北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.7.9 『有明』(225m) 広い風景を求めて・・・
土曜日の朝はむかわ町有明の、
「有明林道」脇の原野で目覚めた。
前夜霧雨が降り出したものの、
寝ている間に上がり、
朝の強い日差しで目覚めた。
上空には青空が広がり、
車中泊地の前方にこの日予定の「有明」が見えている。
前日ここに入った時には、
低いガスが立ち込めて何も見えなかった。
前日樹林帯の中で二座に登り、
広い風景を眺めていなかったので、
それを求めてこの山に登ることにした。
6時20分に車中泊地をスタート。
すぐ近くの「有明支線林道」に入った。
そしてまたすぐ分岐が現れるので、
支線林道の更に支線に入る。
林道にゲートはないが、
途中に深い雨裂があり、
とても車の走行はできそうにない。
歩き出して間もなく、
広い草地に出る。
これは「芝」を栽培しているものと思われるが、
詳細は不明だ。
しかし広いところはいい。
広い風景のあとはしばらく樹林の中を行く。
その途中に深い雨裂がある。
前述の広い風景までは、
農作業車が出入りしているようだが、
その先に最近車が入った痕跡は見られない。
スタート時に晴れていた空が、
次第に曇って暗くなっていく。
曇ると直射日光が当たらない分涼しいが、
暗いのはどうも・・・
林道は崩壊個所を過ぎてしばらく行くと、
突然前方に伐採地の風景が広がる。
これよこれ、この風景が好きでやってきた!
それからは気持ちの良い登行だ。
まずは林道が続くまま、
伐採地の上部に上がる。
そして伐採地を過ぎて奥へと入る。
すると左前方に目指すピークが見えてくるので、
適当なところで尾根に取り付く。
丈の低い笹漕ぎで尾根上を登り、
四等三角点「有明」。
樹木に囲まれて展望はない。
尾根上を引き返し、
林道に下らずそのまま尾根筋を進むと、
はじめの伐採地に出る。
そして東側の尾根に立つと、
広大な伐採地が広がる。
更にこれまでに登った「敏技沢」(びんぎざわ・四等・271m)や、
「潮龞」(うしおべつ・ニ等・275m)も、
広い伐採地を従えて見えている。
標高の低い里山の風景ではあるが、
それはそれなりに実に美しい眺めだ。
私はこういった風景が大好きだ。
若干風のあるこの時点では、
暑いどころか少々寒いくらいだった。
見たかった風景を存分に楽しみ、
てくてくと下山を開始。
下山でも風景を楽しんで駐車地へ。
すると急に気温が上がりだしたので、
早く帰って休みたいが、
もう一座寄ってから帰ろうか・・・
2022.7.8 『円山』(平取町・230m) 緑美しき山へ
金曜日に「王幸納」下山後、
道々80号線を平取町側に少し戻り、
平取町のゴミ処理場を過ぎた辺りで、
左手に「ヌタップ林道」入口が出合うと、
その向かいに古い林道の入口があったので、
そこに入って駐車。
ここも絶妙な位置に駐車スペースが見つかった。
「円山」は他の山々同様、
地形図から拾った三角点だ。
ただ道々80号線は狭く、
駐車できるところがないのでは?
と心配して出かけた。
道々から近い距離にあるが、
等高線が混んでおり、
斜度も気になるところだった。
駐車地をスタートして、
そのまま藪に入った。
間もなくU字溝が埋め込まれた小沢に遭遇。
幅が狭かったので飛び越えた。
すると目の前に古い作業道が現れた。
作業道は一面丈の低い笹に覆われている。
周りの斜面全体が同様の笹に覆われ、
木々にも若葉が萌え、
緑が美しい世界だ。
斜面は斜度があり、
直登はきついので、
利用できるところまで、
作業道を利用して登って行く。
作業道は最初の小ピークを、
一山越えるかたちで奥へと続く。
しかしその後はいくらも進まぬうちに消滅し、
笹原に吸い込まれた。
しかし緑美しき笹原は、
相変わらず丈が低いため、
どこでも歩ける状態だ。
そしてピークかな?
