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2022.7.2 『イルムケップ山』(864m)  ガスで展望は望めなかった

 

 土曜日はHiromiの希望に沿って、

『イルムケップ山』に登ることにした。

この山に登るときは、

四季を通じていつも晴れていた。

ところが今回はガスの中で残念。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

ゆっくりと赤平市に向かった。

低く重苦しいガスが山々を覆っていたので、

急いで行ってもガスに湿った笹に下半身を濡らされる。

 赤平市百戸町東から、

「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる林道に入った。

すると百戸町北で分岐が現れ、

それを左に入ると、

「右ペンケキプシュナイ川」に沿う、

「大谷沢林道」となり、

これが『イルムケップ山』への正規のルートと思われる。

しかし私は分岐を右に入り、

「奥大谷沢林道」をゲートまで進んで登ることにしている。

 「奥大谷沢林道」をゲートまで進み、

林道脇に駐車した。

いつもきっちりかけて施錠されているチェーンが、

この日は下に落ちていた。

奥で作業でもしているのか、

あるいは山菜シーズンで開放されているのか?

 9時30分、スタート。

空気は湿気を感じるものの、

日が照らない分涼しい。

はじめは直線の長い林道を進む。

そして右に大きくカーブし、

Uターンをするようなかたちで、

高度を上げながら戻るように進んで行く。

これは下山時ショートカットするべきと、

辺りの植生を伺いながら歩く。

 歩き出して2kmちょっとで、

広大な伐採地が現れる。

伐採地はまず右手に広がり、

その後左手に現れることになる。

私はこの伐採地の風景が見たくて、

「奥大谷沢林道」から入ることにしている。

しかしその待望の伐採地風景も、

重苦しい空と湿った空気の中で、

いつものような爽快さは感じられない。

 左右に広がる広大な伐採地を過ぎると、

林道は一旦針葉樹林の中に入る。

そしてまた右手に伐採地だ。

するとそこで伐採地内の草刈り作業が行われていた。

この時点でゲートのカギを外したのは彼らだと判明した。

そんな作業風景の向こうに、

ガスに隠れた『イルムケップ山』の頂上部が見えてくる。

 ゲートから約4.5km歩き、

『イルムケップ山』頂上部の基部に達した。

ここからは登山道となるのだが、

昨年ひどく笹に覆われていたことを思い出す。

ところが今回は笹刈りが行われた後だった。

これには助けられた。

地元「イルムの会」の方々によるご尽力と推察する。

この場にてお礼申し上げます。

ありがとうございます。

ところがそんな陰の努力に水を差すような出来事が!

笹の茎にかぶせるように挿された栄養ドリンクの瓶。

他にも飲み干したジュースのペットボトルが、

同じように笹の茎に挿された場面も複数。

これはいったい誰の仕業だ!?

山登りをする者の行いとは思いたくない。

この辺りはタケノコ採りでにぎわうようだから、

おそらく山菜採りの連中の仕業だろう。

山菜採りの連中はとにかくマナーが悪い。

使用した雨具や長靴が捨てられているのをよく目にする。

 11時15分、『イルムケップ山』(三等三角点:三又山=みまたやま)

ガスに包まれた頂上からの展望はなし。

ただ、コウリンタンポポが咲いており、

なごませてくれた。

コウリンタンポポは繁殖力が強く、

平地でも随分目にするようになった。

 簡単な昼食を済ませて下山開始。

林道に下るまでに、

数本のタケノコを採った。

中途半端な量なので捨てると、

Hiromiが慌てて拾い直してザックに入れた。

 また長い林道を下って行く。

下山の伐採地も重苦しい空の下、

暗いままで残念だ。

伐採地を過ぎて藪に入り、

ショートカットして下部林道へ。

そして13時30分、駐車地。

スタート時に開放されていたゲートは、

既にチェーンが張られていた。

伐採地で草刈り作業をしていた人たちの姿がなかったので、

既に作業を終えて山を下りたのだろう。

 日の長い季節の中で、

まだ時間があるのでもう一座へ!

 

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