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2021.7.11 『富野』(237m)  ヒグマ接近遭遇で回避行動!

  このところ週末の連休で、

どちらかが雨になっている。

今週も同様で日曜は朝から雨、

いや、夜半に降り出した雨が、

朝になっても止まなかった。

しかし気温が20℃に達していなかったので、

雨具着用で藪山と割り切り、

朝Hiromiを迎えに行った。

そして道々を走り、

夕張に入る手前の富野地区で、

「前田の沢林道」に入った。

林道に入るとすぐにゲートが現れ、

しっかりと施錠されている。

ただ、その前に駐車スペースを確保できる。

 この日の予定は「シリツルオマップ川」に沿って伸びる、

「前田の沢林道」を1kmほど歩き、

右岸に渡って藪漕ぎで「右股」(三等三角点・240m)に立ち、

再び「シリツルオマップ川」に下り、

左岸の尾根に取り付き、

やはり藪漕ぎで「富野」(四等三角点・237m)に立つというもの。

 7時50分、ゲートをくぐってスタート。

するとすぐ地面にヒグマの足跡が。

足跡なぞ別に珍しくもないが、

どういうわけかこの日はそれが気になった。

足跡は最初ゲート方向に向かっていたが、

そのうち逆方向の足跡も現れた。

そんなものと周囲の緑の風景を眺めながら、

約1kmほど歩いたところで、

川に下る草にまみれた古い作業道を発見。

そしてそれを下り始めると、

草が横たわっており、

その面積の広さから、

エゾシカではなく、

ヒグマがそこを歩いたものと察知した。

と、同時に低く静かな唸り声!

ヒグマだ!

作業道から一段上の藪に潜んでいる。

至近距離だ。

私は反射的に体を翻し、

Hiromiに「戻れ!」と指示した。

以前のHiromiならとぼけて、

「とこ行くの~?」などと発しそうだが、

Hiromiも成長し、

危険が迫ったことを察知し、

一言も発せず指示に従った。

そして林道に戻り、

後方を確認しながら、

「シリツルオマップ川」左岸の尾根に取り付いた。

 私はザックに鈴をつけている。

藪漕ぎをするようになってからは、

その鈴を二つにして、

こちらの存在を常に知らせている。

私の山登りは今年もこれまでに160回を超えた。

そしてその多くが藪山や人のいない林道歩きだ。

それでもこうしてヒグマと遭遇することがないのは、

常に大きな音を発して、

自らの存在をアピールしてきたからだ。

そうした観点から今回のことを分析してみると、

茂みで唸り声を発したヒグマはまだ若く、

警戒心が薄かったと思われる。

それで鈴音と話し声を発して林道を歩く我々から逃げるのではなく、

好奇心も手伝って茂みに潜み、

やり過ごそうとしたのだろう。

ところが偶然そこには作業道があり、

我々がそれを利用した。

林道を外れて自分に近付いてくる我々に、

慌てたヒグマは対抗処置として、

唸り声を上げて威嚇してきた。

偶然の出来事だったが危なかった。

 ヒグマの存在から離れて取り付いた尾根は、

そこそこの藪ではあったが、

非常に薄いところもあり、

なかなか楽しく登れる。

地形図に記された「214m標高点」を越え、

尾根筋を忠実に攻めて、

四等三角点「富野」

今年4月にひとりで登っているので二度目のピークだ。

このピークからはそのまま、

北に向かって緩やかに下降する尾根筋を進む。

この尾根には「ハイイヌガヤ」が多い。

松に似た葉を持つこの植物は、

踏んだりよけたりすると、

ムチのようにピシッは跳ね返ってくる。

それが身体の各所に当たると痛い痛い。

変な話しだけどねえ、

これがチンチンに当たると特に痛いんだわ。

私は何度も当てたことがある。

そんなハイイヌガヤに、

今回は指をやられてしまった。

 雑草が猛威を振るう時期は、

作業道がそれらに覆われて気持ち悪い。

しかし今回は下だけでもと思って、

雨具を着用していたので割と快適下り、

ゲートのすぐ近くで林道に下った。

 今日はちょっとしたハプニングも交え、

Hiromiが「面白かったなあ」とひと言。

それはよろしゅうございました!

そして夕方は反省会。

 

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