と思って登っても、
その先の木立奥に、
うっすらと更なる高みが見える。
一旦下って登り返すが、
フカフカした優しい地盤が心地よい。
そしてトドマツの巨木が林立したところに出ると、
もうピークは近い。
ここのトドマツは見事な太さだった。
最後は若干の急登を経て、
四等三角点「円山」。
標石がやけに新しい、
と思ったら、
そばに古ぼけて欠けた標石らしきものがある。
その古いものをそのままにして、
新しいものを埋め込んだ、
と言うことなのだろうか?
下山は登路の尾根をそのまま下った。
午前中は一貫して曇っていた空も、
この山に取り付いてからは晴れて、
陽光が緑全体の美しさを際立たせていた。
駐車地に戻って、
最寄りの「平取温泉」へ汗を流しに向かった。
平日の午後4時前だったので、
客はほんのわずかで、
ゆったり温泉につかった。
そしてこの夜の車中泊を予定した、
むかわ町有明地区に移動。
誰もいない原野で、
乾いたのどに「のどごし生」を流し込んでいると、
茂みからエゾシカが出てきて、
殆ど無警戒な様子で草を食んでいた。
空が怪しくなり、
まだ明るいうちに霧雨が降り出し、
嫌な夜を迎えることになった。
2022.7.8 『王幸納』(おさつない・309m) 義経峠よりアプローチ
今週も先週に続き、
月~木曜日の4日間出勤だった。
週5日の出勤にはならぬよう、
引き続き願う次第。
しかしここに来て、
新型コロナウィルスによる感染が拡大傾向にあり、
観光地も先行きを警戒しているようで、
注文のキャンセルが出始めているという。
従って週5日の出勤にはならないと思われる。
今週末はHiromiと別行動の予定なので、
昨日の朝一泊の予定で、
平取町に向かって出発した。
そして平取町で、
「沙流川」を渡る「新平取大橋」を渡り、
道々80号線に入った。
それをしばらく走ると、
左手に「義経峠」の標柱が現れた。
この地がなぜ「義経」にゆかりがあるのかはわからないが、
どうもあちこちで「義経」に、
無理やり関りをもとうとしているようで、
それを調べる気にもなれない。
「義経峠」は平取町と日高町の境界線上にあり、
それぞれの町名板が、
背中合わせに立てられている。
境界線の少し日高町側に、
ちょうど1台停められる駐車スペースがあった。
これはラッキーだった。
準備を整え10時ちょうど、
「義経峠」の駐車地をスタート。
すぐに峠の頂上より藪に入った。
「王幸納」へのルートは、
境界線上の尾根筋を行く。
登り始めてすぐ、
木に赤いペイントが塗られているものがあった。
そしてその後もまた同じものが現れた。
境界線を示す目印なのだろうか?
ただ、その後赤いペイントを目にすることはなかった。
笹は濃くなったり薄くなったりだが、
濃い部分で足元の見えない枯れ枝に足を取られた。
そしてつんのめって、
目の前の立ち木に衝突した。
この時左手にカメラ、
右手に三脚を持っていたので、
手の平を開くことができず、
カメラを握ったまま、
左手小指を立ち木に強打して身体をとめた。
小指に強い痛みが走り、
見ると出血していた。
しかし痛みをこらえて動かすと、
かすかだが動くのでホッとした。
危なく小指を骨折するところだった。
笹が濃いところでは、
その笹に水分が溜っており、
膝から下を濡らす。
不快だが一貫して笹の丈が低いので助かる。
尾根筋はほぼ明瞭だが、
幅が広いところや、
枝尾根が多く現れるので、
要所にピンテを付けて進む。
そして300で細尾根に上がると、
緑豊かな枝の隙間から、
平取町方面が見えた。
誠に緑いっぱいの山域だ。
尾根筋は極端に細いところや、
緑美しい笹原などが現れて、
なかなか変化に富んで面白い。
美しい笹原では、
南東方向の樹木が切れて、
展望を楽しむことができた。
また、後半はシカ道がはっきりして、
まるで登山道を歩いているようだった。
最後は細尾根を越えて笹原を詰め、
11時40分、ニ等三角点「王幸納」。
人が訪れた痕跡は見当たらず、
知らずに地面からわずかに頭を出した、
標石の上に立っており、
足の裏のそれを見つけて驚いた。
簡単な昼食を摂り下山開始。
下山はピンテを回収しながら、
忠実に境界線上を戻る。
紛らわしい枝尾根の分岐では、
「やはりここにピンテは必要だった」、
と思わせるところがあるものだ。
そんなところがはっきり二カ所あった。
まあ、間違って枝尾根に入っても、
すぐに気付きはするのだが、
無駄に時間は使いたくない。
13時ちょうど、駐車地。
うん、なかなか面白い尾根歩きだった。
2022.7.3 『360m峰』 咲き誇る「ジギタリスプルプレア」
土曜日の夜外気温が一晩中、
22℃から下がらないまま、
車の窓4枚を網戸にして寝ていると、
日曜の早朝カラスの鳴き声に起こされた。
そばの木の上で数羽が会話をするように鳴いている。
うっせ~っ!
