北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2022.9.11 『安平道』(266m) 地震崩壊地から林道へ
先日の日曜日の朝Hiromiを迎えに行き、
安平町の「瑞穂ダム」に向かった。
そしてダムの手前から農道に入り、
「ハビウ林道」入口に駐車。
この日の予定は、
「春辺沢川」に沿って奥地に進み、
崩壊地を登って上部林道へ。
その後林道から笹漕ぎで「安平道」に立って、
下山は「ハビウ林道」を下って駐車地に戻る、
という周遊ルートだ。
今年このルートを単独で周遊したが、
Hiromiは初めてだ。
実は一昨年の暮れ、
このルートを計画し、
Hiromiと「春辺沢川」に沿って入山した。
ところがその時は、
「胆振東部地震」の災害に見舞われたこの地区でも、
他の地域と同様、
災害復旧工事の真っただ中にあった。
時期が既に年末とあって、
工事車両は全て休止し、
現場全体が年末年始休暇に入っていた。
おかげで人の姿もなく、
復旧工事の邪魔をすることなく入って行けた。
ところがその先で大量の流倒木が、
入り組んだ山となって積み重なっており、
完全に行く手をふさがれてしまった。
それであっけなく撤退。
従って今回はHiromiにとって、
リベンジ山行となったわけだ。
「ハビウ林道」入口の空き地をスタートして、
すぐ目の前のエゾシカ防護柵ゲートを押して入山。
この後ゲートは更に二ヶ所設けられていた。
三重の意味があるのかな?
そして田に目をやると、
なにやら動物が!
よく見るとそれは空気で膨らむ虎だった。
今どきの案山子はこういうものか・・・
「春辺沢川」は水量の少ない小沢だが、
この辺りの風景は広い。
見渡す斜面は災害復旧工事を終えている。
一昨年目にした重機をはじめとする工事車両も、
もうその姿は全く見られない。
気持ちのいい広い風景の中を行く。
そして斜面の復旧工事が終わった辺りから、
林道が樹林に入って行く。
しかし長くは続かず、
再び広いところに出た。
そこで林道は消失した。
一昨年はここで流倒木群に行く手を阻まれた。
しかし今はそれらがきれいにかたずけられている。
重機が入って、
全ての流倒木を整理したようだ。
「春辺沢川」はしだいに水量が減少し、
枯れてしまうのではないか、
と思われる程度となった。
そんな小沢の脇には、
ヒグマの大きな足跡が残されていた。
かなり大きな個体がここを歩いたようだ。
「胆振東部地震」の発生で崩壊した斜面が続く。
そして沢はいよいよ狭くなり、
水も涸れんばかりだ。
その辺りともなると、
災害後人の手は入っておらず、
崩壊斜面や倒木はそのままだ。
そんな風景を見ながら、
左手の崩壊地形に入った。
前方上部にトドマツの林が見える。
そこまで登ると、
上部を走る林道に出合う。
ザラザラ、ズルズルと崩れる、
崩壊地の斜面を登って行く。
Hiromiが変わらず元気で、
崩れやすい斜面をグイグイ登る。
そして240で林道に出た。
あとは林道を歩いて「安平道」の基部まで行き、
わずかな笹漕ぎで、
三等三角点「安平道」。
もう何度も目にするこの標石だが、
久しぶりに笹刈りをしてきれいにした。
安平町と厚真町の境界線上に位置するこの山には、
色々なルートから登れるので面白い。
私が登ったルートは、
安平町から3本、
厚真町から1本ある。
また、今回登って林道に出合った地点から、
その林道がどこまで伸びているのか、
実際に歩いて確認したくなった。
その林道は安平町側にも、
厚真町側にも伸びていた。
地形図には胆振東部地震前の、
過去の林道が記されているが、
この地域において、
もうそんなものは全く意味がない。
とにかく林道はことごとく崩れ去っている。
ただ、重要な林道は復旧工事も進んでいるので、
それを自分の足と目で確認して歩きたい。
この辺りの山は、
一度足を踏み入れると、
次から次へと興味が湧き、
ずいぶん楽しませてくれる。
「安平道」に立った後は、
もう歩きなれた「ハビウ林道」を下った。
そして終わりを迎えるころのゲートが、
施錠されずに開放されていた。
いつもチェーンゲートが、
きっちり施錠されているのだが、
いったいどうしたことだろう?
エゾシカ防護柵のゲートを越えて、
水田脇の用水路で汚れた登山靴とスパッツを洗い、
ちょっきり周遊して駐車地へ。
この前日の頑張りで、
Hiromiの仕事がはかどったので、
夕方いつものように「反省会」。