私はよく子供達に「分からないことがあったら何でも聞いておいで。 ここでたくさん質問をすればするほど 学校では授業がよくわかるようになると思うよ。はじめ ここではできなかったことが、後になって学校ではできるようになるということに繋がる」 これが一つの理想で、これとは反対に、「ここでできても学校で出来なかったらダメなんだよ」とも言います。
子供達は素直に「わかりました」と言って、いろんなことを聞いてきます。 でも、ここに落とし穴がひとつあります。
何でも聞けば教えてくれるということは、彼らにとっては悪いことではないでしょうが、 自分で調べる、自分で考えるということが二の次になってしまい、 そういう甘えや 勉強の仕方が 気持ちの中で 定着してしまうと、これがその後の成長を大きく損ないます。 そうなってしまってからこれを修正するのは とても難しい。安易に聞いてくる子に、そこに参考書があるよ、辞書があるよ、前のページを見直してごらん、教科書にも書いてあるよ、と言っても なかなかそうしようとしない悪い癖がついてしまうことは絶対によくありません。
そうした良くないクセが 固まってしまう前に何とかしてこれを 修正すること。教えながら 最近よくそんなことを考えています。