ときどき診察に英語が求められることがあります。
患者の多くは海外からの旅行者。
旅先で体調を崩してとりあえず近くの病院に飛び込むというケースが意外とあるようです。
このご時世、スマホをはじめいろいろ便利なデバイスあるし、
何かを見ながらとか調べながらだと何とかなるかな・・って思うでしょ?
でも、これが意外と難しいんです。
単語を一つ一つ調べながらでは時間がかかるし、
単語レベルであっても自分が意図した翻訳になっているか確認が必要。
文章の自動翻訳なんてもってのほかです。
まずは自分だけである程度コミュニケーション取れないとダメなんです。
人を前にしてスマホを必死に触っているのも気まずいですしね。
診察が終わったあと、どういうフレーズが必要だったのか調べてみました。
「直腸診します」は何と言うべきだったのかな・・
→ I will diagnose my rectum (!)
・・・まだまだ自動翻訳は発展途上です。
今回はアジアからの観光客でした。
ネイティブと違って単語を切ってくれるので聞き取れるんですが、
何せ僕のアウトプットができない。
そこで言われたのが"Do you need a translator ?"です・・
日本語の話せる友人がいるから電話越しに通訳してもらおうかと提案されました。
屈辱でしたがそうさせてもらいました。
そのほうが早いんだもん。
しかし医者のくせに英語も話せないんかみたいな視線はこたえたな・・
今は子供の習い事として英語が最も人気らしいですが、それも納得です。
せめて子供には・・ってみんな同じこと思ってるんだろうな。