28歳の誕生日はなんだか盛りだくさんだった。
facebookでは誕生日非公開にしているのにブタヲさんからお祝いメッセージが届いた。
ありがたいことだけど、なぜ分かったんだろう。
同日、第2回病院演奏会を開催した。(別に意図的にかぶせたわけじゃないよ?)
自分の実力を省みず、かなり上手な後輩とチャルダッシュを弾いて大コケ
(実力に格差があると、こういうときとてもつらい)。
某親友の結婚式で弾きたいと思ってやってみたけど、僕には荷が勝ちすぎるかな。
打ち上げはその後輩が選んだタパスで粛々と行った。
でも、途中参加のサザンはそれでは飲み足りなかったらしい。
「きいさんたちが近くで飲んでるみたいなんですが、行きませんか?」
・・ご一緒させていただきます。
行った先はamiamiという小さなお店。
そこではご機嫌なおじさんたちが楽器を出して弾き散らかしていた。
22歳だという若いマスターも苦笑い。
貸し切りで飲んでいたけど、その中にケーキ屋の店長さんが混ざっていた。
きいさんらの飲み友達らしい。
ついてそうそう、サザンが僕が誕生日だということをばらしてしまう。
「え、君今日誕生日なの?・・・じゃあ、俺今からケーキ取ってくるから」
寒空の中、店を飛び出して行ったその初対面のおじさんは、本当に自分の店で売っているケーキを持ってきてくれた。
ケーキに刺さったろうそくを吹き消すなんて20年ぶりくらいじゃないだろうか。
おまけにきいさんのハッピーバースデー生演奏付き 笑
その店長、音楽は好きだけど自分では演奏はしないらしい。
「代金の代わりに楽器弾いてね」
その後行った先のタブロイドというお店もマスターが音楽好きらしく、
深夜2時だったにもかかわらず音だしを許してくれた。
というわけでみんなでカノンを弾いた。
チェロ一人に対してバイオリン4人という不思議な編成で。
…が、楽譜がない上にみんな酔っぱらっているからいつまでたっても終わらない。
落ちても適当に弾いたらはもっちゃうもんね。
ケーキ屋さんの店長もipadで録音しながら楽しんでくれてたみたいだった。
安いものではなかっただろうけど、ある程度のたしにはなったんじゃなかろうか。
ちなみに、弾いてる最中にやってきた他のお客さんも嫌いではなかったみたいで林檎ブッセをくれた。
いい人といい店。笑
院内演奏会でぼろぼろになった日の夜だったけど、カノンを弾いてやっぱり音楽って楽しいと心の底から思った。
へたくそでも楽器は続けようと思う。
いい誕生日だった。