それでもウトウトしながら、
6時近くまでは寝ていた。
この日の予定は、
前日の「ボタ山」から眺めた伐採地を歩くこと。
そこで目にする風景に期待したい。
それで地形図を見てみると、
この伐採地へ続くと思われる林道が二本ある。
その一本に入ってみることにした。
林道の入口は上砂川市街地から、
「上砂川温泉」に向かう道々沿いにあった。
7時近く、林道入口をスタート。
この林道にゲートはなかったが、
いきなり深そうな泥んこがあり、
とても車で進入する気にはなれない。
また、車両が侵入した痕跡もなかった。
林道を歩き出すと間もなく、
右手の小沢越しに伐採地が見えた。
林道が続く尾根の一本西側に当たる。
林道は高度を上げながら南下を続け、
小沢の源頭付近で大きく弧を描いて、
一本西の尾根に乗り替えて北上する。
つまり奥まで行って戻るようなかたちになる。
林道はこの弧を描く辺りから荒れだして、
もう廃道になって久しいようだ。
濡れた草を漕いでいくので下半身が湿る。
なのにHiromiは面倒くさがってスパッツを付けていない。
濡れた下草によどんだ水たまりが続く。
けっして気持ちの良い林道ではない。
ただひたすら素晴らしい風景を期待しながら歩を進める。
北上を続ける林道は、
高度を落とすことなく続き、
330で突然前方が開け、
待望の伐採地に飛び出した!
素晴らしい!
天候も晴天となり、
絶景が広がっていた。
そんな風景を更に楽しもうと、
その辺りの最高標高点を目指す。
作業道をつないで上へ。
周囲にはスタートしてすぐ咲いていたピンクの花が、
そこら中に咲いている。
山野で目にする花を、
「きれいだな」、「かわいいな」と感じる私だが、
それを帰宅して名を調べる気にまではならない。
ところがここには調べずにはいられない、
すごい光景が待ち構えていた。
一面ピンクと白い花が咲き乱れるところに出くわした。
まさか人が好まぬ殺伐とした伐採地で、
花の楽園に遭遇しようとは・・・
この辺りで最も高いところは、
等高線で拾うと360mピークだった。
そこに上がる過程がまた素晴らしい。
ここは360度の風景が楽しめる。
この日ここに登ったことを、
Hiromiと二人心から良かったと思える。
そしてその時点では名も知らぬピンクと白の花が、
こんなにも咲き乱れているとは、
全く想像できなかった。
どこでもバカにすることなく、
コツコツと登ってきたご褒美が、
ここにもあった。
下山は長い林道を戻ることをせず、
そのまま藪に入り小沢に下って、
駐車地を目指すことにした。
作業道をつないでなるべく下部まで下り、
意を決して藪に突入。
ところがいくらも進まぬうちに、
草刈りされた作業道に出た。
この作業道は伐採地のものとは別だ。
何の作業道かは不明だが、
それを楽々下って行くと小沢に出合い、
その向こうにハイエースが見えていた。
なんという楽で短いショートカットか!?
次回はこのルートを登ろう。
いやあ、いい日だった!
Hiromiともども満たされた気持ちで帰途に着き、
ゆったりした時間を過ごして、
夕方あらためて「反省会」!
帰宅して家の花図鑑を見てみたが、
この日出会った花を見つけられず、
写真を渡して女房に丸投げしてしまった。
それに対し嫌な顔一つせずに調べてくれる女房だ。
そして「グーグルレンズ」なるものを教えてくれた。
その結果「ジギタリスプルプレア」と判明!
