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2022.7.8 『円山』(平取町・230m)  緑美しき山へ

 金曜日に「王幸納」下山後、

道々80号線を平取町側に少し戻り、

平取町のゴミ処理場を過ぎた辺りで、

左手に「ヌタップ林道」入口が出合うと、

その向かいに古い林道の入口があったので、

そこに入って駐車。

ここも絶妙な位置に駐車スペースが見つかった。

 「円山」は他の山々同様、

地形図から拾った三角点だ。

ただ道々80号線は狭く、

駐車できるところがないのでは?

と心配して出かけた。

道々から近い距離にあるが、

等高線が混んでおり、

斜度も気になるところだった。

 駐車地をスタートして、

そのまま藪に入った。

間もなくU字溝が埋め込まれた小沢に遭遇。

幅が狭かったので飛び越えた。

すると目の前に古い作業道が現れた。

作業道は一面丈の低い笹に覆われている。

周りの斜面全体が同様の笹に覆われ、

木々にも若葉が萌え、

緑が美しい世界だ。

 斜面は斜度があり、

直登はきついので、

利用できるところまで、

作業道を利用して登って行く。

作業道は最初の小ピークを、

一山越えるかたちで奥へと続く。

しかしその後はいくらも進まぬうちに消滅し、

笹原に吸い込まれた。

しかし緑美しき笹原は、

相変わらず丈が低いため、

どこでも歩ける状態だ。

そしてピークかな?

と思って登っても、

その先の木立奥に、

うっすらと更なる高みが見える。

一旦下って登り返すが、

フカフカした優しい地盤が心地よい。

そしてトドマツの巨木が林立したところに出ると、

もうピークは近い。

ここのトドマツは見事な太さだった。

 最後は若干の急登を経て、

四等三角点「円山」

標石がやけに新しい、

と思ったら、

そばに古ぼけて欠けた標石らしきものがある。

その古いものをそのままにして、

新しいものを埋め込んだ、

と言うことなのだろうか?

 下山は登路の尾根をそのまま下った。

午前中は一貫して曇っていた空も、

この山に取り付いてからは晴れて、

陽光が緑全体の美しさを際立たせていた。

 駐車地に戻って、

最寄りの「平取温泉」へ汗を流しに向かった。

平日の午後4時前だったので、

客はほんのわずかで、

ゆったり温泉につかった。

そしてこの夜の車中泊を予定した、

むかわ町有明地区に移動。

誰もいない原野で、

乾いたのどに「のどごし生」を流し込んでいると、

茂みからエゾシカが出てきて、

殆ど無警戒な様子で草を食んでいた。

空が怪しくなり、

まだ明るいうちに霧雨が降り出し、

嫌な夜を迎えることになった。

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