映画単品としてはおすすめできません(笑
原作読んだことのない人には
話がよくわからない変態映画にしか思えないだろうし、
原作を読んだことのある人には、違和感を覚える箇所多数。
ファンには一層強い不満が残ったみたいです。
まず商業的な成功は望めないだろうし、
映画としての評価も高くはならないだろうと思います。
普段映画を見ない門外漢の一意見でしかありませんが。
そもそも文庫本2冊を2時間ほどの映画にまとめるのは無理なんでしょうね。
個人的に大切だと思っていたシーンが多々カットされていたことが不満でした。
原作に無い演出も少なからずあったので、そういう不満が強まります。
もともと起伏が少ない物語ですが、映画化されるとそれが際立つ印象も受けました。
終わってみて、どこがクライマックスだったんだろう…と。
まぁ、仕方ないんでしょうね。。
個人的な不満を挙げてます。
冒頭の飛行機のシーンの「直子は僕のことを愛してすらいなかった」という回想がない。
これは個人的には致命的に思えるんだけど…
「君が大好きだよ、ミドリ」
「どれくらい好き?」
「春の熊くらい好きだよ」
「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」
「春の野原を君が一人で歩いているとね、
向うからビロードみたいな毛なみの目のくりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。
そして君にこう言うんだよ。
『今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか』って言うんだ。
そして君と子熊で抱きあってクローバーの茂った丘の斜面をころころと転がって一日中遊ぶんだ。
そういうのって素敵だろ?」
「すごく素敵」
「それくらい君のことが好きだ」
…こういういかにも村上春樹的なやり取りが徹底的にカット。
こういうところがいいのに…。
村上春樹は食べ物の描写にも定評があるのに、美味しそうな食べ物の演出も皆無…
これでは、ワタナベくんが緑の料理をほめたのは社交辞令という誤解が生まれかねない 笑
そもそも、重要なサブキャラクターの描写が少なすぎます。
原作を知らなければ、
スタッフロールにあった「突撃隊」が誰のことか分からないし、
緑が苦労しながら本屋を続けていることなどの詳細を省いたがために、
もはやただの痴女と化しているし、
永沢さんは原作以上に最低な男でしかなく(もはや永沢さん自身に同情するしかない)、
ハツミさんは怖さばかりが強調されすぎて全然魅力的じゃない…
とにかく色々。
最後のレイコさんのシーンは監督なりの解釈なんだろうけど…
あえていじらなくてもよかったんじゃないかと。
ワタナベくんと直子が二人で草原を歩き続けるシーンがあるんですが、
ノーカットにこだわったがために不自然に往復することになり、
カメラがレールの上を行ったり来たりしているのがありありと分かってしまいました。
あれはひどい・・・。
ひたすら大音量の不協和音が続くのも辛かった・・。
それが直子の病的な側面を強調する演出の一環なら、
十分に効果を発揮していると言えるけど(笑
色々書いたけど、
一番気に入らないのは菊池凛子がどうみても20歳じゃないこと、
そして個人的に好みじゃないことなのかもしれません(笑
まぁ、知っている人同士で観て、あれはないなぁって言う分には楽しいですよ。
映画だけ見て、アンチが増えるとしたらちょっと悲しいですけどね。