先週と今日、それぞれ高校生の子の保護者と名乗る方から問い合わせの電話を頂きました。
お問合せそのものは大変ありがたいことではあるのですが、どちらも「いくらですか」という質問だけが前面に出て、ACSではどんな子に向けてどんな勉強をするのか、といった基本というか、大前提をまるっきりスルーする訊き方であって、これでは伝えるべき100分の1の情報すら伝えられません。
最近は、こういう問い合わせの仕方が結構あり、その都度砂を噛むような感覚を味わっています。
そもそも、その子が勉強面において今どんな問題を持っていて、それをどのように解決・改善していきたいと考えているのかも分からなければ、組む授業のボリュームも提示できません。例えは悪いですが、病気の人が電話一本で病院に「いくらですか」なんて聞いても、聞かれた病院は何らの診察もなしに「ハイ、1万円です」なんて言いませんよね。
勿論、中にはしっかり訊くべきことを訊いて下さり、そうすることでこの塾で勉強するということがどのように立体的に子供の力になっていくのかを可能な限りイメージしようと努める、きわめて前向きでピントの合った問い合わせの仕方をされる方がいます。そういう時は、「素晴らしい聞き方をしてくれました」といって、内心ひそかに感謝しています。