北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2021.7.4 『安平道』(266m) 再び地震崩壊の巣へ足を踏み入れる
昨日の日曜日は安平町早来瑞穂地区から、
「安平道」に登ってきた。
今回はKasaneが参加のため、
Kasaneに胆振東部地震の凄まじさを、
実際に見せてやりたかった。
日曜の朝9時に「瑞穂ダム」で合流することとし、
私が途中でHiromiを拾い、
少し早めに現地に行ってみると、
Kasaneは既に到着していた。
到着時刻を尋ねると、
その1時間も前に着いていたとのこと。
だったらラインを入れてくれればよかったのにぃ・・・
しかしそこはKasaneのdocomoにとって、
残念ながら圏外だった。
それから2kmちょっと移動して、
「ハビウ林道」入口を駐車地とした。
準備をする中でKasaneに、
「ヘルメットが必要だぞ」と言うと、
「ハイ、持ってきます!」。
また、長靴を履いていたKasaneに。
「長靴より登山靴の方が有利だぞ」と言うと、
「私は長靴で大丈夫です」。
これらのことがのちのち・・・
9時05分、スタート。
まっすぐに伸びる林道を歩く。
エゾシカの防護ゲートを越えて、
しばらく進むと林道分岐となり、
右が「ハビウ林道」、
そして左がこれから足を踏み入れる、
「ハビウ支線林道」だ。
ここから「ハビウ支線林道」を進み、
「安平道」に到達した後、
「ハビウ林道」を下って、
周遊するルートとする。
このルートは今年のGWに、
Hiromiと二人で歩き、
そこに繰り広げられる震災の凄まじさに圧倒された。
それで自然を相手に仕事をしているKasaneに、
ぜひ見せてやりたいと思っていた。
そしてKasaneも「ぜひ!」ということになった。
「ハビウ林道」にはチェーンゲートが設置されているが、
「ハビウ支線林道」にはそれがない。
しかしこの林道にゲートなぞ必要ない。
間もなく林道が消滅するのだから・・・
「ハビウ支線林道」は、
分岐から1kmも歩かないうちに、
その姿を消してしまう。
そこで各自にヘルメット着用を促す。
ところがここでKasane、
「あっ、忘れた!」。
わざわざ一声かけて指示したのに・・・
ここからは地震崩落の巣窟となり、
林道は原形を全く留めていない。
崩落してズルズルと崩れる斜面をトラバースしながら、
時折現れる林道跡をつないで行く。
ここでKasaneの長靴が、
トラバースと崩れ落ちる斜面の登行に、
ひどく手こずることとなった。
そんなことははじめから目に見えているから、
長靴ではなく登山靴、
と言ってやったのだが。
KasaneもHiromiと同じく、
人の意見を聞かないところがある。
これは頑固なA型の特徴だろう。
その後のKasaneはひどく苦労した。
時にはトラバースを避けて、
一人で笹の尾根筋を歩くこともあった。
今回のことで学び、
TPOにかなった装備で挑むことを期待する。
ほとんどが崩壊、消失した林道は、
わずかに残った部分と、
崩落した斜面のトラバースを繰り返し、
凄まじい風景を我々の目に焼き付ける。
これらの風景を前回も目にしているのだが、
また新鮮な感覚で見入ってしまう。
本当にすごい風景の連続だ。
そしてCo.190で分岐が現れ、
既に修復工事を終えた林道に合流した。
ここからは平坦で天国のような歩行となる。
そこでKasaneが言った、
「私こんな無骨な道が好きなんですよねえ」。
意味が今ひとつ飲み込めない。
平坦で平和な林道を、
約1.5km歩いて笹薮に入った。
笹はそこそこ濃いが丈は低く、
歩行に全く問題なし。
短い距離の藪漕ぎで、
12時05分、三等三角点「安平道」。
この三角点に立つのはこれが3度目だ。
ちょうど昼時となったので、
林道に下りて昼食とした。
この日の昼食は私が作った、
ポテトサラダサンドイッチを二人にふるまった。
空腹を満たしたあとは、
広く快適な「ハビウ林道」を下る。
前半の崩壊林道と比較すると、
まるで天と地との開きがある快適さだ。
そんな林道を楽しくしゃべりながら下る。
Hiromiが印象に残る山の話しを、
興味津々のKasaneにしてやっていた。
楽しい林道歩きは、
「ハビウ支線林道」との合流点を過ぎ、
エゾシカ防護扉を越えて、
13時30分、駐車地へ。
お疲れ様でした!
Kasaneはよほど楽しかったのだろう。
自らの予定を確認し、
早くも次回の同行登山を約して、
遠路の帰途に着いた。
そして私とHiromiは一泊の準備をしていたものの、
この夜半から翌日にかけての雨予報に、
一旦帰宅することにした。