テレビを見ていると、毎日毎日実に様々な「呆れるCM」が流れてきます。
中でも最近私が「?」と思うのは、さる保険のCMです。
なんでも、葬式の際、最高で100万円まで保険金が出ます、というのがウリらしいのですが、気になるのは、その保険システムの方ではありません。
その保険に対して「いかにも」と言った感じで驚いた表情を作る主婦が「え~~っ!?」といって、そして更に他に何か特典のようなものがないのかと「ほかには?ほかには?」と連呼する場面。
さもしい。
まあ、「作られたシナリオ」に則ったCMなので、演じている俳優に罪はないんですけど。
で、ふと振り返ってみたわけです。
塾の教室で、講師があまり強烈な指導力を発揮しすぎると、時に子供達にこうした「ほかには?ほかには?」症候群が現れてくることがあります。
教えられるぬるま湯というか、快感のようなものに慣れてしまい、それを武器に自分で次の難問に挑んでいく気概を見せてくれない。
自分の頭で考えることをせず、「次に何を教えてくれるの?」という受身一方方向に流れていってしまう現象。
教室の壁に大きく書いて掲げてありますが、確かに塾は教えるところではありますが、「勉強は家でする」ものです。
塾(講師)が全ての問題を想定してその解き方を教えるのは不可能ですし、仮にそれが出来ても、そんなのはただのカンニングでしかありませんよね。
自分の頭で考えることが出来て初めて力が付いていきますし、そうなれば伸びしろはぐんと大きくなって行きます。
ACSアカデミーでは、そんなことを考え、目指して日々子供達と接しています。