goo

2021.7.15 『月光』(げっこう・145m)  三笠のほんの片隅で・・・

 今週は月~水曜の出勤で、

今日から日曜日まで休み。

暑いので短い行程の山に出かけてきた。

 今朝家を出て三笠市幌内に向かった。

そして幌内春日町で山に向かう小道に入った。

すぐに行き止まりとなり、

広い駐車スペースがあったのでこれを利用。

車外に出ると暑い。

今は車にエアコンはつきものだが、

昔はそんなものなくてねえ、

汗を拭き拭き運転したものだ。

窓全開で当たる風も生暖かく、

決して気持ちの良いものではなかったことを思い出す。

時計は9時を過ぎたところだった。

濃い藪漕ぎ覚悟なので、

我慢して長袖シャツを着た。

 駐車地からすぐ藪に入った。

背の高い雑草が密生している中を行く。

雑草はやがて笹にかわり、

辛抱して漕いで行くと、

突然前が開けて作業道に出た。

車の走行は不可能だが、

しっかりと草刈りがされている。

何の目的だろうか?

また、作業道の脇には、

タンクのような施設が現れた。

この辺りが炭都として栄えし頃の名残だろう。

ここにはかつて「幌内炭鉱」が存在した。

 せっかく現れた作業道は、

いくらも進まないうちに下りだしたので、

あきらめて藪に入り、

尾根筋を進むことにした。

ここで気付いたのだが、

辺りのトドマツの幹に、

ヒグマの爪痕がおびただしく残されている。

このすぐ下は人が住む集落だというのに。

トドマツの幹には深く爪でえぐった跡や、

前足でトドマツの幹を、

抱きかかえるようにして登った爪痕が残る。

 尾根筋は一旦明瞭なピークを迎えたので、

目指す三角点がある隣りの尾根に乗り換えるべ、

笹を漕いで行く。

針葉樹林の中は薄い薮も、

それがちょっと切れると笹が勢いを増す。

ただそれも短い距離だから気にもならないが。

 となりの尾根に乗り換えると、

雑草が密生した古い作業道跡が現れた。

これにのって下って行くと、

いよいよ三角点の位置となる。

三角点は笹の中だが、

なかなか見つからない。

暑くて汗が滴り落ちる。

それがサングラスの中にも落ちて不快だ。

そしてあきらめようか、

と思ったときにそれは見つかった。

四等三角点「月光」

なんとも魅力的な点名ではないか。

丸い標石の上に金属の表示板が埋め込まれていた。

この形と色が目立たなくて、

なかなか見つけられなかったのか?

とにかく見つかってよかった。

標石周りをきれいにしてやる。

結局この三角点は、

ピークに存在するのではなく、

尾根の途中の一ポイントに定められたのだ。

 下山は作業道跡をそのまま下った。

すると間もなく最下部に下り立ち、

それは駐車地へと続いていた。

最初からこちらを利用していたなら、

もっと早くに終結したところだ。

しかし面白いものも見られたので、

まあ結果オーライだな。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )