意味ある質問とそうでないモノの違い

2022-07-18 19:27:19 | 学習塾・勉強の仕方

先週と今日、それぞれ高校生の子の保護者と名乗る方から問い合わせの電話を頂きました。

お問合せそのものは大変ありがたいことではあるのですが、どちらも「いくらですか」という質問だけが前面に出て、ACSではどんな子に向けてどんな勉強をするのか、といった基本というか、大前提をまるっきりスルーする訊き方であって、これでは伝えるべき100分の1の情報すら伝えられません。

最近は、こういう問い合わせの仕方が結構あり、その都度砂を噛むような感覚を味わっています。

そもそも、その子が勉強面において今どんな問題を持っていて、それをどのように解決・改善していきたいと考えているのかも分からなければ、組む授業のボリュームも提示できません。例えは悪いですが、病気の人が電話一本で病院に「いくらですか」なんて聞いても、聞かれた病院は何らの診察もなしに「ハイ、1万円です」なんて言いませんよね。

勿論、中にはしっかり訊くべきことを訊いて下さり、そうすることでこの塾で勉強するということがどのように立体的に子供の力になっていくのかを可能な限りイメージしようと努める、きわめて前向きでピントの合った問い合わせの仕方をされる方がいます。そういう時は、「素晴らしい聞き方をしてくれました」といって、内心ひそかに感謝しています。

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大阪出張の帰途

2022-07-18 18:49:10 | 学習塾・勉強の仕方

15日(金)に、新大阪の映像教材会社に視察に行きました。なかなかの評判の教材につき、これはぜひ一度は実際にどんな会社がどんな意気込みで作っているのかを自分の目で見るために。

新大阪駅から徒歩圏内にあるということで利便性もよく、遠方から行く身にはとても有難かった。会社もいかにもいかにも今風のつくりと雰囲気とで、時代の先端を行くというのはこういうものなのか、などと思ったりもしました。

数時間たっぷりと見学し、併せてたくさんの質疑応答もさせていただいて、その日は京都に向かいました。今年は3年ぶりの祇園祭が行われている京都は、この日が宵々山。

四条烏丸近くに宿を取り、近くの筋を静かに散策、と行きたかったのですが、3年ぶりの祇園祭ということでどっと押し寄せた(自分もそうですが)人、人、人で思うように進むことも出来ず、牛の歩みのような速度でやっとのことでそこを抜け、四条通を東に向かいました。目標は八坂神社でこの夜行われる宵宮祭。夜8時に境内の照明を全部落として3基の神輿に神霊を移すという神事。初めて見た神事は、それはそれは神秘的でしたが、落とされた照明が一斉に再度灯された瞬間、それまで保たれていた天気が一変し、ぱらぱらと雨が降り出してきたのは、まさに神の意志にも思えました。
















翌16日は、朝から市内を散歩。

烏丸通りを丸太町通りまで進み、信号を渡って御所の庭で暫し黙想。その後梨木神社を経て荒神口を渡って鴨川のほとりに出ました。

ここには依然リバーバンクという良い雰囲気の喫茶店があり、真夏の暑い日にここの窓際の席で冷たいビールを飲みながら川の流れを眺めた思い出がありましたが、残念ながらその後店は閉じられ、今はお洒落な家が建っていました。

川のほとりに降りてベンチに腰かけて、水の流れを眺め、その音に耳をすませ、時折頬を撫でる涼しい風に、しばしここでも黙想しました。白い水鳥が一羽、流れの中央で遊んでいました。

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