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2021.7.23 『抜羽沢』(ぬっぱざわ・174m)  標高の割には盛りだくさん!

 

 誠に奇怪な光景というものがあるもので、

これを見たときは目を疑った。

ご覧いただきたい。

これは三笠市の、とある風景。

山裾の小規模農家の畑を取り囲んだ「カカシ群」だ。

これで動物や鳥たちから、

畑の作物を守ることができるのかどうかは知らないが、

何とも奇抜で奇怪だ。

いったい何体あるのかを数えたわけではないが、

とにかく広い畑をぐるりと、

密状態で取り囲んでいた。

 今朝家を出て美唄市に向かった。

今回は美唄市の三角点を訪ね歩こうと、

地形図を色々用意して出かけた。

ところがある林道は、

その奥で何かの工事中のようで、

大型ダンプが頻繁に行き交っており、

またある林道ではその奥で、

いまだに露頭炭の採掘がされているようで、

やはり大型ダンプが出入りを繰り返していた。

用意した地形図の山へのアプローチ地点は、

全て見て歩いたが、

美唄はちょっと難しいあ。

そんなことをしていて、

昼を過ぎてしまった。

時間がないので短時間で登れる山は、

と考え「抜羽沢」に登ってみることにした。

その林道入口を目指したところ、

冒頭のカカシ群に遭遇したというわけだ。

 三笠市美園町で林道入口に至ると、

そこは「三笠市立中央中学校」の校門前だった。

「中央中学」と言う割には、

ずいぶん端の山の下にあるものだ。

但しこの中学校は既に廃校のようだった。

校門の前を通って林道に入った。

すぐにゲートが現れたが開放されていた。

ゲートからいくらも歩かないうちに、

今度は貯水池が現れ、

水のある風景はなかなかいいものだ。

快適に歩ける林道は、

きっちり草刈りされていた。

そして貯水池を回り込んだところで、

左手の尾根に取り付いた。

地形図によるとその辺りに、

林道分岐があることになっており、

その分岐から支線に入るつもりだった。

ところが既に廃道で、

痕跡だけがかすかに残っていた。

藪を漕いでもそう長い距離ではない。

藪に入って間もなく後ろで「バツン!」と言う、

大きな音がして驚いた。

見ると太い枝が自然落下したものだった。

わずかな時間差で難を逃れた。

こういうことに備えて、

ヘルメットを着用しているが、

太い枝に直撃されたらひとたまりもない。

首の骨が折れてしまうだろう。

それを思うと肝が冷えた次第だ。

 標高120mほどで突然刈り分け道に出た。

人為的に整備されたもので驚いた。

いったい何のための道か?

とにかくずいぶん楽をできることになった。

それを利用して登り、

三角点ピークが木の間越しに見えてきたので、

再び藪に入ってピークを目指す。

すると今度はピークに建物だ。

いやあ、たいした山ではないのに、

ずいぶん盛り沢山だ。

建物に近付くとどうも休憩所のようだ。

そばに案内標識もある。

どうやらここにかつて、

ハイキングコースが存在していたらしい。

その昔は炭都として栄えた三笠市だ。

建物のそばに標石があり、

三等三角点「抜羽沢」

 下山は刈り分け道を下ってみた。

すると林道から尾根に取り付いた地点の、

ほんの20mほど先で林道に合流した。

灯台下暗しとはこのことだ。

 駐車地に着いても暑くて暑くて、

吹き出す汗が止まらない。

今日も車中泊の用意をして出かけたが、

暑い中でとてもその気にはなれず、

三笠インターから高速自動車道を利用し、

一気に帰途に着いた。

 

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