難しい名前だねえ・・・
2022.7.2 『妹ヶ瀬山』(いもがせやま・282m)~「ボタ山」(270m) 冒険心をくすぐる里山
土曜日に『イルムケップ山』から下山した後、
歌志内市を通り抜けて上砂川町に入った。
そして地形図に山名が記されている、
「妹ヶ瀬山」に登ってみることにした。
上砂川町本町からピークそばまで、
林道が記されており、
アンテナ施設があるようだった。
そんな「妹ヶ瀬山」は、
上砂川町民に親しまれている里山、
というのが私の印象だった。
ところが・・・
土曜日の夕方近くになって、
林道入口を入った。
するとすぐ右手奥に大きな建物があり、
見ると既に廃校になって久しい、
「上砂川小学校」だった。
他に駐車場所がないので、
校門奥に駐車させていただいた。
スタートすると間もなくチェーンゲートが現れ、
「立ち入り禁止」の警告板がある。
「町民の里山」的印象は、
ここでもろくも崩れ去った。
しかし「立ち入り禁止」となると、
逆に興味がわくもので、
自己責任で足を踏み入れる。
ゲートから少し歩くと、
前方に巨大アンテナの一部が見え、
そこが「妹ヶ瀬山」であることを知らせていた。
また間もなくきれいな三角錐の「ボタ山」が現れ、
大いに登行意欲をそそられる。
「ボタ山」には復路で登ることとし、
先へと進んで行く。
旧炭鉱関連の広い大地を抜け、
樹林間の林道を行く。
そして目の前に巨大アンテナが現れた。
そのすぐ右手にピークが見えていたので、
迷うことなく藪に入ってピークを目指した。
ところがそれは勘違いで、
三角点はアンテナ施設の奥であることを、
地形図で再確認して奥へと入って行った。
わずかな部分で濃い笹を漕いだものの、
おおよそ薄い藪を越えて、
「妹ヶ瀬山」(三等三角点:妹ヶ沢=いもがさわ)。
驚いたことにここにも例の黄色い私製標識があった。
前日の「幌内」に続き、
二日連続でこれを目にするとは・・・
復路で「ボタ山」に寄った。
斜度のある「ボタ山」へひと登り。
地形図上に「270m標高点」と記されている。
期待通り素晴らしい景観が!
その中に私の目を強く引くものがあった。
東の方角に見える伐採地だ。
そこを歩いてみたいという気持ちが一気に高まり、
翌日の予定をその伐採地に変更だ。
この突然の変更にも、
Hiromiは決して異論を唱えることなく、
同じ思いで伐採地の風景を期待してくれる。
「ボタ山」からの風景を楽しんで下山開始。
すると異臭がする。
ひどい臭いに驚いて辺りを見回すと、
地面から煙が出ており、
地中で何かが燃えているようだった。
石炭採掘の名残がいまだに残っているのか?
「立ち入り禁止」処置は当然なのかもしれない。
林道入口に下り、
最寄りの「上砂川温泉」で汗を流し、
近くで車中泊とした。
しかし暑い夜だった。
2022.7.2 『イルムケップ山』(864m) ガスで展望は望めなかった
土曜日はHiromiの希望に沿って、
『イルムケップ山』に登ることにした。
この山に登るときは、
四季を通じていつも晴れていた。
ところが今回はガスの中で残念。
土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
ゆっくりと赤平市に向かった。
低く重苦しいガスが山々を覆っていたので、
急いで行ってもガスに湿った笹に下半身を濡らされる。
赤平市百戸町東から、
「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる林道に入った。
すると百戸町北で分岐が現れ、
それを左に入ると、
「右ペンケキプシュナイ川」に沿う、
「大谷沢林道」となり、
これが『イルムケップ山』への正規のルートと思われる。
しかし私は分岐を右に入り、
「奥大谷沢林道」をゲートまで進んで登ることにしている。
「奥大谷沢林道」をゲートまで進み、
林道脇に駐車した。
いつもきっちりかけて施錠されているチェーンが、
この日は下に落ちていた。
奥で作業でもしているのか、
あるいは山菜シーズンで開放されているのか?
