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2006.9.9 『カムイエクウチカウシ山』(1,979m)  古い話だよ・・・

 先週の4連休中日高山脈の『カムイエクウチカウシ山』が、

大変賑わったようだ。

私が知っている岳友も、

3名が別々のパーティーを組んで登っていた。

そんな賑わいを見ていると、

ふとまだ静かだった時代の『カムエク』が懐かしくなり、

振り返ってみることにした。

 『カムエク』には2001年と、

2006年に登っている。

いずれも日帰りだった。

私は山中泊が嫌いなので、

日帰り登山にこだわり、

スピード登山を心がけていた。

汗をかいたままシュラフに入ることなぞ、

自分の中では考えられない。

山に登ったあと温泉、銭湯となんでもいいから、

とにかく汗をスッキリと洗い流し、

車中でゆっくり酒を楽しむ、

というのが毎度のパターンだった。

またデジカメを初めて手にしたのが2000年の秋。

こいつは大変便利で記録を残しておける。

ただ2013年にHiromiと知り合うまでは写真の数が少なく、

詳細な記録を残していない。

 2006年9月9日は短い夏休み中で、

札内川流域に前泊で入っていた。

そして9日の朝車を走らせ、

「札内川ヒュッテ」の車止めに移動。

そこからMTBで「七の沢出合」まで走った。

この間の記録がないのだが、

おそらく30~40分で出合いに着いたと思う。

 7時15分、「七の沢出合」をスタート。

札内川を行くが、けっこう中洲の面積が広く、

その中に踏み跡があり、

水の中を歩くよりスピードが上がる。

そして8時10分、「八の沢出合」。

ここは天場となるところだが、

テントは一張りもなかった。

静かな山旅を楽しめる。

「八の沢」は見通しが利きにくく、

気付かぬうちにけっこう高度を稼ぐ。

そのうち前方が開けて、

「八の沢カール」付近が目に入る。

その後「二股」、「三股」と、

登山道的な部分を登り、

10時25分、「八の沢カール」。

この辺りにもテントはなし。

前方にカールから天を突くように立ち上がる壁、

左手に「ピラミッド峰」の迫力ある姿を眺めながら登って行く。

そこで単独の若者とすれ違った。

「八の沢出合」で天泊したそうだ。

この日人に出会ったのは、

この若者ただひとりだけだった。

最後は稜線上を詰めて、

11時20分、『カムイエクウチカウシ山』。

ここは一等三角点。

しかしその点名が「札内岳」だ。     

地形図に山名が記された『札内岳』は、

この山の北側にある。

その三等三角点名もやはり「札内岳」。

なんだかしっくりこない。

また、頂上付近から眺める「八の沢」の全貌は迫力あるもので、

「こんなに歩いたのか?」と驚かされる。

 15時10分、「八の沢出合」、

16時、「七の沢出合」。

 急ぎ足で記憶をたどってみた。

この頃は52歳、まだまだ元気だった。

この二日前には「コイカクシュサツナイ川」出合いから、

『ヤオロマップ岳』を往復していた。

ずいぶん昔のことだけどねえ・・・

 

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