風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

個人的な話をつらつら

2014-11-13 23:08:06 | Weblog

ベランダに干したタオルが冷たい風にたなびくのを見ると冬になったなとしみじみ思います。

あとなんか冬の匂いってありますよね?
暖房器具をつかうときに出る匂いかな…寒い季節は正直嫌いだけど、なんかほっとします。


最近、結婚を意識することが多くなりました。

でも本心を言うと、周りを見ていてあまり魅力的に感じません。制約が多くなる一方でどれだけの見返りがあるんだろうかとシニカルにとらえてしまいます。


村上春樹の「回転木馬のデッドヒート」に掲載されている「プールサイド」

前々から、よくわからないなりに大人の小説って感じで面白いなと思ってはいましたが、歳をとるにつれてその短編の中で描かれている人物と自分が気持ち悪いくらいに重なって見えるようになりました。そういう生き方をしたいわけではないし、目指しているわけでもないけれど、実際に小説の中の人間と同じ行動パターンをしているというような錯覚に陥ります。

彼は人生に対し斜に構えているけれど、中学生や高校生のそれとは違って成熟した大人ならではの割り切ったドライな人生観を持っています。きっとそういうのが現実的な結婚には必要不可欠な要素なんでしょう。

お互いに好きだから結婚しようなんて単純な話じゃなかったことを、恥ずかしながら全く知りませんでした。一度は本気でそう言ったはずだったんだけど。


時が流れて今。

多分しようと思えば結婚できる状況にあると思います。来年度いっぱいで今の病院をやめることになるので、頃合いとしては今動き始めるのが多分理想的。でも一方で、じゃあそうしたいのかと言われると考え込んでしまいます。

上司には「多分お前の人生の中で今は一番モテる時期だと思うよ」と言われました。結婚市場ということを考えればそういうものなのかもしれません。中身の魅力がないにしてもそういうことって多分ある。


そんなこんなを色々考えた上で、どうしたらいいのか全然わかりません。分からないと言いつつ何一つ選択していない僕のやり口は卑怯でずるいと自覚はしています。この1年でお前本当にダメなやつだなと何度言われたか分かりませんが、実際その通りです。

自分の行動が意に反して人を傷つけることって思っている以上に多いんですね。だから僕は何もするまいと思っていたのに、それがかえって誰かを傷つけることになるらしい。

この世の中で生きていくってことは他の誰かを傷つけるということと同義なんじゃないかと最近本気で思うんです。