今の子供たちは、押しなべて自分の考えや意見などを言葉にして伝えることが苦手です。
なにかというと「びみょー」とか言いますし、もっと極端になると、「わかりません」で済ませてしまうことも珍しくありません、
そういうわけで、教室ではとかくyesかnoかの二択で聞いたりしがちですが、当たり前ですが、これはもはや会話・対話とはいえません。
いうまでもなく、自分の考えを言葉に出来ない子は国語の作文が苦手ですし、必然として英作文も苦手です。
折から、今のテストは選択式の解答もですが、記述式解答が多くなっています。
そこで試されるのは今書いた「作文力」ですので、そうなると単に個人的問題として好き嫌いのレベルではなく、厳然たる評価に明確に現れることになります。
でも、「書く」まえに、まずは言葉で考えを伝える訓練が大切なわけで、ACSではこの分野にも力を入れて日々子供たちと接するよう心がけています。
具体的には「説明はここまで。ここから先はあなたたちからの質問を受け付けます。何でも良いから質問してください」などといって水を向けますが、まだまだこれがスムーズに出てくることは稀で、はじめのうちは「質問、ない」などといった機械的な否定の言葉が出てくるばかり。
子供たちは(子供ゆえに)、この状況が生きて行くうえで極めて危険であることをなかなか認識できないでいますが、であればせめて周囲の大人たちがこのことについてもっと心を砕かなければいけないなあと、そんな風に思います。