北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2022.9.17 『幌内』(378m)~『幌内峠』(253m) 崩壊地域の中で長い林道を行く
17日からの三連休は、
当初から天気予報が悪く、
なんとか雨に当たらないで済めばよい、
という程度だった。
それで以前から予定していた、
中日高の山旅をやめて、
近場で楽しむことにした。
17日の朝Hiromiを迎えに行き、
むかわ町に向かった。
一週間前に三笠市で「幌内」(三等三角点)に登ったが、
今度はむかわ町から登る、
むかわ町と厚真町の、
境界線上に位置する「幌内」(ニ等三角点)だ。
この山には昨年の11月、
長い林道を歩き、
初めてそのピークに立ったが、
その時は既に積雪状態だったため、
雪のない風景を見たいと思ってきた。
厚真町から道々「平取~厚真線」を走り、
むかわ町に入ると、
似湾川に架かる「相馬橋」を渡る。
するとすぐ左手に、
町道「栄豊田線」の入口が現れるので、
これに入って進む。
似湾川に沿って伸びる町道を、
4.5kmほど走ると、
「幌湾二号林道」の入口に出合い、
チェーンゲートが設けられているので、
その近くを駐車地とした。
9時ちょうどにスタートすると、
すぐチェーンゲートを越えて、
似湾川を渡る。
この水量の少ない川には、
コンクリートの変わった橋が設けられているので、
問題なく渡れる。
林道は蛇行しながら、
グイグイ高度を上げていく。
昨年4年前の「胆振東部地震」で崩壊した林道の、
改修工事がある程度済んでいる。
そんな林道風景を眺めながら歩を進めていくと、
改修工事は昨年より、
更に奥へと伸びていた。
それも工事が終わったばかり、
という状況で、
正にベストタイミングだった。
工事車両や機材がかたずけられて、
林道沿線には何も残っていない。
気持ちよく新しい林道を歩き、
ゲートから2kmちょっとで分岐を迎えた。
これは改修された林道を直進せず、
右の荒廃した「幌湾林道」に入る。
この林道は崩壊箇所が多く、
車両の通行はできない。
分岐からすぐに崩壊箇所が現れた。
その後は崩壊箇所が、
次から次へと現れて、
その迫力ある光景に、
いちいち息をのむ。
そして目指すピークが近くなると、
林道は完全に崩れ去り、
倒木が折り重なって、
林道跡の斜面を覆いつくしていた。
それを回避するため、
急斜面をよじ登ってクリアしていく。
崩壊地の風景が、
ひじょうに豊富な変化をもたらす林道は、
ゲートから5kmちょっとで、
目指すピークの頂上基部に到達した。
あとは一直線に薄い藪を登るだけ。
林道歩きでは湿度が高く、
暑い歩行を強いられたが、
最後の登りでは冷たい風が当たって心地よい。
10時55分、二等三角点「幌内」。
樹木に覆われたピークを少し外すと、
周囲の風景が確認できる。
その中には先日登った「花美有山」(二等三角点)や、
先月登った「一里沢奥」(三等三角点)なども確認できた。
ピークから林道に下って復路に着いた。
そして面倒な障害を越えた辺りで昼食。
その後最初の林道分岐まで戻り、
改修された新しい林道を、
ゲートとは逆方向に向かった。
この日林道を歩いていて、
その先に未踏の三角点があることを思い出した。
改修された林道は間もなく終了し、
崩壊地を含む荒れた林道となった。
そして分岐より1kmほど歩き、
右手の尾根に取り付いた。
この峰も薄い藪を漕ぎ、
直線的に登り、
12時30分、四等三角点「幌内峠」。
初ピークだが、
ここに立つことは予定していなかったので、
バウムクーヘンがなく、
手持ちの羊羮で初登の儀式。
ただ、三角点を含む周囲が、
エゾシカのフンだらけだ。
早々にピークを離れた。
また改修された林道に戻り、
淡々と下っていく。
真新しい林道ではあるが、
車なぞ1台も通らない。
我々二人じめの、
白い林道を歩き、
13時25分、駐車地。
着替えを済ませて厚真町に戻り、
「こぶしの湯」で汗を流すにはちと早いので、
広い駐車場の端で昼寝。
その後入浴を済ませ、
「厚幌ダム」に移動して車中泊とした。