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2022.7.24 『右股』(343m)  雨から逃れはしたけれど・・・

 日曜日は途中でHiromiを拾い、

また改めて夕張に向かった。

天気予報は終日曇り。

まあパッとしない。

朝家を出た時点で、

走りゆく前方に見えるはずの「馬追丘陵」でさえ、

麓まで低いガスに覆われて何も見えない。

そうなるとモチベーションが上がらないのよねえ。

高度を上げても何も見えないのでは、

どこに登っても同じこと。

そんな状況の中で、

Hiromiが未踏の三角点ピークに登ることにした。

 「右股」なぞと言う、

どこにでもあるような三角点名のこの山は、

夕張市の『空池山』(559.8m)の東側にある。

道東自動車道夕張インターチェンジ側を、

『空池山』の表側だとすると、

ちょうど裏側に当たる。

石勝樹海ロードを帯広方面に向かって走り、

夕張市久留喜の「除雪センター」前より、

「ホロカクルキ川」に沿って伸びるに市道入った。

舗装された市道は間もなく、

「道東自動車道」の下をくぐる。

そしてその先で「小峠」を越える。

この小さな峠を下ると、

舗装が切れて砂利道の農道となる。

農道脇を流れる川は、

「シークルキ川」に変わっている。

地形図によると、

この辺りの地名は「新久留喜」だ。

 上空を走る送電線の手前に、

最終人家と思われる家屋がある。

ただ、その先はわずかしか進んだことがないので、

これが最終人家とは断言できない。

 送電線の真下に、

ちょうどよい駐車スペースがあった。

ここを起点にスタート。

すぐ「シークルキ川」を渡る。

山間部の川にしてはけっこう水量が多いので、

登山靴のままでは渡渉できない。

しかしここに吊り橋が架けてある。

昨年この山に登ろうとして、

偶然見つけた吊り橋と作業道だ。

送電線を維持管理するための設備だが、

自己責任で利用させていただいた。

 吊り橋を渡って作業道に入る。

送電線の保守管理用作業道が続いている。

送電線の下はほぼ草刈りがされていて、

広い風景を眺めながら楽しく歩ける。

そして作業道のピークに達すると、

今度は高度を下げて樹林帯に入って行く。

まるで登山道のような作業道が続く。

この時点でHiromiが、

「ここいいわぁ~」と言って気に入った様子。

緑が美しい樹林の中だが、

この日は曇り模様の中で暗い。

どうも暗い中は好きになれない。

しかし暗い樹林の中は長く続かず、

やがて林道に出た。

送電線下の作業道がなければ、

長い林道を歩いてこの地点まで来ることになる。

つまり作業道を利用することによって、

かなりの距離をショートカットしたことになる。

ショートカットしただけではなく、

良い風景を眺められるというのだから、

誠にありがたい次第だ。

 林道名はわからないが、

おそらく「シークルキ林道」か?

もう廃道になってしまった林道だが、

この林道は変化があって、

歩いていても飽きることがない。

途中の倒木や決壊箇所は当たり前。

小さなエゾシカの、

角付き頭骨が転がっているのを見て驚いた。

一旦そのようなものを目にすると、

「次は何が現れるんだぁ?」と、

気の弱い年寄りは不安になる。

とにかく私の前には、

美しい風景以外なんにも現れないで~

 

 大きく蛇行する林道を、

340で藪に入った。

笹はそこそこ濃いが、

ほんの短い距離で、

四等三角点「右股」

四等の標石を久しぶりに目にしたわけではないのに、

やけに小さく感じた。

前日から明け方まで降り続いた雨に、

笹が雨水を含んでいるので衣服が濡れた。

すぐさま林道に戻る。

そして復路の歩行を開始した。

 途中で弱い霧雨が降る場面もあったが、

その分気温が低くて楽だ。

往路ではHiromiに方向を指示したので、

復路はその記憶を頼りに戻れるか、

Hiromiに前を歩かせた。

すると林道から作業道へは、

問題なく足を踏み入れたのだが、

樹林の中の作業道では、

二ヶ所で別の踏み跡に入って行った。

まあ、想定内であり、

残念でしたぁ!

 送電線下の広い風景を望めるところまで戻ったが、

期待の青空は望めず、

最後まで重苦しい空を眺めながら駐車地へ。

この山行が私にとって、

通算4,400回目の山登りとなった。

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