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2022.9.25 『惣芦別』(そうあしべつ・924m)  残念、715でリタイア

 

 金曜日の朝降り出した雨は土曜日も昼頃まで降り続いた。

それで土曜日は完全休養とし、

午前中女房と外出。

そして午後は地理院地図を眺めて過ごした。

 日曜日は朝から抜けるような青空が広がっていた。

当初は日勝峠まで出かけようと思っていたが、

10月に入るとまた連休があり、

あちこち走ることを考えると、

やはり燃料代を節約しよう、

と考える小市民。

そこで三笠市から「桂沢湖」を越え、

芦別市に入って間もなく林道に入る、

「惣芦別」に登ってみることにした。

この山を地形図で眺めると、

「芦別ダム」側から挑んだ方が距離は短い。

しかし南向きの尾根を利用するため、

濃い針葉樹林帯でなければ、

笹がひじょうに濃いと思われる。

そこで逆側から林道と沢地形を利用して、

登ってみることにした。

そこで藪が濃くて登れなかったなら、

それはそれであきらめがつく。

まあ、出たとこ勝負と言うわけだ。

 日曜の朝家を出て国道452号線から、

「松山沢林道」の入口へ。

国道から入ってすぐゲートが設けられていた。

初めて入る林道だ。

ゲートを越えて入って行くと、

なにやらポツリポツリと落ちだした。

やめてよねえ、雨なんかぁ・・・

しかしすぐに止んでくれて助かった。

 しばらく歩くと林道が崩壊していた。

そろりそろりと縁を通る。

ズルズルと崩れるが、

そんなところにもシカ道があり、

それに足をのせて突破する。

 林道は大きく蛇行して高度を上げる。

そしてゲートから4km弱で、

地形図上の林道終点となった。

そこで水がほとんどない沢に入って登る予定だったが、

水はゴーゴーと流れている。

この二日間降り続いた雨で、

沢が濁って増水しているのだ。

あっちゃ~っ!

当てが外れた。

しかし、ここで終点のはずの林道が先へと伸びている。

それで林道を進んでみることにした。

林道は間もなく分岐となり、

上へと続く枝に入った。

この林道は沢の左岸尾根に沿って伸びて行く。

「こりゃいい感じ」とどんどん進む。

すると550で沢をまたいだ。

そこから沢を登ればよかったのだが、

更に伸び行く地形図にない林道に興味がわき、

そのまま林道を進むことに。

林道は次に沢の右岸尾根に沿って伸びていた。

「なんかいい感じじゃん!」

と調子にのって進んで行くと、

やがて右岸尾根を離れて下降しだした。

「こりゃダメだ!」と、

戻って途中で目にした作業道に入ってみた。

この時点では沢筋をやめて、

藪漕ぎで尾根筋を登ることに決めた。

しかし甘くはない。

作業道は長くは続かず、

藪に入ると濃い笹に飲まれた。

苦闘するも牛歩よりはるかに遅い歩み。

これじゃあピークに立っても日が暮れる。

715でリタイアを決めた

やはりこの山は渇水したときに、

沢筋を詰めるしかない。

 どうにも重苦しい気持ちで下山を開始。

登路では暗かった空も、

下山ではよく晴れて気持ちがいい。

途中ピークを望める地点で、

再来を肝に銘じた。

そして途中で白いものが飛んでいたので、

捕って手の平に載せてみた。

そしたら雪虫じゃないの~

「雪虫を見たら一週間以内に雪が降る」、

と昔から言われているが、

まだ9月ですよ!

まさかねえ・・・

 もうゲートの近くまで下った時だ。

そばの藪で突然バキバキッ!

すごい音、ヒグマだ。

こちらの鈴の音に驚いて逃げ出したのだろう。

 駐車地に着いて着替え、帰途に着いた。

今回の山行は失敗に終わったが、

初めて入る林道奥の探索ができたことは有意義だった。

 

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