9時30分、スタート。
空気は湿気を感じるものの、
日が照らない分涼しい。
はじめは直線の長い林道を進む。
そして右に大きくカーブし、
Uターンをするようなかたちで、
高度を上げながら戻るように進んで行く。
これは下山時ショートカットするべきと、
辺りの植生を伺いながら歩く。
歩き出して2kmちょっとで、
広大な伐採地が現れる。
伐採地はまず右手に広がり、
その後左手に現れることになる。
私はこの伐採地の風景が見たくて、
「奥大谷沢林道」から入ることにしている。
しかしその待望の伐採地風景も、
重苦しい空と湿った空気の中で、
いつものような爽快さは感じられない。
左右に広がる広大な伐採地を過ぎると、
林道は一旦針葉樹林の中に入る。
そしてまた右手に伐採地だ。
するとそこで伐採地内の草刈り作業が行われていた。
この時点でゲートのカギを外したのは彼らだと判明した。
そんな作業風景の向こうに、
ガスに隠れた『イルムケップ山』の頂上部が見えてくる。
ゲートから約4.5km歩き、
『イルムケップ山』頂上部の基部に達した。
ここからは登山道となるのだが、
昨年ひどく笹に覆われていたことを思い出す。
ところが今回は笹刈りが行われた後だった。
これには助けられた。
地元「イルムの会」の方々によるご尽力と推察する。
この場にてお礼申し上げます。
ありがとうございます。
ところがそんな陰の努力に水を差すような出来事が!
笹の茎にかぶせるように挿された栄養ドリンクの瓶。
他にも飲み干したジュースのペットボトルが、
同じように笹の茎に挿された場面も複数。
これはいったい誰の仕業だ!?
山登りをする者の行いとは思いたくない。
この辺りはタケノコ採りでにぎわうようだから、
おそらく山菜採りの連中の仕業だろう。
山菜採りの連中はとにかくマナーが悪い。
使用した雨具や長靴が捨てられているのをよく目にする。
11時15分、『イルムケップ山』(三等三角点:三又山=みまたやま)。
ガスに包まれた頂上からの展望はなし。
ただ、コウリンタンポポが咲いており、
なごませてくれた。
コウリンタンポポは繁殖力が強く、
平地でも随分目にするようになった。
簡単な昼食を済ませて下山開始。
林道に下るまでに、
数本のタケノコを採った。
中途半端な量なので捨てると、
Hiromiが慌てて拾い直してザックに入れた。
また長い林道を下って行く。
下山の伐採地も重苦しい空の下、
暗いままで残念だ。
伐採地を過ぎて藪に入り、
ショートカットして下部林道へ。
そして13時30分、駐車地。
スタート時に開放されていたゲートは、
既にチェーンが張られていた。
伐採地で草刈り作業をしていた人たちの姿がなかったので、
既に作業を終えて山を下りたのだろう。
日の長い季節の中で、
まだ時間があるのでもう一座へ!
2022.7.1 『竹の子山』(156m) のどかな田園風景
金曜日の「幌内」下山後、
栗沢町まで戻って未踏の、
「宝池」(四等三角点・174m)に登ってみることにした。
道々30号線から狭い農道に入って駐車。
もう車が走行することはないような農道だった。
のどかな田園地帯の景観がいい。
農道を歩いて林道に入るつもりだった。
少し歩いて行くと、
エゾシカの食害を防ぐべく張り巡らされた、
電気柵が現れた。
ただ端に絶縁体が備えられているので、
それを握って問題なく通過。
しかしここで不安が。
林道の入口が電気柵でふさがれているのでは?
そしてその不安は的中した。
間もなく農道の突き当りで電気柵!
しかもそれを抜ける術はない。
と言うか、その先の破線林道は、
全く影も痕跡もなく、
ただ藪が続いていた。
それだもの電気柵を張り巡らすよねえ。
撤退!
駐車地に戻り、
更に栗沢町方面に走り、
「竹ノ子山」に登ることにした。
「登る」とは言っても、
田園地帯の緩やかな丘陵地帯。
林道を歩いてとりあえず「竹ノ子山」を目指す。
この辺りは一昨年伐採作業が入り、
林道が作業車の往来で、
ドロドロになっていたことを思い出す。
それが今は静かで車が走行することもない。
林道上に新しいタイヤ痕は見当たらない。
静かな林道を歩き、
「竹ノ子山」の基部で藪に入った。
しかし距離はわずかで、
藪漕ぎもちょっぴりだけ。
そして三等三角点「竹ノ子山」。
この三角点標石は、
こんなにいびつだったっけ!?
この丘陵地帯はここからが面白い。
濃い笹を漕いで一旦林道に下り、
少し戻って再び藪に入る。
もう随分伸びた雑草の中を歩き、
南の伐採地に出る。
すると栗沢町の田園地帯を眺められるところがあり、
低い位置からだが、
それはそれでなかなかいい眺めだ。
それに実にのどかだぁ・・・
里山から眺めるこんな風景が、
誠になごませてくれる。
まあ、その前にはじめからなごんでるんだけどねえ・・・
伐採地の中は、
春先とは違う夏の花が咲き誇っている。
正直言ってこの時期の花の名前は、
「西洋タンポポ」くらいしか知らない。
ただ、美しいものは美しい。
伐採地の中の、
そんな花たちを愛でながら下って駐車地へ。
終わってみれば、
今日もいい日だったねえ。
のどかだぁ・・・
2022.7.1 『幌内』(310m) 伐採地の風景はいいねえ~
今週は月~木曜日の4日間出勤だった。
週4日の出勤は、
去年の12月以来になる。
もう身体が週3日以内モードになっているため、
4日となるとひどく長く感ずる。
勤め先のおばちゃんたちも、
4日は長すぎると悲鳴を上げている。
足が痛い、腰が痛い、背中が痛いとこぼす。
それもそうだ、
みんな年寄りだもんなあ。
来週もまた4日間の出勤になる。
7月と言えば、
通常は盆前の注文が膨らむ繁忙期だ。
この上はせめて、
5日間の出勤にはならないでくれ、
と願うばかりだ。
今朝家を出て三笠市幌内町に向かった。
今日登ったのは「幌内」(三等三角点)。
この「幌内」という地名は、
北海道にはありがちで、
三角点名の「幌内」に立つのも、
私としてここが3つ目となる。
その一つは日高町の「幌内」(ニ等三角点・1,095m)で、
もう一つはむかわ町と厚真町の境界線上にある「幌内」(ニ等三角点・378m)だ。
そして三笠市の「幌内」は、
今日が二度目になる。
前回は2年前にHiromiと登っている。
三笠市幌内町に入ると、
舗装道路をどこまでも進む。
やがて舗装が切れるので、
そのまま砂利道を進んで行くと、
林道入口に突き当たり、
広い駐車場がある。
これは目の前にある、
古い変電所の駐車場だ。
この変電所は三笠市が炭都として栄し頃の名残だ。
今は見学用の施設として残されている。
駐車場の隅に車を停め、
徒歩で林道に入って行く。
すぐにチェーンゲートが現れる。
奥で伐採関係の工事が行われているようだが、
「立ち入り禁止」措置はとられていない。
「入林届」の用紙に指名と住所を記入して、
ゲートを越えた。
地形図では破線で記された林道だが、
どうしてしっかりしたものだ。
いまだに重要視された林道のようで、
林道脇の草刈りもされていた。
蛇行して高度を上げていく林道は、
やがて前方が開けて伐採地が現れた。
しばし広い風景を楽しみ、
更に進んで行くとまた樹林に入り、
そして抜けて伐採地が現れる。
すると林道脇にウドが目立つようになった。
その後はウドがびっしり続いて行く。
もう時期は過ぎているが、
ここでのウド採りも大量だ。
今年は本当に多くのウド畑を目にしてきた。
林道は210で二つ目の分岐を迎えた。
この後林道は「幌内」から続く尾根を、
乗っ越すように続いて行く。
そして適当なところで藪に入った。
笹が思ったより濃い。
前回は林道を更に奥へと進んで藪に入った。
藪に入るのがちょっと早かったか、
と後悔し始めると、
入った方とは逆の西側に、
広い伐採地が現れた。
伐採地は尾根に沿って上部へと広がっている。
これはラッキーだった。
伐採地は楽に歩けるし、
なんと言っても景色がいい。
緑の向こうに遠く三笠の市街地が見えている。
最後は伐採地から薄い藪に入って、
三等三角点「幌内」。
三角点のすぐ脇に、
写真ではわかりにくいが、
まるで爆弾でも破裂したような穴が開いている。
いったいどうしてできたものだろうか?
また、少しずれたところの木に、
例の黄色い私製標識が付けられていた。
前回もあったのだろうか?
気付かなかった。
下山は伐採地を下って林道に下りた。
伐採地はまだ元気そうなウルシが、
一面に葉を広げていたので、
転ばぬよう慎重に下る。
足元の悪い伐採地で転倒でもすると、
たちまちウルシの餌食になってしまう。
ピークに続く伐採地を発見できて良かったと、
今日の収穫に満足して下山。
まだ早いのでもう一座だな。
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